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ローザ・パークス生誕100年を祝う[村野瀬玲奈の秘書課広報室:バスボイコット、米公民権運動の母]
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/307.html
投稿者 傍観者A 日時 2013 年 2 月 04 日 13:19:31: 9eOOEDmWHxEqI
 

http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4094.html
ローザ・パークス生誕100年を祝う


アメリカの公民権運動の母と呼ばれるローザ・パークス(Rosa Louise McCauley Parks)は100年前の今日、1913年2月4日に生まれました。(2005年10月24日死去。)

アメリカのアラバマ州で、1955年に、人種差別的な人種分離法による公営バスの座席規則と運転手の命令を聞かず、白人乗客に席を譲るのを拒んだために彼女は逮捕されました。それをきっかけに起こったモンゴメリー・バス・ボイコット事件は、アメリカ黒人による公民権運動の導火線になったのです。彼女が米国連邦議会から「公民権運動の母」と呼ばれているのはそういう理由です。アメリカの民主主義の進歩に大きな役割を果たした人で、その行動は日本も含む世界中のあらゆる人権擁護運動の歴史的な遺産として永遠に語り継がれるべきことだと、彼女の100回目の誕生日を記念して、改めて思い出しましょう。

ローザ・パークスのことを思って、過去、次のような記事を出しました。なお、後者、「ローザ・パークスの誕生日に思う」は、フランスの元サッカー選手で現在は人権運動家であるリリアン・テュラムの著書からの引用部分です。

■公民権運動の母、ローザ・パークスのことを思う
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3041.html
2011-12-11

(前略)
人種差別を法の中からなくすためには、その時代の「差別を当然とする常識」や「差別を合法とする法律」と、それらの撤廃を求める人々が衝突して、警察権力からの「制裁」を受けなければなりませんでした。そのステップ無しに差別的法制は廃止されることはなかったのです。差別者側や暴政者側が差別や暴政に気づいて自ら差別的法制や暴政を廃止するのがベストでしたが、残念ながら、そうはなりませんでした。しかし、とにかく、ローザ・パークスさんの行動がきっかけとなって、アメリカの差別的法制は廃止されたのです。

そのような例は歴史の中にたくさんあります。その時代の法を破ることによって、社会との軋轢(あつれき)を生むことによって、やっと法律上の差別や、人々を苦しめる圧政がなくなったという例です。

(中略)

2011年の目で1955年当時のアメリカの差別的政策について観察し考察するように、私は数十年後、ひょっとしたら数百年後の、願わくばもう少しましになった社会の目で今2011年現在の日本の暴政や社会的誤りについて観察し考察し、政治の改善を求め続けようと努力を続けます。歴史を前進させた人たちの、多くは日常的でさりげない行動に励みを求めながら。


■ローザ・パークスの誕生日に思う
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3172.html
2012-02-04

(前略)
しばしば、人類の歴史にはいくつかの名前しか残らない。控えめなローザ・パークスの名前が人々の記憶に残ったのは、その世代全員が彼女と一緒に自らの運命を手の中におさめ、人種差別と闘うことを選んだからである。もちろん、人種差別は一日や二日で消えるものではない。しかし、私たち一人一人が未来の世代のために事態を改善する可能性を持っている。私はアルバート・アインシュタインのこの言葉を思い出す。「世界は生きるには危険すぎる!必ずしも悪をなす人々のせいではなく、傍観し事態を放置する人々のせいであることがしばしばなのだ。」
(Lilian Thuram, "Mes étoiles noires" (Ed. Philippe Rey) (pp.271-280)

(引用ここまで)

もう一つ付け加えたいことがあります。それは、「人種分離法」という当時のアメリカの法律は「ルール」だったのですが、その「ルール」は誤っていたということです。「人種で区別するというルールを守れ」という発想しかなかったとしたら、アメリカは今も人種差別国(あるいはレイシスト国)であったことでしょう。「ルールを破った」からアメリカは人種差別法をなくすことができました。つまり、社会を発展させることができました。そんな思索を以前次の記事にしたことがありますので、あわせてご案内します。

■「ルール」が破られるときに社会の発展がある。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-683.html
2008-04-10


では、ローザ・パークス生誕100年を祝って、なめぴょんさんご紹介の、米ルイジアナ州、ニューオーリンズ出身のR&Bグループ、ネヴィル・ブラザーズの曲、「Sister Rosa」(アルバム「Yellow moon」収録)を聴きましょう。

●YouTube
Neville Brothers - Sister Rosa
http://youtu.be/JKCsZc37esU

"Thank you Ms. Rosa
You were the spark 
that started our freedom movement
Thank you Ms. Sister Rosa Parks"

「ありがとう、ローザさん
火花だったあなた
わたしたちの自由の運動の始まりだったあなた
ありがとう、シスター・ローザ・パークスさん」

日本も含む世界の至る所で、たくさんの分野に、理不尽な政治や法や習慣や社会的圧力があります。苦闘の中でそれらと闘い、社会を公正なものにするための火花を毎日発している、日本も含む世界中の、さまざまな出自と国籍を持つ大勢の人たちへの尊敬と連帯を込めて。そして、今の日本にも、いえ、今の日本にこそ、あらゆる分野でこのような『公民権運動』が必要であるという強い願いを込めて。  

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コメント
 
01. 2013年2月12日 17:48:55 : fCZ83cf8p2
 当時、バスの席は黒人は後方にあったが混雑してきて白人が座れない時は黒人は
指定された席にいても白人に席を譲らなければならないという規則があったという。 ロザパークさんは単に買い物で疲れていて運転手のこの要請を断ったのだった。普通のヒトの気持ち、反応が公民権運動に繋がった。 当たり前のことが当たり前のこととして認められない例は驚くほど多い。 政府の有識者の委員会とか裁判で込み入った法律論を交わす前に常識が常識としてシンプルに通る世の中になれば人類社会は大きく理想に近づく。 何がそれを邪魔しているのかという視点は問題の本質を見る際のキーポイントだ。 世界が大きく変わろうとしているかの今、改めてこのことを思う。

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