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「3・11」で大津波に襲われた岩手県釜石市。今度は内陸部での地震発生が高まっている
巨大地震、「内陸部」リスク上昇 「新潟−静岡」活断層が活発化
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130105/dms1301051431003-n1.htm
2013.01.05 夕刊フジ
東日本大震災からまもなく1年10カ月がたとうとしている。だが、観測史上最大となったマグニチュード(M)9・0の巨大地震が、もたらした地層のゆがみは一向に解消されていない。師走には宮城県三陸沖を震源とするM7・4の余震が発生、津波も襲ってきた。「3・11」以来、地震の活動期に入ったという日本列島。なかでも専門家は大規模地震の発生リスク地帯として2つのエリアに注目する。悪夢は再来するのか。
東日本に再び戦慄が走った。昨年12月7日、サラリーマンが帰宅しだした週末の午後5時18分ごろ、虚を突くように緊急地震速報が鳴り、間髪入れず、激しい横揺れと縦揺れが足下を揺さぶった。
震度は東北地方で5弱、首都圏でも4を観測。震源が宮城県沖240キロの海底という遠距離だったため、この程度で済んだが、地震の規模は阪神・淡路大震災と同じM7・4。すさまじいエネルギーだった。
気象庁によると、昨年末時点で「3・11」の余震は9333回を数え、先の地震もこれに含まれるという。本震から21カ月以上が過ぎてなお自然の猛威は牙をおさめようとしていない。
師走の大余震のメカニズムについて、東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)は次のように解説する。
「12月の余震は、逆断層型と正断層型が併発したアウターライズ地震です。『3・11』の本震は、沈み込む太平洋プレートが湾曲している部分で起きたプレート境界型地震で、プレート境界で地震が発生すると、その後にアウターライズ地震が続発する傾向があります」
同氏によると、プレート境界型に連動するアウターライズ地震は、境界型の2カ月後に起きたり、三十数年後に起きたりと「周期がばらばら」。そのため発生や収束時期の予測が難しく、今後も大規模な余震が発生する危険は「大いにある」という。
「M8・0以上を記録した昭和三陸地震(1933年)も、およそ30年前の明治三陸地震(1896年、M8・2〜8・5)の余震だったという説がある。この例に照らすと、依然、M8級の余震が発生するリスクは高い」(遠田氏)
実は、懸念はこれに止まらない。「3・11」による地殻変動によって「内陸部」に異変が起きているというのだ。一体どういうことなのか。遠田氏が続ける。
「内陸部で起きる小さい地震のペースが、震災以前の3倍前後になっています。地震学の常識として小さい地震が3倍起きれば、大きい地震のリスクが3倍上がる。特に首都直下は、プレートが3枚以上重なる複雑な構造で、100キロ地下でも地震が起こっている。こんな地域は日本列島で珍しい」
なかでも遠田氏が要警戒する地域がある。新潟県から静岡県まで南北に活断層群がのびる「糸魚(いとい)川−静岡構造線」だ。日本列島を寸断する形で走るこの構造線内で地震活動が活発化しているというのだ。
「特に警戒が必要なのが、長野県松本市、諏訪市です。この2都市の地下を通る活断層で2011年3月以降、地震が急増している。『3・11』が引き起こした地殻変動が、この地域での大規模地震を誘発する可能性がある」(遠田氏)
M8級の大余震と、松本・諏訪に迫るリスク。これに東大地震研の「首都直下地震、4年内50%以下」との予測を加えれば、列島はまさに一触即発状態。起きないことを心底願いたい。
「3・11」で大津波に襲われた岩手県釜石市。今度は内陸部での地震発生リスクが高まっている
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