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【9月7日 AFP】米ドーナツ・チェーン大手ダンキン・ドーナツ(Dunkin' Donuts)は、タイで展開していた顔を黒く塗った女性の写真を使った広告キャンペーンについて、人種差別的との批判を受けたため中止すると発表した。「無神経だった」と謝罪している。
問題の広告は「チャコールドーナツ(charcoal donut)」という商品を宣伝するもので、顔を黒く塗って鮮やかなピンク色の口紅をつけた女性が、黒灰色のドーナツを手にほほえむ写真を使用。「おいしさの全ルールを打ち壊せ」とのキャッチコピーを掲げている。
ダンキン・ドーナツの広告責任者は3日、AFPに書面で「テレビ広告を直ちに中止し、キャンペーン内容を変更するよう傘下フランチャイズ店舗と連携している」と説明した。ただ、首都バンコク(Bangkok)の高架鉄道スカイトレイン(Skytrain)内には同日も、問題の広告が掲示されたままだった。
この広告について国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)のフィル・ロバートソン(Phil Robertson)アジア局長代理は、「ドーナツを売るために人種差別的なイメージを利用している」とダンキン・ドーナツを批判している。
タイ国内ではこの広告をめぐる議論はほとんど起きていないが、ソーシャルサイト上には賛否両論が出ている。タイでは色白であることが社会的身分の高さを示すと考える人が多く、美白クリームが人気だ。街頭広告やテレビで色白のモデルや俳優たちがもてはやされていることも、色白のほうがよいというイメージを助長しているとされる。(c)AFP
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