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不気味な揺れは巨大地震の前兆か? 火山活動と奇妙な関連は…
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130418/dms1304181821017-n1.htm
2013.04.18 夕刊フジ
日本列島で地震の連鎖が続いている。17日には伊豆諸島の三宅島(東京)で震度5強をはじめとする地震が連発し、東北地方でも5弱の揺れが襲った。先週末には淡路島(兵庫)を大地震が直撃するなど不気味な雰囲気が列島を覆っている。ここ数年のうちに50%以下の確率で発生するというマグニチュード(M)7級の「首都直下地震」、いつ起きてもおかしくないとされる「南海トラフ巨大地震」が脳裏をよぎる。地下の動きが示すのは大災害のシグナルなのか。
太平洋上に浮かぶ小島を断続的な地震が襲った。17日午後5時57分ごろ、三宅島で震度5強を観測、地震の規模はM6・2(推定)を記録した。
この前には震度3を複数回観測したほか、三宅島近海を震源とする震度1以上の体感地震は18日午前6時まで計37回も発生。震度5強の際には、首都圏など関東に緊急地震速報が流れ、東日本大震災の恐怖を思い起こさせた。
海上保安庁によると、18日になって三宅島近海で海面が変色しているのが見つかり、海保が周辺の船舶に警戒を呼び掛けるとともに気象庁が原因を調査している。
三宅島は1983年、2000年に火山噴火が起き、いまなお大量の火山ガスを放出している。過去2回の噴火では、今回のように地震が頻発したため、「噴火するのか」と警戒した関係者も多かったはずだ。
気象庁火山課は「地震の発生場所は火山直下から離れており、現時点で火山活動への直接の影響はない」とし、噴火の予兆を示すデータに変化はないという。
産業技術総合研究所の地質情報研究部門で主幹研究員を務める山元孝広氏も「すぐの噴火はないだろう。そもそも噴火の前には、マグマが上昇して岩盤が垂直方向に押し上げられる。今回の地震ではそうした現象も確認できていない」とみる。
安心したくはなるが、別の見解を示すのは、武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)だ。
「地震には、構造性地震と、火山の動きと連動する火山性地震の2種類がある。今回の地震は後者とみられ、火山活動と関連性がまったくないとはいえない」
その上で、島村氏は火山活動と過去に起きた大地震との奇妙な関連を示し、「大地震の前後に、火山活動に伴う地震が活発化する事例は多い」とも話す。
「1707年の宝永地震では、49日後に富士山が噴火。1605年の慶長地震の時も直後に八丈島が噴火した。いずれも三宅島と同じ火山帯に属している。詳しいメカニズムが分かっていないだけで、火山活動と大地震との関連性は高いといえる」(島村氏)。噴火は別としても、三宅島での群発地震は、何らかの兆候といえなくもないというのだ。
この三宅島に限らず、4月に入って各地で比較的大きな地震が続いている。17日午後9時3分ごろには、宮城県沖を震源とする最大震度5弱、M5・8(推定)の地震が発生した。先週13日早朝には、淡路島で最大震度6弱、M6・3(同)の大きな地震があったばかり。この連鎖は何を意味するのか。
島村氏は「淡路島、三宅島、宮城県沖の地震はそれぞれに直接の関連性はない。東日本大震災以降、日本の地下は地震の活動期に入っており、M6程度の地震はどこでも起こり得る状況だ」と解説する。
「ただ、気になるのは、三宅島の地震がフィリピン海プレート上で、淡路島の地震はそのプレート境界上で起きている点だ。このプレートでは、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されている。直接の関連性はないにせよ、注意を怠ることはできない」
日本列島の地下は、東日本大震災によってその様相を大きく変えた。何が起きてもおかしくないことを肝に銘じておくべきだ。
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