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日本人は地震予知は不可能という前提で防災意識を高めるべき (SAPIO) 
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/837.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 4 月 26 日 16:05:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130425-00000003-pseven-soci
SAPIO 2013年5月号


 地震学者の島村英紀氏は「日本列島の地下は東日本大震災で大きな歪みが生じている。大地震がいつ、どこを直撃してもおかしくない」と警告する。

 * * *

 日本の地震予知研究がスタートして半世紀になる。1965年、国家プロジェクトに格上げされ、巨額の予算がつくようになった。東大などの旧帝大や官庁が競うように観測網を全国に張り巡らせ、前兆現象を捉えようとした。しかし前兆がなく地震が発生するケースや、もっともらしい前兆が記録されたのに地震が起きないケースが次々に出現。結局、予知に成功した例は1回もなかった。

 地震予知が無力であることを世に知らしめたのが、1995年の阪神・淡路大震災だった。M7.3、死者6400名超の大地震を一切警告できなかった。その年、日本の地震予知研究の元締めだった政府の「地震予知推進本部」が突然、「地震調査研究推進本部」に名称変更する。「予知」の看板を下ろし、新たな活動の柱にしたのが「地震の確率」と「活断層の調査」だった。

 たとえば、琵琶湖の西岸に沿って走る活断層である琵琶湖西岸断層帯での地震発生確率は30年以内に0.09〜9%とされた。しかし30年以内という予測期間は長すぎるし、上限値から下限値まで100倍も幅がある。予測というにはお粗末すぎる。

 また阪神・淡路大震災以後の直下型地震は、すべてノーマークだった。2000年の鳥取県西部地震、2004年の新潟県中越地震、2005年の福岡県西方沖地震、2007年の能登半島地震などは、すべて活断層が見つかっていない場所で起きている。

 東日本大震災で牡鹿半島が5.3メートル、関東でも地盤が20〜30センチ、太平洋側にずれた。10センチずれるだけでも大変な歪みが生じるのに、それよりはるかに大きな歪みが日本列島の地下に生じた。

 地下に歪みが生じると、プレート境界で起きる海溝型地震の周期が早まる可能性がある。元禄関東地震は1703年、関東地震(関東大震災)は約200年後の1923年だった。次は今から100年先といわれていたのだが、地下が大きく変化したことで、早まる可能性が高まった。

 東海、東南海、南海の3地震が連動する南海トラフ巨大地震も同様である。東日本大震災では南北450キロメートル、東西150キロメートルの岩盤が滑った。南海トラフの長さは約600キロメートルあり、東日本大震災の震源域より長い。地震が発するエネルギーの規模は震源域の長さや滑った距離に応じて大きくなる。東日本大震災を超える巨大地震になることは十分ありうる。

 一方、ゲリラのようにあちこちに出没する内陸直下型地震は予測がより困難で、1万年に1回といわれる大地震がどこで起きても不思議はない。2008年の岩手・宮城内陸地震では4022ガルという観測史上最高の加速度の揺れを記録した。原発の原子炉は450〜600ガルに耐える設計になっているが、それをはるかに上回る数値が現に記録されており、原発事故が繰り返されない保証はない。

 日本人は地震予知は不可能という前提に立って防災意識を高めていくしかない。

 

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コメント
 
01. 2013年4月28日 23:22:35 : Kse53zYp5s

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130428-00000042-mai-sctch

<淡路島地震>大気イオン予測が話題に

毎日新聞 4月28日(日)20時1分配信


 負傷者33人を出した今月13日の兵庫県・淡路島地震に関し、地震予知に取り組むNPO法人が、大気中のイオン数の変化をもとに地震の発生地域や時期を予測し、関係者の間で話題になっている。大気イオンによる地震予知は「まだ効果が確認されていない」(文部科学省)が、一部の地震専門家から評価する声も出ている。

 NPO法人「大気イオン地震予測研究会」(理事長・矢田直之神奈川工科大准教授)は全国17カ所で大気中のイオン濃度を測定し、濃度が急上昇した場合に地震予測を出す。

 今月6日、兵庫県南あわじ市の測定器で、通常は大気1立方センチ当たり1000個以下のイオン数が12万個に急上昇するなど、兵庫、高知、石川、長野、宮崎各県で2〜6日に数値が上がった。同研究会は翌7日に各データの分析をもとに「淡路島を中心としたマグニチュード(M)5級の地震が発生する」との予測を発表。気象衛星画像の解析から、地殻変動や地震性ガスの噴出などで発生する可能性がある「地震雲」が淡路島周辺に広がったとも判断し、合わせて予測の根拠とした。

 約1週間後の13日、淡路島付近を震源とするM6.3の地震が起きた。発表内容を知っていた関係者から「心の準備ができていたのでびっくりしなかった」(和歌山県の男性)と反響があったという。

 大気イオンは大気中で電気を運ぶ分子の粒。直下型地震につながる地殻変動があると、地中からラドンが放出されイオン化するという。1995年の阪神大震災では事前にラドン、2000年の鳥取県西部地震や01年の瀬戸内地震では事前に大気イオンが観測された。同研究会は04年、元岡山理科大教授の故弘原海(わだつみ)清氏らを中心に設立された。

 東日本大震災でも、地震予知のあり方が議論になった。同研究会の斉藤好晴・神奈川工科大非常勤講師は「科学に不可能はないという思いで活動している」と説明する。地震の前兆を研究する日置(へき)幸介・北海道大教授(地球物理学)は「(イオンによる地震予知は)まだ確立されていないが、観測データは参考になる。さまざまな手法を組み合わせ、今後の地震予知につなげる必要がある」と話している。

【田所柳子】

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