お騒がせをして申し訳ありませんでした。

しかし、今回の地震の起こり方は中央構造線に沿ったものが比較的多いように思います。だから、近い将来中央構造線が地震を起こすというわけではありませんが、地殻構造は確実に変化していて、徐々に次の大地震を起こす方向へ向かって行っていることは明らかです。

そして、現状は、ほぼ次の地震が起こるだろうと言われている地域でさえ、多くの人々の備えは不十分であると思います。市町村自治体は域内の自治体へお願いして、世帯ごとにどの程度準備がされているかの調査をしたらどうでしょうか。震度6弱程度の地震が起こったとき、市街地のどこがどの程度の被害を被るかを、個々の世帯の耐震診断を通じてシュミレーションしておくのです。少なくとも都市部でビルなどがあれば、それがどの程度の耐震性を有しているか、どんな構造になっていて、壁面にガラスが多用されているかどうかなどをチェックすることで、消防が最初に出動するべき個所が絞り込めるはずです。

同様に、地方都市ならば、どこに高齢者がいるかを地図上に印をしておき、どの道を通ってどこへ避難をさせるかをあらかじめ決めておくこともできるでしょう。

既にやっている自治体もあるでしょうが、多分、まだ、ほとんど自治体はやっていないのではないでしょうか。

＞小さな地震があって、でかい地震が突然くることもある。
＞地震が起きない状態が続いて、でかい地震が突然くることもある。

もう少し丁寧な観察をされると少し実情が異なることがはっきりします。つまり、「小さな地震があって、でかい地震が突然くる」というのは震源域が限られていて、その震源域内で群発地震があり、その後、大きな地震になるのです。

広い地域で小さな地震が散らばって起こっているときに大きな地震が突然来ることはあまりありません。まあ、M6程度ならあり得ますが、M８ぐらいでは多分ありません。

関東に50年ほど2004年まで住んでいました。地震の揺れは覚えている限りでは数回程度ですね。震度2程度の揺れしか体験していません。

その後、鹿児島に住んでいますが、震度1程度のほんのかすかな揺れを2回ぐらい感じただけだと思います。

ただ、だから地震が起こらないというわけではなく、関東も関西も九州も今後10年程度の間には震度6以上の地震に襲われることは確実です。と言ってもたとえば福岡で震度6を記録しても鹿児島ではまったく揺れを感じないという感じですが。

日本の場合、地殻がそこいらじゅうひび割れていて、しかも砂礫層の堆積層が大部分なので、揺れが伝わると言っても半径数十キロであることが多いのです。そのため、マグニチュード4程度の地震が起こってもその震源域近くの人が揺れを感じるだけで50キロ以上離れた人はほとんど揺れを感じることがありません。

地震とは関係ないですが、火山噴火に伴う空振と言う現象があります。窓がガタと揺れるのが主な現象ですが、桜島の噴火に伴って指宿、多分50キロ程度離れているのですが、指宿で桜島の噴火に伴う空振を感じることがあります。これは桜島の噴火時刻を確認しているので確実です。しかし、桜島から数キロしか離れていない鹿児島市内で空振を感じていないことが多いのです。これは、桜島の南岳での噴火で、鹿児島市が南岳のほぼ反対側に位置するため、桜島の山体自身に衝撃波を遮られてしまうからでしょう。もちろん、指宿市内でも感じるところもあれば感じないところもあるはずです。山や大きな建物の影になっていれば衝撃波が到達しないでしょうから。

地震の揺れも同じで、地下の岩盤の状況によって、揺れの伝わる範囲も揺れの強さもかなり異なる様子です。地震の震度マップをみると、震度分布が載っていますが、均一な分布ではなく、かなりばらついたものになっています。

なお、大きな地震が起こっていないと言っても多くはここ50年とか100年、または数百年のことであるはずです。そして、大きな地震は周期が数百年とか数万年ということですから、却って大きな地震の地震空白域のほうが今後数十年で大きな地震が起こる可能性は高いのです。これは自分の意見ではなく、専門家の意見です。

この意味で、関西、西日本はかなり危ないと言って間違えはありません。

１．神奈川・厚木観測点：異常はないように見えます。
http://www.e-pisco.jp/r_ion/data/kanagawa_atsugi.html

２．長野・松本観測点：3月6日に異常があります。
http://www.e-pisco.jp/r_ion/data/nagano_matsumoto.html

３．高知・香美観測点：3月は多分かなり異常？（以前の状況を見てきていないので判断が付きません。以前に見たのは多分半年以上前で、その時と比べると多分異常）
http://www.e-pisco.jp/r_ion/data/kochi_kami.html

以上のデータからでは地震の起こりやすさを自分は判断できません。
ただ、用心はしておいていいはずです。歩きやすい靴と頭部を保護するものは常に持ち歩くようにした方がいいと思います。