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NHKBS1で放送されているBBCニュースで、先週2回にわたり、児童性愛者による施設収容児童への性的暴行事件が報じられていた。
CNNの記事には実名も出ているが、ニュースでは、サッチャー政権の保守党幹部というレベルの匿名報道だった。
70年代から80年代にかけて起きたと言われるウェールズの児童養護施設における性的虐待問題は、発覚した95年から97年にかけて調査が行われたという。
今回は、施設内だけでなく、外にも連れ出され性的暴行を受けたという訴えが調査時に封じ込まれたという被害者の申し出があったことで浮上したという。
カルパイン元上院議員が施設の男子児童に性的な暴行を加えたという認定はできないが、経緯で疑念に感じるのは、
● 実名は報じられていないのに、ネットで取り沙汰されたとは言え、マカルパイン元上院議員が自己に対する嫌疑と認識したわけは?
● 被害者男性はニュースでも顔出しで出演しており、自分のことを言われていると認識したカルパイン元上院議員は、自身も言ったそうだが、名誉毀損ないし誣告という法的措置になぜ踏み切らなかったのか?そうすれば、このような疑念を持たれることもなく、問題はすっきり解決する。
● カルパイン元上院議員も加害者であると主張していた男性は、カルパイン元上院議員は加害者ではないと言を翻したが、性的暴行を受けた事実は主張を続けている。しかし、今回のようなブレを見せれば、彼の主張はいい加減なものとして今後退けられる可能性が高い。
● BBC会長の辞任が大きな話題になっているが、重要な問題は、ウェールズの児童養護施設で起きたことは認定されている児童に対する性的暴行が、90年代に行われた調査の範囲内であったのか、それとも、もっと広範囲で根が深いものだったのかということであり、90年代に行われた調査が意図的に限定化されたどうかということである。
BBC会長辞任騒動で、それがうやむやになっている。被害者の主張がいい加減というイメージが醸成されれば、再調査は尻つぼみになる可能性もある。
● BBC会長は、自主的な辞任であるのに、解職のときに受け取る退職金が提示されている。自発的辞任は給与6ヶ月分、解職は給与12ヶ月分ということだ。BBC理事会(理事長は元香港総督のパッテン卿)は、不始末に対し監督不行き届きだったとした自主的に辞めたエントウィスル氏に、解任と同じ退職金を支払うことにしたのか?
● 現在のキャメロン政権は保守党主体で、BBC理事会の理事長であるパッテン卿も保守党だった人である。パッテンBBC理事長は、エントウィスル氏の退職金を解任レベルにしたことについて、「解任しなければならない状況のなかで、辞めたからだ」という訳のわからない説明をしている。
被害者男性の前言撤回を含め、今回の決着に政治的な裏工作はないのか?
CNNの記事にもあるが、BBCの名物司会者だった故ジミー・サビル氏が長年にわたって未成年者への性的暴行を繰り返し、BBCがその隠ぺいを図ったとされる疑惑も表面化したばかりである。死んでいることから、抗弁することも裁判に付すこともできないサビル氏を、今になって性的暴行者として取り上げることも問題があると言えるだろう。
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英BBC会長が辞任、児童虐待巡る誤報で引責 就任から2カ月[CNN]
2012.11.11 Sun posted at 11:15 JST
ロンドン(CNN) 英BBCテレビのジョージ・エントウィスル会長が10日、就任後約2カ月で辞任した。1970〜80年代の児童虐待事件を巡り、当時の大物政治家が犯人だったと誤って伝えられた問題で、責任を取ると表明した。
エントウィスル会長は記者団に「自信を持って就任したが、極めて異例の事態を受け、BBCは新たなリーダーを指名すべきだとの結論に達した」と述べた。
後任が決まるまでの間、音楽部門の責任者でBBCワールドワイド最高経営責任者(CEO)のティム・デイビー氏が会長代理を務める。
BBCは今月2日のニュース番組で、70〜80年代にウェールズ地方の児童福祉施設で性的虐待を受けたとする男性の主張を放映。本人の証言に基づき、犯人はサッチャー政権の保守党幹部だったと伝えた。実名は伏せたものの、インターネットに憶測が飛び交い、騒然となった。
ネット上で名指しされたマカルパイン元上院議員は9日、関与を強く否定する声明を出し、法的措置も辞さない構えを示した。BBCは数時間後に謝罪声明を出していた。BBCによると、被害者の男性も、マカルパイン元議員は犯人ではなかったとして人違いを認めた。
ミラー文化・メディア・スポーツ相はエントウィスル会長の辞任について「遺憾だが正しい決断。信頼回復が不可欠だ」と述べた。
BBCを巡っては、名物司会者だった故ジミー・サビル氏が長年にわたって未成年者への性的暴行を繰り返し、BBCがその隠ぺいを図ったとされる疑惑も表面化している。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35024293.html
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