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次の巨大地震がいつ来るかをある程度予期するために、次のことが多少役に立つと思います。
311の地震の前、三陸沖、つまり、311の地震の震源域に近い場所で、数日間にわたり20回を超える地震が起こっていました。この場合の地震とは陸域で震度を観測したものと言う意味で、陸域で震度を観測できなかったもっと小さな地震はそれこそ数限りなく起こっていたはずです。
そして、ここが重要ですが、この前震現象が起こっていた間、その他の地域ではあまり地震が起こっていなかったのです。こちらで言う地震も陸域で震度を観測する地震と言う意味です。
以上のことは日本気象協会の「過去の地震情報」のページで見ることができます。
次のURLで直接確認できます。
http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/entries?order=&desc=0&max_level=&p=448
上のURLの最後にある488という番号は、最新のページから何ページさかのぼったかを表しますから、新しい地震がどんどん起こっていくにつれて490とか495などに増えてしまいます。311の地震が起こった時期がどんどん昔へずれていくからです。もし、20113月のデータが出てこなければ、もっと大きな数字に直してください。
一応、311の地震の直前、どのような経過をたどったかを整理しておきます。
まず、311の地震の震源域で起こっていた前震活動の最初は次の地震です。
2011年3月9日 11時45分頃 三陸沖 M7.2
結構大きな地震がバンと起こり、その後マグニチュード5とか6の地震が20回以上同じ震源域である三陸沖で起こります。
そして、3月9日の上の地震以降、3月11日の本震が起こるまでの間には、
3月9日 13時3分頃に熊本県熊本地方でマグニチュード3程度の地震が3回続けざまに起こり、次に、3月10日 1時58分頃、岐阜県美濃中西部でやはりマグニチュード3程度の地震があり、そして311の地震当日、3時14分頃に宮城県北部でM3.5、6時41分頃に茨城県南部でM3.4があっただけなのです。つまり、地震を起こすプレートの力のほとんどが311の震源域で消費されていて、他のところではあまり地震が起こらなかったということだと思います。
ちなみに、現在の観測体制で、つまり現在の地震計の配備状況で観測するとして、日本では一日に平均3個から5個ぐらいの地震が起こっています。ですから、ある程度、311の巨大地震の前には他の地域での地震が少なくなったと言えると思います。
なお、もう少し前の時期を見るとやはり特徴的な地震活動があるのが分かります。まず、3月6日 20時59分頃からトカラ列島近海のM2.2をはじめとして、3月7日 22時44分頃までにこの地域で5回の地震が起こります。ちょっとした群発地震と言っていいと思いますが、この地震にはもう一つ特徴があり、マグニチュードが2.2、3.8、4.5、5.0と順次大きくなり、最後は3.6となっていることです。つまり、この時、一気にこの地域での地震のゆがみが解消された、別の言い方で言うと、この時期、一気に大きな力がこの地域へ加わったということです。
同じような群発地震がもう一つ起こっています。2月27日2時23分頃、岐阜県飛騨地方での M3.43をはじめとして、3月7日22時46分頃、岐阜県飛騨地方でのM2.7まで約30回の地震があったのです。こちらはM5.4が最大でほとんどはマグニチュード3前後の地震でした。この飛騨地方での地震がどんな意味を持っていたのかよく分かりません。ただ、震源深さが「ごく浅い」とされているものが多く、M5.4の地震でさえ「ごく浅い」とされています。これは大変に珍しいことです。http://www.hinet.bosai.go.jp/AQUA/aqua_catalogue.php?y=2011&m=03&LANG=ja
で震源球を見ることができます。街頭の地震のところにカーソルを合わせると自動的に小さなウィンドウが開き、そこへ震源球が表示されます。これをみると、多くは黒目、つまり、逆断層型の地震が起こっていたようです。このことは一応、押す力が卓越していたということです。
さて、次の東海地震や首都圏直下地震、または南海地震とかいろいろな巨大地震があり得ますが、ともかく311のマグニチュード9の巨大地震の前には上に述べたような前兆現象と言っていいようなことが起こっていたということです。
あくまでも上に述べた現象は311の前に起こったというだけで、東海地震や首都直下地震に当てはまるとは限りません。でも多少参考にしていただいてもいいと思います。
最後に震災は忘れたころにやってくるという教訓はやはり教訓として意味のあるものだと思います。
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