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逃げ場なし 未知なる活断層 首都圏を襲う
http://gendai.net/articles/view/syakai/141943
2013年4月15日 日刊ゲンダイ
直下型地震秒読み
震源はまったくのノーマーク地点だった。兵庫・淡路島で起きた最大震度6弱(M6.3)の地震。政府の地震調査委は、原因を淡路島の中央部を南北に走る長さ約10キロ、深さ11〜18キロの「未知の断層である可能性が高い」と結論付けた。首都圏の真下にも「未知の断層」がいくつも横たわっており、いつ直下型地震が起きても不思議ではない。
「今回の淡路地震は、日本中の断層が動き出している証拠です。震源地は、日本列島を縦断する構造線上にある。これは日本列島がつくられる過程で生まれたもので、秋田から四国、九州まで続いています。1000年単位で動いた形跡がなかったのに、3・11以降は活発に動き出した。ライン上に位置する全国の温泉の湯量が変化したとの報告も聞いています。今度の地震のほかにも、この構造線上では、東日本大震災の翌日に長野北部を襲ったM6.7の大規模地震が起きています」(元前橋工科大教授・濱嶌良吉氏=地殻変動解析学)
濱嶌氏によると、問題の構造線上にはいくつもの活断層が交差している。11年3月15日に静岡・富士宮市で震度6強の地震を発生させた「糸魚川―静岡構造線」や、今年2月末に栃木・日光市で震度5強を引き起こした「東北マイクロ構造線」も、その一部。3・11後に一気に動き出したという。
<淡路が示唆する無警戒の恐怖>
恐ろしいのは、今回の地震のように交差する活断層が「既知」のものとは限らないことだ。現在、日本全土に、活断層は2000本余りあるといわれているが、これだって氷山の一角に過ぎない。本当はどれだけの活断層が地下に眠っているかは誰も分からないのだ。
「今回と同じM6.3級の地震を起こす活断層は、全国に数多く埋もれています。さらに関東の活断層は、関西以上に見落としてしまう可能性が高い。関東平野に広がる関東ローム層は、砂や砂利などの堆積物が厚いところで3キロ程度積もっている。その下に活断層が潜んでいても、分厚い堆積物が邪魔して、探し当てるのは困難です。首都圏の建物密集地だと、ますます見つけにくい」(東北大学災害科学国際研究所・遠田晋次氏)
3・11直前、ニュージーランド・クライストチャーチを襲ったM6.3の直下型地震も、震源の活断層は、実際に動くまで国の調査で見落とされてきた。活断層は厚さ1キロの堆積層に埋もれていたというが、その代償が185人の死者で、うち日本人も28人が犠牲となった。未知なる活断層の恐怖は迫っている。
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