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シリア、化学兵器使用の有無ができないかもという話しについて
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/626.html
投稿者 taked4700 日時 2013 年 8 月 26 日 22:38:01: 9XFNe/BiX575U
 

シリア内戦での化学兵器使用の有無が、既に1週間近く時間が経過しているため、使用の有無を調べることができないかもしれないという話しが出ています。

化学兵器というものが現実にどんな化学物質を意味しているかはっきりしません。一部に青酸化合物という話しがあり、以前にはサリンと言う話も出ていました。しかし、基本的にどんな化学兵器であろうと、化合物は必ず何らかの痕跡を残します。特に、生物に作用する場合は、体内で神経に作用したり、一部の酵素などに作用したり、いろいろな生体内の物質と反応し、その結果できたものを調べることでどんな化学兵器が使われたかは特定ができるのです。

化学兵器が使われたかどうかが分からない、それも1週間程度で使用されたかどうかが分からないというようなことは100%あり得ません。死者が出ている様子ですから、それなりに濃度も高く、量そのものもある程度あったはずで、化学兵器の化学物質そのものがそもそも残っている可能性が非常に高いですし、被害者のかたの血液なりを調べれば100%分かるものです。

なお、シリア政府側が使ったのか、反政府側が使ったのかは別の話です。自分としては、反政府側が使った可能性の方がづっと高いと考えています。なぜかと言えば、政府側が使えば、今回のアメリカの動きでもわかるように西側諸国の介入を招き入れてしまい、決定的に不利になるからです。

もし、今回の検査で、調査団が証拠がはっきりしないけれど、シリア政府側が使った可能性が高いというような報告を出せば、それは明らかにでっち上げと言うべきだと思います。
 

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コメント
 
01. オリハル 2013年8月26日 23:19:07 : 3eVpHzO3Pti46 : AmwoG4U4n2
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/08/25/6957817

『サリン撒いたのが、反政府勢力=中央銀行の無いシリアを中央銀行制度に巻き込もうという人たちの仲間なのは明らかなのです』


02. 2013年8月27日 06:20:47 : bCmXUtJugA
>今回のアメリカの動きでもわかるように
>西側諸国の介入を招き入れてしまい決定的に不利
>自分としては反政府側が使った可能性の方が高いと考えています

僕も反政府側が使った可能性が高いと思います。化学兵器はギリギリの場面で使用するものであって政府軍優勢と囁かれていた時に使う必然性は全くないからです。憶測なのですがアサドは化学兵器を簡単に持ち出されるようにはしてないと思います。アサドにとっては=命でもあり死でもありますから厳重に保管されているのではないでしょうか?尤も独裁政権だから民主主義の国では行動しないであろう行動を取ることも考えられます。ですから「普通は」と言うのは僕たちには通じるけども向こうには通じない話かもしれません。兎にも角にも「結果待ち」というところです。


03. 2013年8月27日 06:44:29 : bCmXUtJugA
気になることが一点。今回に限らず今までも何回かにわたり反体制側から政府軍による化学兵器の使用が叫ばれ疑われてきましたが、その度に欧米諸国は「アサド政権が化学兵器を使用したら軍事介入する」と述べてきました。世間の目は政府側ばかり向き「政府が使用したのなら軍事介入は当たり前」との論調を繰り広げるのですが、忘れていることはないだろうか?それは仮に化学兵器が政府軍ではなく反政府側が使用したのなら「反政府側へのペナルティはあるのだろうか?」ということです。ニュースでは政府のペナルティ(軍事介入)ばかりを報じていますが反政府側が使用した際のペナルティを報じる報道機関は何処にもない。もしもです。もしも反政府が化学兵器を使用したのなら世界の目は反政府非難に傾くのでしょうか?それとも「ヌスラ」等の一部のアルカイダ系組織が使用したとの結論を出して幕引きを図り引き続き支援に回るのだろうか?そこら辺が非常に気がかりです。

04. 2013年8月27日 07:07:04 : bCmXUtJugA
「殺してはいけない。排除してはいけない。」こう主張する人がいますが僕は疑問に思いますね。「何処で」「誰が」「何をしていたのか?」が重要であって結果は重要ではないと思うのです。いや、結果が重要であるか否か?というよりも先ずは「内容」を見るべきです(結果ではなく内容を知れば人々の意識が変わる)。最近では例えば軍のクーデターでモルシ政権が崩壊したエジプトではデモにより数百人の死者が出て国際社会から非難されましたが、実はモルシ政権の時にもデモがあり、そのデモでも排除という形で数十人が亡くなっているんですよね。「デモ」と一口に言うのは簡単ですけど「デモ」にも種類があるというのを忘れてはなりません。僕は本当はどちらも支持はしてません。どちらも中東の国で「きな臭い」からです。陣営は関係なく「何処で」「誰が」「何をしていたのか?」これが重要だと思います。アサドは去るべきというより独裁政権の維持をやめるべきです。これは中国に関しても同じです。世俗派だろうが何であろうが民主主義ではないのはいけません。

05. 2013年8月27日 07:17:55 : bCmXUtJugA
「アサドは去るべきというより独裁政権の維持をやめるべきです」王族支配も推薦しません。ですから僕のスタンスとしてはシリアのことが片付いたら次に向かうは中国か王族が支配する国です。「あっちがよくて」「こちらは駄目」そんな理屈は通りません。もちろん民衆が王族支配を歓迎するなら僕も其れに従います。しかし皆は公平な情報を得ているのだろうか?という重要で重大な問題があります。人間なんて・・・・・自分もそうですが「ある情報を知れば」コロっと別の方向に傾くものなんですよね。そういう公平性や透明性が担保されてない国で物事を決めたって良い方向に傾くわけないんです。日本がアメリカが公平!透明!だと言うつもりはありませんが、それらの国と比べて相対的には公平であり透明であることは間違いないです。

06. 2013年8月28日 10:41:13 : 895q02uNGI
黙蝉寺の鍬 (8月28日)

◆スーパーヒーロー症候群 アメリカはシリア内戦に介入しても得るものは無い
http://markethack.net/archives/51890033.html

シリアのアサド政権が反政府グループの子供や女性に対して化学兵器を使用したとされる事件で、アメリカはアサド政権を非難する語気を強めています。

非戦闘員の女性や子供まで巻き添えにした虐殺の光景をYouTubeで見ると(なんてひどいことを!)と思ってしまいます。このような酷い行為は許されるべきではありません。

しかしそれと「だからアメリカがアサド政権を懲らしめる!」というのは、次元が違う問題だと思います。

アメリカは過去にこのようなシチュエーションで、性急な悪者探しと単純思考で他人の問題に首を突っ込み、手痛いしっぺ返しを受けて来た歴史があります。言わば「スーパーヒーロー症候群」です。これはアメリカ人特有の、悪い持病です。残念ながら世の中はスーパーマン映画のように善玉、悪玉がハッキリしていないし、いつもハッピーエンドとは限らないのです。

シリアのアサド・ファミリーは、イスラム教の中の、アラウィー派というセクトに属します。「アラウィー」は、「アリーを支持する一派」から来ています。アリーというのはイスラム教の開祖、ムハンマド(Mohammed)の「イチの子分」です。ムハンマドが西暦610年頃にサウジアラビアのメッカでアラーの神からの啓示を受けたとき、その神様のメッセンジャーとして自分が神の教えを説いて回る使命を感じました。でもムハンマド本人は読み書きも出来ず、自分が神様から受けたインスピレーションの考えをまとめ、文章化し、体系化することは、ひとりの力では出来なかったのです。

ムハンマドの盟友にアリーという少年が居り、子供の頃から同じ家に住んでいました。ムハンマドはアリーのことを実の兄弟以上の存在だと考えていて、とても頼りにしていました。アリーは聡明で、読み書きもちゃんと出来るし、ムハンマドの受けたインスピレーションの口述を書きとめ、書物にしたためる作業をしたのもアリーでした。

当時メッカは「360の神々を祭る、みんなの聖地」であり、雑多な宗教の、あらゆる巡礼の旅行者を当て込んで、すごくオープンな「お遍路さん向けビジネス」で栄えた町でした。

でもムハンマドは「アラーの神だけが、正真正銘の神様だ」という、いわゆる一神教の立場を取っていました。メッカの商人たちは「他のいろいろな神様を信ずる人々のメッカ詣での客足が減っては困る」という極めて商売人的な利害から、ムハンマドを排除しようと動きます。つまり刺客を送り込んだわけです。

危機一髪のところでアリーがムハンマドの「おとり」となり、ムハンマドの布団に身代わりに寝て、彼を逃がします。

このようにいろいろ功績があったので、ムハンマドは自分の後継者にアリーをたてる決意を固め、最愛の娘、ファティマをアリーに嫁がせ、着々と引き継ぎ準備をします。つまりムハンマドは血のつながりではなく、功績や実力主義でカリフ(ムハンマドの代理人)を決めるべきだという考えを持っていたのです。

しかしムハンマドが死んだ時、ムハンマドの親族はムハンマドの義父のアブ・バカールをムハンマド本人の遺志に反してカリフとしてしまいます。その理由は「それがしきたりだから」というものです。スンニ派の「スンニ」とは、「しきたりに従う者たち」という意味です。

これに対しシーア派とは「ムハンマドの遺志の正統な継承者」と主張する一派を指します。そしてムハンマドの遺志の正統な継承者とは、彼らの考えではアリーだったのです。

シリアの話に戻ると、アサド政権はアラウィー、つまり「アリーを支持する一派」だからシーア派のひとつのセクトだと考えることが出来ます。シーア派から成る国家であるイランがアサド政権に肩入れする理由はここにあります。

ただ人口の観点からはシリアの多数派はスンニ派であり、少数派のアラウィー派が、他の宗派の人々を支配するという、特殊な状況になっていました。このためアサド政権は徹底的な弾圧による、恐怖政治でこれまで国をひとつにまとめてきたのです。

このような恐怖による統治は、イラクのフセインやリビアのカダフィーなど、中東ではしばしば見られる現象です。

もともと雑多な宗教や宗派が割拠する国では、フセインやカダフィーなどの暴君を列強の介入で取り除いたからといって、その後に民主主義に基づいた平和で秩序ある社会が訪れるとは限りません。

実際、イラク戦争後のイラクも政情不安が続きましたし、リビアも混迷が続いています。

複雑な人種、宗教構成という点ではシリアのお隣のレバノンが思い出されますが、1980年代にレバノンが内戦状態に陥った際、平和維持のために派遣された米国の海兵隊のバラックにダイナマイトを満載したトラックが突っ込み、一瞬のうちに200人以上の海兵隊員が爆死したことをこんにち覚えている人は少ないと思います。

中東やアフリカで長く仕事をしている商社マンの間では「国境線が定規で書いたように直線になっている国は、気をつけろ!」という事が言われます。なぜならそれらの国は帝国主義の時代に列強が進出して、勝手に国境の線引きをした歴史を引き摺っているからです。その土地の伝統や人種を無視して、列強同士の利害からネーション・ビルディング(国家育成)に無理矢理付き合わされた人々には日本人のように「我々は○○国の国民だ」という一体感は、ありません。

現在のシリアという国も列強の権謀術数の副産物として出来た国という側面があります。だから宿命的に不安定なのです。

ロシア、中国、イランの各国はそれぞれの利害からアサド政権の肩を持っています。これに対してサウジアラビア、イスラエル、その他湾岸諸国は、それぞれの歴史や計算から反政府グループに肩入れしています。

シリアそのものには地下資源などの魅力ある資産はありませんが、この土地は地政学的には昔から重要な位置にありました。その意味で、第一次大戦のきっかけになったオーストリアのような、ユニークな位置にある国だと言えます。


▼シリア戦争勃発の危機!:「明日は我が身」か?「握手して狙う」英外交の鉄則
http://quasimoto.exblog.jp/20989753/

パールハーバーと同じで物事の経緯や真偽など連中にはどうでもいいんだナ。フセインも大量殺戮兵器など存在しなかった。カダフィ大佐はリビアの救世主だった。田中角栄、小渕も毒殺ですナ(抜粋)

▼中東情勢、米国の同盟国の間に生じた深刻な亀裂
http://jbpress.ismedia.jp/


07. taked4700 2013年8月28日 20:36:18 : 9XFNe/BiX575U : IXab4TZ7Ho
>>06

>アメリカは過去にこのようなシチュエーションで、性急な悪者探しと単純思考で他人の問題に首を突っ込み、手痛いしっぺ返しを受けて来た歴史があります。言わば「スーパーヒーロー症候群」です。

 ブログを書いている方とコメントをされた方が異なる様子なので、こういったことを書いてもあまり意味がないのかもしれませんが、上のような見方は多少違うのではと思います。

 「手痛いしっぺ返しを受けて来た歴史」ではなくて、それなりに損害を受けながらも、確実に世界制覇を進めてきているのがアメリカ軍部です。ソ連も崩壊しました。アフガニスタン、イラク、リビアとほぼ占領しています。不正入試でベトナムは若い世代をほぼ骨抜きにしましたし、日本も同様です。

 ただ、アメリカ軍部はますますある意味行き詰りに直面しているのです。あまりに表立った言い分と実際とのかい離ができてしまい、世界のリーダーたちが思いどうりに動くのはいいが、そういった実態があることもだんだん多くの一般市民が知るようになっているからです。アメリカ軍部の連中は背後に冷笑が待っているのを自覚しているでしょう。

 


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