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【7月8日 AFP】イングランド・プロサッカー選手協会(Professional Footballers' Association、PFA)のクラーク・カーライル(Clarke Carlisle)会長が、うつに苦しむサッカー選手が多数いる可能性を明らかにした。
2012-13シーズンをもって現役を引退したPFAのカーライル会長は、自身が抱える問題について語り、現役時代には自殺を試みたこともあると明かした。
カーライル会長は英日曜紙メール・オン・サンデー(The Mail on Sunday)に対して、この問題は選手間に広がっており、サッカー選手の自殺とうつを取り上げたテレビのドキュメンタリー番組の制作にも関わったと説明した。
「無数の選手がこの問題で苦しんでいるということをはっきとさせたい。社会全体では4人に1人。サッカー選手は社会の一員だ」
「サッカー界では、前へ進み出て話したがる選手は多くない。つまり、多くの選手が気付かれないように振る舞っていると言うことだ」
「PFAの会長として、私は15人から20人の選手の訪問を受けて、こう言われた。『クラーク、なんだか変なんだ。何が起こっているかもどうしたらいいかもわからない』と」
「彼らが何より感じているのは、サッカーから離れたい、システムから抜け出したいということだ。そして、こんなふうに私の電話番号を知り、電話をかける気になる選手はごく一部にすぎない。見過ごしてはならない状況だ」
カーライル会長は現在、助けが必要と感じた選手のためのホットラインの開設を考えている。
さらにカーライル会長は、かつての自分を振り返り、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park Rangers、QPR)に所属していた若き選手時代、薬の瓶を持って近くの公園へ行き、人生を終わらせようとした時のことを語った。
「自分の人生を終わらせることが、誰にとっても最良の、最も痛みの少ない解決策だと考えた。助けを求めて叫ぶことではなくね。私は錠剤を飲んで、映画のワンシーンのような、とても劇的な幕切れが訪れるのを待った」
「けれどそうはならなかった時、思ったんだ。アパートへ戻り、もうひと缶酒を飲んで眠りにつこう、こんなことはもう終わりだと。当時の精神状態を思い返すと恐ろしい。本当に恐ろしい」
カーライル会長はまた、自身がアルコールにおぼれたのも、この病が一因になっていたと考えている。
「経験上、確信しているのだが、何らかの物質の乱用は、大半がうつから来るものだ。私は、自分がアルコール依存症になったのは、気分を高揚させたかったのが原因だと確信している。普段から気持ちがふさぎ込んでいたからね」
「今の私はうつと診断されて、毎朝薬を飲んでいる。つらいことを忘れさせてくれる『精神安定剤』じゃない。けれど脳内のバランスを整えてくれて、だから今は自分が直面している問題をはっきりと見据えることができるんだ」
(c)AFP
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