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(Vœux aux Français: Elysée)
http://www.elysee.fr/declarations/article/v-ux-aux-francais/
フランス国民への決意
2011年12月31日月曜日
親愛なる私の同胞の皆さん、
良き伝統に則り、皆さんお一人お一人に、新年に向けた私の最も熱い決意を示します。
今年5月、私は皆さんから務めを仰せつかりましたが、その率いる国は極めて深刻な時にあります。中でも、2年近くにわたって仮借なく進む失業と記録的な債務は、歴史的な危機です。
私は、皆さんの不安を無視したことは1度もありません。皆さんが不安に思うのは、もっともなことです。そして、私は皆さんに対して、私たちを待ちかまえる困難を隠すつもりはありません。その困難は深刻なものです。
しかし今夜は、私は私たちの未来に自信を持っていると、皆さんに言いたいのです。ユーロ圏は守られました。そして、ヨーロッパではついに、ずっと欠けていた安定と成長のための措置が実施されました。ほんの6カ月前のことですので、この成果を手に入れるのはまだ先のようです。その成果は、手の届くところに来ました。
私の自信は、特にフランスの中にあります。フランスの企業家の方々の才能を、勤労者の方々の才能と同様に、私は認めています。私の義務、私の第一の義務、私の唯一の義務は、私たちの国を前へ進めることであり、私たちの若者たちが希望を取り戻すことです。
そのため、選挙の後、私はジャン・マルク・エロー政権と、3つの主要な決定をしました。
第1は、政府財政の再建です。私は、フランスの債務を削減したいと考えています。この取り組みは求められていたものです。既に何年も、この取り組みのために犠牲が払われてきたことを、私は知っています。無用な政府支出を削減するために、抜本的な闘いを行いながら、1ユーロ1ユーロと取り出していくことを、私は皆さんに約束します。フランス国民のお金は貴重です。それは皆さん1人1人が懸命に獲得したものです。ですから、そのお金は、節約をする模範的な政府に仕えるべきです。
2つ目の決定は、競争力の取り決めです。私は2013年から、企業に更なる柔軟性を与えたいと考えています。200億ユーロを減税して企業の資産としたおかげで、企業はこのお金を雇用・投資・輸出のために使えるようになります。
3つ目の決定は金融の制御です。公的な投資銀行が設立されました。銀行法の改正により、私たちが投機から守られるようになるとともに、来年から、ヨーロッパレベルでの金融取引税が導入されます。
このような前進は、跳躍やリズムの変化なしにはできないものです。それは私も認めます。しかし、私が定めた予定表では、より速やかにより力強く危機から脱するために、改革をする時は今です。
こうした決定は欠くべからざるものですが、あまりにも長く先送りされてきました。私はこれを、公平の精神を以て、行うことにしました。
まず、財政の公平。勤労収入が課税されているのと同様に、今後は資本収入にも課税がされます。今後も引き続き、最も多く持つ方々に、より一層のものが求められるでしょう。憲法会議の決定に従って、最も収入の高い方々が過度に貢献するという方向性は修正しますが、この目標は変わりません。
社会の公平。その一部として、全産業一律スライド制最低賃金、医療情報匿名使用説明書、新学期手当金を引き上げます。また、早期就労者の方々には、60歳から年金を受給する権利を持てるようにしました。
世代間の公平。その一部として、国民の教育を優先させます。また、教員の増員とその資質の向上を行います。
2012年は、私たちがともに立て直しに着手した年でした。
2013年は、これを成功させるために、すべてを動員する年になります。
私たちのすべての力が、ただ1つの目標に向けて差し出されるでしょう。つまり、今から1年で、失業率のカーブを反転させるのです。何があっても、私たちはこの目標を達成しなければなりません。
その一部として、労働市場から最も遠いところにいる若者たちのために、今後150,000人分の雇用を作ります。また、熟年世代の経験を若い世代の希望に繋げることができるよう、世代間の取り決めを作ります。
その一部として、失業者もこの活動に参加できるよう、職業教育の改革も行います。
しかし、このために役割を果たすのは、国だけではありません。そのため、雇用の確保に向けて、政府は交渉を開始しました。
その目的は何でしょう?勤労者には更なる安定を、企業には更なる活力を与えるのです。要するに、2重の不安を取り払うのです。働く側にとっての解雇の不安と、雇う側にとっての労務上の不安です。この交渉がもし成功すれば、フランスにチャンスがやって来ます。この責任を負うことについて、私は労使代表を信頼していますが、うまくいかなかった場合は、私がこれを引き受けます。
ここに針路は定まりました。すべては雇用・競争力・成長に向けられます。
この針路は保たれます。風に逆らい、波もかき分けるでしょう。私かこの針路から逸れまん。頑固だからではなく、自信があるからです。これは、フランスの利益になることです。
将来に備えるため、私たちの国はすべての分野に投資が必要です。製造業や農業、住宅、環境、保健、研究、新技術などにです。そのために私は、2020年までを視野に入れた、フランスを近代化するための政府民間双方の投資戦略を提案するよう、政府に求めました。
本国・海外県および海外領土・外国にいる同胞の皆さん、私たちにとって本質的なものを取り戻すことができるなら、私たちは成功のための能力をすべて備えることになります。私たちは社会の大きな問題について議論が可能であり、その機会は2013年に来るでしょう。その場合、民主主義に基づき全ての形態の結婚を認める、人間の尊厳を重んじる上から公職兼任の禁止を認める、人生の終末に備えることを認めるなど、権利の平等に基づいた前進があったとしても、フランスはフランスなのです。
同様に世界の中で、フランスの価値を守る限り、フランスはフランスであり続けます。
フランスはアフガニスタンで活動していました。その任務は終わりました。私が約束していた通り、フランスの全ての戦闘部隊はクリスマスまでに帰国しました。私は軍人たちの勇気に謝意を表するとともに、フランスのために亡くなられた方々のことを思い出し、哀悼の意を捧げます。そのような方が88名おられます。また、私は負傷された方々のことも忘れていません。そのような方が700名以上おられます。
フランスは引き続きその価値の名において、独裁者に立ち向かうシリアの反対勢力を支援します。そしてマリでは、テロリストの脅威と戦うアフリカの人々を支援します。
囚われの身にある方々やそのご家族が、強い不安の中で生きておられることに、私は思いをめぐらせます。その方々が自由を得るためにあらゆることが為されていることは、そのどなたもご存じでしょう。しかしそのために、私たちの原則を譲ることが1度でもあってはなりません。
私たちの力の1つは、平等です。抑圧された国々の人々に対して、私たちは平等でなければなりません。近くにいる人や、最も弱い人、病気の人、孤立した人、障碍を抱えたり不安が認められたり独りでいる人に対して、私たちは平等でなければなりません。人生に傷つく時があっても、こうした方々は市民です。被援助者ではありません。
私たちフランスのような大きな国において、競争と平等の、成果と保護の、成功と分担の、結合が可能になるのは、誇らしいことです。
これから始まる年に向けて、自信を持ち融和し合うフランスという思いを、私は示しました。この思いは、全ての人のあらゆる努力に方向性を与えるものです。
共和国万歳!
フランス万歳!
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(投稿者より)
フランス大統領府サイトに掲載された記事です。大筋にズレはないは思います(勝手に思っているだけかも知れません)が、誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
日本では、1月1日、天皇陛下がご感想を述べられています。安倍首相の年頭所感も発表されています。
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