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◆トルコ軍がシリア旅客機を強制着陸、アサド政権に武器輸送の疑い
トルコ軍は10日、モスクワ発のシリア航空の旅客機が、シリアのアサド政権にわたる武器を輸送しているとの情報を入手したとして、戦闘機を出動させ同機をアンカラの空港に強制着陸させた。
同機はダマスカス行きのエアバスA320型機で、約30人の乗客が搭乗。当局が積み荷の一部を押収した後、離陸を許可された。
当局は、調査が進行中だとして、押収品についての詳細を明らかにしなかったが、トルコ紙は、積み荷には通信機器などが含まれていたと報じている。
トルコのダウトオール外相は、「市民を大量虐殺しているような政権への武器輸送は断固阻止する方針だ。われわれの領空を飛行しての輸送は容認できるものではない」と強調した。【ロイター 18:15】
◆米がヨルダン・シリア国境に軍派遣
パネッタ米国防長官は10日、ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)国防相会議の場で、シリア内戦がヨルダンとの国境付近でエスカレートした場合に備え、ヨルダン軍の拠点作りと同軍の軍事能力を高めることを目的に、米軍を同国境付近に派遣していると言明した。米軍はヨルダン軍と共同でシリア内の化学・生物兵器貯蔵施設を監視するとともに、ヨルダンによるシリア難民保護を支援しているという。
しかし、1年7カ月に及ぶシリア内戦の現場近くへの米軍の派遣は、米政府としては内戦への直接的な介入に抵抗しているものの、米国の軍事関与がエスカレートすることを示唆している。一方でトルコとシリア間の砲撃はここ数日続いており、シリア内戦が国境を越えて、地域紛争に発展する様相もうかがえる。
パネッタ長官は「米軍のグループは拠点作りを支援し、米国とヨルダンの関係を強固なものにし、シリア内戦の拡大に備えられるようにするため働いている」と述べた。
軍の派遣は米大統領選挙まで1カ月を切り、共和党の大統領候補ロムニー氏がオバマ政権の中東政策はあまりにも受け身にすぎると大統領の外交政策を批判している時に明らかになった。
パネッタ長官らオバマ政権の当局者は、アサド・シリア大統領の化学兵器に不安を抱いている。同長官は先週、化学兵器は依然確保されているようだが、各種情報ではアサド政権が化学兵器を守るためにこれを移動させた可能性がある、と述べた。オバマ政権は、化学兵器の使用はアサド政権が「越えてはならない一線」であり、これを越えれば、アサド追放を目指す反政府勢力に非致死性武器だけを提供するという米国の政策が変更されるとしている。
同長官に同行している国防総省のリトル報道官は、米国とヨルダンは「アサド政権の残虐行為の重大な結果に対応するためには、一段の協力と詳細な計画が必要だとする点で」合意している、と語った。また、米国はヨルダンによるシリア難民支援を援助するため医療キットや飲料水タンク、その他の人道支援を提供していると述べた。
さらに同報道官は「これまでにも述べてきたように、われわれは米国独自に、あるいは地域のパートナーとともに、さまざまな不測の事態に対応できるように計画している」とし、「アサド政権の非難すべき行動が同地域のわれわれのパートナーに影響する可能性を考慮して、さまざまなシナリオを描いている。こうしたことを理由に、われわれは常に緊急時対策を練っており、これについては友好国と協議している」と述べた。
ワシントンの国防総省当局者によると、ヨルダンにいるのは今年5月の年次訓練後にそのまま同地にとどまった軍事プランナーなどの100人と、その後に派遣された数十人で、ヨルダンの首都アンマンの北にある米・ヨルダン合同軍事センターが指示している。
ヨルダンにとっての目下最大の問題は、推定20万人に上るシリア難民が押し寄せたことでヨルダンの貧弱な資源が厳しくなっていることのようだ。ザータリ難民キャンプでは10月に入ってから、数十人のシリア難民が暴動を起こし、テントを壊したりした。
【WSJ 10:34】
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