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2012年12月7日、中国青年報は、シンガポール出身の卓南生・龍谷大学教授のコラム「野田政権閉幕前に考える『ポスト小泉』=日本政治の特徴」を掲載した。
野田佳彦首相は衆議院解散を宣言、小泉政権以来、6人連続で短命政権となることがほぼ決定した。ポスト小泉時代のこの6年間、自民党から民主党に政権は移ったものの、そこには明らかな共通点が見られる。そもそも民主党は「第二自民党」とでもいうべき保守政党で、その違いはカレーライスか、ライスカレーといった類のものだろう。
ポスト小泉時代の特徴の一つにメディアの役割が挙げられる。6人の首相が交代する間、メディアは常に「新たな期待」をあおり続け、どの政党も新鮮さや変革を打ち出し続けてきた。しかし野田政権の時代ともなると、自民党と民主党の政策にほとんど違いはなく、二大保守政党救国論は明らかな破綻を迎えた。しかしそれにも懲りず、今度は「第三極期待論」「三大保守政党論」が浮上している。
日本のメディアについてはもう一つの特徴がある。新たな政治の救世主をつくり上げては引きずり下ろす。この「造神運動」を日本の大衆メディアは延々と続けているのだ。あの麻生太郎元首相の失脚に象徴的だったが、「率直に語る首相」はいつのまにかメディアによって「百年に一度の無能首相」に変えられてしまう。
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