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救出作戦名ばかり 人質まで撃った
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp1-20130119-1073894.html
2013年1月19日8時8分 紙面から 日刊スポーツ
空からの激しい機銃掃射と地上に響く爆発音。多数の人々が逃げ惑う中、アルジェリア人質事件で17日に軍による救出作戦が強行された。人質の出身関係国への事前通告はなく、アルジェリア政府は協力の申し出も拒否した。人質への配慮に乏しく、その独断的手法には欧米からも怒りが噴出した。
広大な砂漠が広がる南東部イナメナスのガス田施設から逃げてきた人質の英国人らが17日、中東の衛星テレビへの電話で口々に訴えた。「アルジェリア軍が施設を攻撃している。交渉すれば無駄な死は避けられる」「状況は悪化している。砲撃がやまない」。しかし、アルジェリア政府は「テロリストと交渉はしない」と拒否。軍特殊部隊による突入前から、武装勢力メンバーや人質がいる建物への攻撃は始まっていた。
逃げるためか、イスラム武装勢力メンバーらは人質らを4輪駆動車5台に分乗させて移動し始めると、待ち構えていた軍攻撃ヘリコプター2機が襲いかかった。「ヘリは車4台を破壊した。大勢が死んだと思う。自分は別の1台にいたので助かった」。英メディアによると、人質の1人だったアイルランド人のスティーブン・マクフォールさん(36)は脱出後、こう説明した。
生き残った武装勢力メンバーは「まだ人質が7人いる」と脅したが、特殊部隊が構わず突入。「軍は動く者全てを撃った」「至るところに遺体が横たわっていた」。無差別攻撃を受けた凄惨(せいさん)な現場を生存者らが証言した。
アルジェリア人のメザグ・イブラヒミさんは共同通信の電話取材に、アルジェリア人300人と米国人1人とともに逃走したと証言。脱出の直後に大きな爆発音を聞いたという。イブラヒミさんによると、施設では多数の外国人が拘束され、腹部に爆発物の付いたベルトが巻かれて後ろ手に縛られていた。
軍事作戦は突然始まり、米英両国は、アルジェリア政府が事前通告を行わずに軍事行動に出たことに不満をあらわにした。両国は事前に特殊部隊の派遣なども打診。しかし、アルジェリアは「自分たちだけでやる」と突っぱねた。英国の安全保障専門家は「英国は人質を救うことを優先するが、アルジェリアはテロリストの殺害を優先する。人質救出はおまけだ」と解説した。
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