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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130514/t10014552461000.html
7000年前からの大規模津波の痕跡か
5月14日 4時8分
南海トラフ付近の太平洋で、大規模な津波が7000年余り前から500年前後の間隔で起きていた可能性を示す痕跡が和歌山県で行われた調査で見つかり、大規模な津波が繰り返し発生してきた周期を知る手がかりの一つとして今後、注目されそうです。
この調査は独立行政法人産業技術総合研究所の宍倉正展さんの研究グループが去年12月、和歌山県串本町の弥生時代の遺跡がある場所で行いました。
その結果、今から1800年前までの5500年分ほどの地層の中に、津波で運ばれてきたとみられる12の砂の層が見つかりました。
このうち最も古い砂の層の年代は、7300年前と推定され、南海トラフの津波の痕跡の可能性があるものとして、これまでに国が確認している調査結果より1000年余り古いということです。
また、砂の層の厚さは、最大で30センチ程度あり、大量の砂を運ぶ大規模な津波だった可能性があるとしています。
このため研究グループは7000年余り前から大規模な津波が400年から600年程度の間隔で発生していた可能性があるとみて、今後年代の特定を進めることにしています。
南海トラフの津波の痕跡を巡っては、近年、各地で数千年の単位で地層の調査が進められていて、今回の調査は、大規模な津波が発生してきた周期を知る手がかりの一つとして今後、注目されそうです。
南海トラフの地震
南海トラフでは地層や古い文献の調査から津波を伴う地震が過去1000年の間におよそ100年から150年の間隔で起きていたと考えられています。
このうち300年余り前の江戸時代に起きた「宝永地震」は、東海沖から四国沖にかけての海底で起きた巨大地震だったと考えられていて、国や専門家の多くはこうした特に規模の大きな地震が300年から500年程度の間隔で起きていたと推定してきました。
また高知大学の研究グループが去年、高知県で行った堆積物の調査では、過去6000年の間に大規模な津波が15回程度起きていた可能性を示す痕跡も確認されています。
今回、和歌山県で見つかった痕跡は高知大学の調査よりさらに1000年余りさかのぼることになり、詳しい年代が特定されれば、大規模な地震や津波がどのような周期で起きていたのかがより長期間にわたって判明する可能性があります。
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