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北海道・十勝岳で火山活動活発化か 気象庁も警戒
北海道・十勝岳で、最近の観測データに、活動の活発化を示すとみられる変化が生じていた。
北海道の中央部に位置する十勝岳。
活火山であることから、周辺には、その恵みともいえる多くの温泉がある。
この温泉にある変化が起きていた。
2年前ごろから、温泉の成分の1つ「塩化物イオン」の濃度が変化しているという。
北海道総合研究機構・地質研究所の高橋 良理学博士は「(過去の)火山活動の活発化にともなって、温泉成分の、特に塩化物イオンというイオンが、上昇していくという傾向が、周辺のいろんな温泉で見られた」と語った。
火山活動の活発化を示すという塩化物イオンの濃度。
その濃度の上昇は、25年前の十勝岳噴火の前にも観測されていた。
高橋理学博士は「塩化物イオン濃度を見てみると、噴火の2年ぐらい前から急激に上昇して、噴火に至って、最近になって、2011年ぐらいから再び上昇しているという傾向が見られ始めています」と語った。
異変は、これだけではなかった。
気象庁地震火山部火山課の菅野智之解析官は「2006年くらいから、わずかに、山頂部が膨張するような動きが観測されています」と語った。
気象庁によると、十勝岳ではここ数年、山の膨らみや、噴煙量の増加、そして地震の増加が観測されている。
中でも地震は、2012年12月、およそ17年ぶりに月100回を超えた。
さらに、2012年6月と7月には、火口付近が赤く光る「赤熱現象」が観測されている。
これは、硫黄や火山ガスの燃焼によるとみられる現象で、およそ120人が一時避難した。
高橋理学博士は「総合的に見ても、直近で噴火がどうこうということには、直接結びつかないとは思うんですけど、(火山)活動が、ある程度、活発化してきている」と語った。
もし十勝岳で噴火が起きた場合の注意について、高橋理学博士は「噴火が起こると、雪を溶かして、泥流を起こしてしまうということが、十勝岳で一番注意しなければいけないことだと思います」と語った。
冬が長く雪深い十勝岳。
積雪期に噴火が起きると、マグマなどで雪が溶け、火山灰とともに、鉄砲水のようにふもとに押し寄せる、火山泥流のおそれがあるという。
1926年の噴火の際は、噴火後、わずか25分ほどで、泥流が火口から25km離れた上富良野まで到達した。
このときは、144人もの死者・行方不明者が出た。
北海道・美瑛町の人は、「昔(1926年)は平屋だから、平屋の上に上った人が、助かったって」、「おそろしいですよね」などと語った。
地元の自治体は、人的被害が出ないよう対策を進めている。
各家庭には、迅速な避難のための防災無線が配布されている。
美瑛町の担当者は「防災のハザードマップを、各家庭に配備しております。泥流が発生することを想定しまして、融雪期に防災訓練を毎年行っております」と語った。
火山活動活発化の兆しについて、気象庁の菅野解析官は「現時点では、活発というような状況には、ないとみております。何年か先ということを考えたときには、今の傾向が続けばということですが、その場合には、少し、噴火といったものも心配する必要があることになる」と語った。
(05/15 17:59 北海道文化放送)
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