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「日本首相の歴史的なロシア訪問」(RFI・ロシアの声):阿修羅♪
(Visite historique du Premier ministre japonais en Russie : RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130429-visite-historique-premier-ministre-japon-russie-poutine-shinzo-abe
ロシア/日本−記事発表:2013年4月29日月曜日16:25−最終更新:2013年4月29日月曜日16:30
日本首相の歴史的なロシア訪問
記者 RFI
REUTERS/Kirill Kudryavtsev
4月29日月曜日、ウラジミール・プーチン氏は安倍晋三・日本首相をクレムリンに迎えた。日本の首相がロシアを訪ねたのは10年ぶりだ。両指導者は、2国間の関係を発展させたいという意思を掲げた…日本が領有権を主張するロシアの島々・クリルの紛争によって損なわれた関係だ。
これは両国にとって「カギとなる問題」だと、カメラの見えないところで続けられた会談の初めに、ウラジミール・プーチン氏はかいつまんで語った。この領土紛争のために、第2次世界大戦終結から、この両大国は平和条約の締結を妨げられていた。
この数年間でこの紛争の島々にディミトリ・メドベージェフ氏が実施した2度の訪問は、この雰囲気を和らげるのに役立たなかった。それでも、両国の外交官たちはこの厄介な課題の進展を掲げている。この課題の対話再開についての共同コミュニケが、この討議の後に調印されるかも知れない。
また、日本がロシアと同様に懸念している朝鮮半島情勢をはじめとした、主要な国際問題がこの日の議題となる。
さらに、今回の訪問は経済協力が大きな部分となっている。この10年でロシア市場で活動する日本企業の数は2倍となり、2国間貿易は2012年には320億ドルと8倍になったと、安倍晋三氏は強調した。
「まだまだ全然少ない」と、日本の投資家たちをもっとロシアに引き寄せ、隣国・日本に送るガスの量を増やしたいと望むウラジミール・プーチン氏は考えている。いずれにせよ、日本の実業家120人から成る使節団は、手ぶらでモスクワを発つことはできない。
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(La Russie et le Japon s’engagent à tenter de trouver une solution sur les îles Kouriles : RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130429-russie-le-japon-s-engagent-tenter-trouver-une-solution-iles-kouriles
ロシア/日本−記事発表:2013年4月29日月曜日20:51−最終更新:2013年4月29日月曜日22:20
ロシアと日本は、クリル諸島についての解決策を見つける試みに取りかかる
記者 RFI
4月29日月曜日、ウラジミール・プーチン露大統領と安倍晋三・日本首相は、クレムリンで会談した。
REUTERS/Kirill Kudryavtsev/Pool
4月29日月曜日、クレムリンで行われたウラジミール・プーチン大統領と安倍晋三・日本首相の話し合いは、クリル諸島をめぐって両国が対立する領土紛争に重点が置かれた。ロシア・日本のいずれの政府も、ロシアの施政下にあるこの島々の所有権を主張している。両国政府は数十年続いたこの紛争に決着を付けようとしているが、その道のりは長くなりそうだ。
報告 RFIモスクワ特約記者、アナスタシア・ベッキオ
両指導者は全てに先立ち確認した。「第2次世界大戦の終結から67年が経っても、ロシアと日本の間で平和条約が締結されていない状況は異常だ。」4月29日月曜日、ウラジミール・プーチン氏と安倍晋三氏が会談の後にクレムリンで採択したコミュニケには、このように述べられている。
第2次大戦から受け継いだ紛争
「この問題は私たちが作り出したものでなく、過去から受け継いだものだ。そして、これを両国が受け入れられる条件で決着を付けたいと、心から望んでいる」と、ウラジミール・プーチン氏は語った。ただ、「勿論、これは全てが明日に決着が付くという意味でない」とも警告した。
「魔法の杖は誰も持っていない」と、日本首相の方はこう認めた。「この領土問題に対する両国のアプローチには、大きな相違点が残っている」と、安倍氏は強調した。
時間がかかりそうな決意
第2次世界大戦の終結からロシアの施政下にあった、クリル諸島の領有権について日本は主張を続けている。さらに、この極東の島々に住む人々は「ロシア連邦の市民だ」という事実を、ウラジミール・プーチン氏はジャーナリストたちを前に力説した。
今後ボールは、「相互に受け入れ可能な解決策に達するよう探求を加速する」責任を負う、外務大臣たちの陣営に移る。ウラジミール・プーチン氏と安倍晋三氏は、1年後、東京で最初の休憩をとることになるかも知れない。ロシアで歓待したプーチン氏を日本首相は東京に招いたのだ。
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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2013_04_30/112185627/
ロシアと日本 東アジアにおける対立を回避できる
特集: 私見アンドレイ・イワノフ (5 記事)
タグ: 政治, アジア・オセアニア, 私見アンドレイ・イワノフ, プーチン, 解説, アジア太平洋地域, 日本関連, 国内, 国際
アンドレイ イワノフ 30.04.2013, 17:07
Photo: RIA Novosti
いまや、安倍晋三首相のロシア訪問は成功した、といっても良いだろう。日本側代表団が認めているように、安倍首相とプーチン大統領の首脳会談では友好的雰囲気が生まれた。これは両国関係のさらなる発展のみならず、国際舞台におけるロシアと日本の立場強化にもつながる。
露日首脳会談は象徴的なものとなった。プーチン大統領は安倍首相に、1855年のワインボトルをプレゼントした。この年、ロシアと日本は下田で最初の二国間条約である通好条約(和親条約)を結んだ。その後もいくつかの条約が結ばれた。日本とソ連の間の1945年の戦争は、それ以前のすべての条約の効力を無効にした。それ以降、平和条約締結には至っていない。それにも関わらず、1956年に両国は外交関係を復活させ、協力関係を発展させてきたが、両国は平和条約問題とそれに関連する領土問題を解決する必要性を認めている。
昨日行われたプーチン大統領と安倍首相との会談の結果、外務次官レベルでその問題に関する協議を活発化させるという合意が生まれた。重要なのは、日本側もこのプロセスが迅速かつ簡単なものではないことを理解している点だ。問題の解決は妥協なくしてはありえないが、ロシアと日本の両国政府は妥協の質について違った理解を示している。つまり、相互に受け入れ可能な解決策をまずは模索しなくてはならない。これが成功するかどうかは、どのような雰囲気のもとでこのプロセスが進むかにかかっている。ロシアと日本の指導者らはいままでにも、裏に表に、問題解決の方法を探ってきたものの、妥協に踏み出そうとするや、日本のマスコミや野党勢力らは、それが国益を裏切るものであるかのように批判し、試みは頓挫してきた。また日本の首相が頻繁に交代してきたことも、合意達成への道を妨げてきた。確かにその背景には、経済問題を解決できなかったことがある。
安倍晋三首相はウラジーミル・プーチン大統領と同様、国民からの高い支持を得ている。これは平和条約をめぐる作業に携わる両国の外交官および政治家らにとっては、快適な環境となる。しかし重要なのは、ロシアも日本も、経済関係発展を通じた友好的雰囲気の創出が必要なことを理解していることだ。
近年、日本のビジネス界はロシア市場が利益のあがるものであることを感じている。今回の安倍首相訪問に際しては、農業や医療などの分野で一連の協力合意が交わされた。ロシアと日本は、外相と国防相による「2+2」協議を始める準備がある。
さらには北東アジアにおける複雑な状況が、ロシアと日本をしてより緊密な協力へと向かわせている。北東アジアにおける緊張の高まりは、米国と中国との間の対立激化然り、日本と韓国、中国との領土問題然りだ。このような状況のなかで、韓国および中国のマスメディアが、安倍首相が気前のよい投資でもって、ロシア・韓国・中国という反日領土同盟を崩しにかかっているとの非難をするのも驚くにあたらないだろう。しかし、ロシアはいかなる反日連合にも参加するつもりはない。米国は現在、反中国連合を形成しつつあるが、ロシアはそのようなものに参加するつもりもない。ロシアはアジア太平洋地域における役割を、新たなブロック形成や対立ラインの発生を回避することにあると見ている。その点で、中国との貿易か、米国との反中連合形成か、という困難な選択を避けたい日本と利害が一致している。しかし、日本もロシアも、アジア太平洋地域における対等な協力という理想を一国で実現するわけにはいかない。それゆえ、両国が一致して努力することで、地域における対立を避けることができる。ただそのためには、友達とは言わないまでも、信頼できるパートナーとならなくてはならないだろう。
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(投稿者より)
上の2本は、RFIサイトに掲載された記事です。前の記事は会談の議題の紹介、後ろの記事は共同声明についてです。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
下の論説は、ロシアの声サイトに掲載されたものです。
日露首脳会談の概要と評価について、外務省サイトに掲載されています。
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