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テポドン発射は「安倍政権」誕生を後押し―米専門家
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/060621-133856.html
「ポスト小泉」の行方に影響
ミサイル防衛も加速
【ワシントン20日早川俊行】米有力シンクタンク「ヘリテージ財団」のアジア問題専門家、バルビナ・フワン上級政策アナリストは20日、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射実験に踏み切れば、日本国内の強い反発を招き、小泉純一郎首相の退陣後、対北朝鮮強硬派の安倍晋三政権誕生を後押しする効果をもたらすとの見方を示した。
フワン氏は、北朝鮮が1998年に発射した弾道ミサイル・テポドン1号が日本国内の警戒感を高め、ミサイル防衛(MD)を推進する転機になったことに触れ、今回再発射すれば、「対北朝鮮防衛力を構築する日本の取り組みが強化されるだけでなく、米議会のミサイル防衛に対する支援も加速するだろう」と予測した。
また、ミサイル発射は次期首相選びにも影響を及ぼすと指摘。「ポスト小泉」候補の中で、安倍官房長官が北朝鮮に最も強い姿勢を示していることを踏まえ、「ミサイル発射実験は安倍氏の政治運動を手助けすることになる」との見通しを示した。
ミサイル発射実験の狙いについて、フワン氏は「北朝鮮の目標の一つは、米政府に圧力をかけて再び2国間の直接交渉に引き込むことにあることは間違いない」と強調。その上で、ブッシュ政権は北朝鮮との外交交渉は6カ国協議の枠組みで行う方針を堅持し、「北朝鮮の攻撃的な振る舞いでは、米国の立場を変更させられないことを明確にすべきだ」と主張した。
フワン氏はまた、発射実験には、�ミサイルを輸出して利益を上げるために見せびらかす�北朝鮮国民の士気を高める――などの意図もあると指摘した。
2006/6/21 13:38
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