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http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201305190259.html
2013年5月20日8時21分 朝日新聞
【合田禄】政府の地震調査委員会は、駿河湾から九州沖に延びる南海トラフで将来起きる巨大地震の発生確率について、東海、東南海、南海の3領域に分けて計算してきた方法を見直し、全域で統一して予測する方針を決めた。過去の地震の規模や連動する組み合わせが多様なことを考慮した。
新しい手法で計算したところ、マグニチュード(M)9級も含めたM8級以上の巨大地震が南海トラフ沿いで起きる確率は今後30年以内で60〜80%となる見込み。過去に繰り返されてきた地震は発生間隔にばらつきがあるため、将来の予測も幅を持たせた。
南海トラフ沿いでは、100〜150年ごとに巨大地震が起き、領域が連動したこともある。調査委は2001年から、それぞれの領域で個別に起きることを前提に計算してきたが、実態にそぐわなかった。内閣府の有識者会議が連動を想定して被害予測を出したことも踏まえた。
同会議が南海トラフの巨大地震で想定しているM9級の地震については、発生周期がはっきりしないことから、単独で確率の算出はしない。
M9だった東日本大震災を予測できなかった反省から見直し作業を進めていた。新たな確率は、近く公表する。
調査委はこれまでの予測を毎年算定し直し、今年1月時点で、M8程度の東海地震が88%(参考値)、M8・1前後の東南海地震が70〜80%、M8・4前後の南海地震が60%程度の確率で30年以内に起こると予測していた。
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