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【4月の連続地震】 何かの予兆か偶然か 専門家も「妙に多いが…」
http://www.47news.jp/47topics/e/241123.php
2013/05/07 12:57 共同通信
4月中旬、ほぼ1週間の間に日本周辺で大きな地震が相次いだ。2年前に起きた 東日本大震災の余震も頻発した。 南海トラフなど次の巨大地震の前兆か、火山噴火の前触れか、不安は尽きない。専門家も「何かを示しているのかは分からない」と言うしかないのが現実だ。今後、何に注意したらいいのか。
▽妙に多い?
約1週間に発生したマグニチュード(M)6かそれに近い地震は5回。通常M6以上は年平均17回で、かなり集中した印象がある。東京大地震研究所の 酒井慎一 (さかい・しんいち) 准教授は「『妙に多い』と頭をよぎるのは専門家も同じ」と話す。
このうち淡路島で13日起きたM6超の地震は、東海沖から四国沖にかけて延びる海底盆地「南海トラフ」沿いで想定される巨大地震との関連を思わせた。
南海トラフで起きるM8級の地震の前には、内陸部での地震活動が活発化するとの研究もある。1944年と46年に南海トラフ沿いで起きた大地震や、幕末に連発した安政の東海・南海地震の前にもM7級の地震が発生していたとされる。
だが、今回の淡路島の地震は1回だけ。気象庁は関連性について「この一度だけでは何とも言えない」と困惑気味だ。
近くには95年の阪神大震災で動いた野島断層があり、むしろこちらと関連はありそうだ。政府の地震調査委員会は「95年の地震で周辺の応力分布が変わり、地震を誘発したことも考えられる」との見方を示している。
▽波及
淡路島の地震とは直接関係なさそうだが、通常に比べて地震が多くなっているのは事実だ。M9・0だった東日本大震災の余震の影響もあり、11年にはM6以上は100回以上起きた。
大きな地震はほかの地域での地震を誘発することがある。力が地盤の中を伝わるからだ。大震災の後は、関東や中部でも大きな地震が相次いだ。
だが地盤はさまざまな物質からできているため、伸びたり縮んだりする。力は吸収され、遠く離れる間にどんどん小さくなってしまう。M7級の地震でもだいたい千キロも離れると、月からの引力より小さくなるという。
今回の地震のうち、19日に千島列島付近で起きたM7の地震が、未知のメカニズムによって、17日の宮城県沖地震で引き起こされた可能性も完全に否定することはできない。それでも約千キロ離れていることを考えると「関係ないのではないか」(酒井准教授)となる。
▽常に備えを
一連の地震は「たまたま最近地震がなかった場所で、2〜3回重なったことで強く印象に残っている」というのが専門家の見方だ。
例えば17日に、最大で震度5強の揺れを観測した三宅島の地震。名古屋大の 山岡耕春 (やまおか・こうしゅん) 教授が「火山もあり、地下にひずみがたまりやすい場所だ」と指摘する通り、もともと地震発生の可能性は高い。「今のところ、他の地域の地震との関連性は見いだせない」と山岡教授。酒井准教授は「前兆があろうがなかろうが、巨大地震は起きるもの」とし、備えることの重要性を強調している。
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