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◆10月6日
トルコ領内への砲撃の下手人は一体誰なのか?
10月4日号「シリア情勢:アレッポで政府軍は強化、反乱側は供給路を絶たれ孤立」で示したように、トルコとの国境に沿ったシリアのアレッポ県では、シリア政府軍がトルコから反乱勢力側に流れる供給路を切断したため、反乱勢力側が窮地に立っていることを明らかにしたが、その直後にこの、トルコ領内に向けて迫撃砲が発射され、トルコ一般市民が5人殺害されたことで、トルコ政府が対シリア戦を限定的に決意した、という状況になった。
戦争の流れが分かる者は、これが以下のコン・コフリンの指摘するように、窮地を打開するための反乱勢力側の打った謀略であることが明らかであろう。シリア政府軍としては、トルコ国境からの供給路を切断したのであるから、トルコ側を砲撃する一切の理由は存在せず、むしろ彼らの火砲はシリア領内の拠点に孤立している反乱勢力側にすべて向けられているはずである。またこの勝利を目前とした時点で、わざわざトルコ側への砲撃をしてトルコ市民やトルコ政府を挑発する何らの意義も利点もない。
1937年7月7日に起きた盧溝橋事件で、結局は日本軍と蒋介石軍とが衝突し、日中戦争へと拡大して行った経緯と似て、シリアの反乱勢力側が味方のトルコへ砲弾を撃ち込み、それをシリア政府軍の仕業であると、世界中のユダヤ系メディアを使用して喧伝すれば、それがそのまま「事実」となることを知った上での謀略であろう。
これで本格的にトルコ軍が出てくれば、今まで苦労して傭兵ゲリラやテロリストを駆逐してきたシリア軍の苦労も水の泡になりかねない。そしてトルコが願っているシリア北方に反乱勢力側の「安全地帯」ないしは「緩衝地帯」を強引に作り、それを国連などで認めさせ、シリア分断の規制事実をこしらえるかもしれない。
そうすることで、エルドアン政権は人類史に対する大罪を犯すことになるから、間違いなくエルドアンそしてその政権の末路は哀れなものになるだろう。トルコは親日国家であるが、それとこれとは別である。エルドアンと彼の政権に限定して述べている。
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●トルコのグレートゲームに注意
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/turkey/9587435/Be-wary-of-playing-Turkeys-great-game.html
【10月5 Con Coughlin – Telegraph.co.uk】
緊張が高まっているトルコとシリアの国境で最初の砲撃をしたとしてシリアが全面的に非難されそうであるが、中東レベルの戦争の火をつける可能性を秘めている紛争の火種を作っている点から見れば、トルコのエルドアン首相が全くの無辜の存在とはとても言えない。
一年以上に渡ってトルコはシリアのアサド政権転覆の作戦で主要な役割を担ってきた。サウジアラビアやカタールなどの湾岸諸国らと協調し、トルコはシリアの反乱勢力のための国際的支援を注意深く進めてきた。
トルコが南部地域に司令センターを設立し、武器の搬入、供給と志願兵を反乱勢力のいるシリア領内に送る、という仕事を指揮しているという複数のニュースが入ってきている。つまり、トルコはシリアのアサド政権の転覆を実現するためできる限りのことをしてきている、ということなのだ。
今週トルコ国境でシリア政府に忠実な軍が3人の子供を含む5人の一般市民を殺害した迫撃砲を発射した者たちかどうかははっきりしていない。もしもシリアの反政府の反乱勢力側がトルコ領内で活動していたとしたら、そしてトルコ当局が彼らの活動を阻止する何らの措置も講じなかったとすれば、アサド大統領に忠実な者たちは自らの権利として彼らへの攻撃をしようと考えたのかもしれない。シリア政府はこの件についての一切の介入を否定し、現在この件を調査中だと言っている。
混乱した戦火の下で、シリアの反乱勢力側が、あるいは反乱勢力に同情的な者たちが、トルコとその同盟国側に反撃を挑発するために慎重に仕組んだ謀略としてトルコ側への射撃をしたという可能性が存在する。
今日でも、ボスニア政府が似たような陰険な方法で1995年内戦の最中、サラエボの市場の中で一般市民に砲撃し、西欧のセルビア攻撃のきっかけを作った、と信じている者たちがいる。・・・以下略
◆シリア蜂起勢力 トルコとの国境に接する村を占拠 約30人死亡・・人質巡礼者を殺すと脅迫!
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_06/90414079/
シリアの蜂起勢力は6日、シリア政府軍との数時間にわたる戦闘の後、トルコとの国境にあるヒルバト・アル=ジューズを占拠した。インタファクス通信がシリア人権監視団の情報を引用して伝えた。
戦闘では政府軍の兵士25人とシリア軍から離脱した3人の将校を含む蜂起勢力の戦闘員3人が死亡したほか、蜂起勢力の8人の戦闘員と政府軍の兵士10人が負傷した。
人権擁護家らの情報によると、シリアとトルコの国境に沿った約80パーセントの居住区が、蜂起勢力の管理下に置かれているという。一方でシリア軍は、アレッポで10人の戦闘員を殺害したと伝えた。イランのテレビ「プレスTV」が報じた。
「プレスTV」によると、殺害された戦闘員の中には4人のトルコ人が含まれていた。
★シリア蜂起軍 イランの人質を殺すと脅迫
自由シリア軍の蜂起勢力は政府に対して最後通牒を発し、シリアのバシャル・アサド大統領が要求を48時間以内に履行しない限り、8月に人質にとられたイラン人巡礼者らを殺害するとの意向を示した。
反政府勢力の軍閥の一人は、政府に対して捕らえられている反対派勢力全員を解放し、停戦するよう求めているとしている。それが履行されなければ、イラン人巡礼者らを殺害するという。
これは反政府勢力がテロル手段にたよる最初の例ではない。数ヶ月にわたって、シリアのアサド政権にたいして都市部でのテロを行っており、数十人の民間人が犠牲になっている。国連安保理はロシア外務省の要求にも関わらず、このような反対派勢力の行動を非難しようとはしていない。インターファックス
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