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天井板が崩落した笹子トンネル(山梨県警提供)
巨大地震でインフラはもつか 笹子トンネル事故は大地震が遠因?
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130105/dms1301050901000-n1.htm
2013.01.05 夕刊フジ
12月7日に東北、関東をマグニチュード(M)7・4、最大震度5弱の余震が襲うなど、東日本大震災の影響はなお続く。4つのプレートがぶつかり合う日本列島は、多発する地震でさまざまな建造物、構造物がダメージを受ける。老朽インフラならば破損のリスクはさらに上昇。専門家によれば、中央道・笹子トンネル(4784メートル、山梨県)崩落事故も2011年の長野の大地震が影響していたという。輸送路の要は大丈夫なのか。
9人が死亡、2人が重軽傷を負った笹子トンネルの天井板崩落事故。原因はつり金具の「アンカーボルト」の腐食、あるいはコンクリートの強度不足ともいわれる。
老朽化が進むなか、「大きな地震が崩落の“引き金”となった可能性がある」とは、武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)。
「笹子トンネルは断層を横切る形で掘られている。断層には地下水が流れ、3・11の影響で翌12日に発生した長野県北部地震(M6・7、最大震度6強)によって断層内に変化が生じ、トンネルに新たなストレスが加わったとも考えられる」
衝撃的なトンネル崩落事故といえば、1996年2月に北海道の豊浜トンネルで発生、20人が死亡した事故が思い出される。この事故は93年の奥尻島地震(M7・8、最大震度6)などの影響で緩んだ岩盤の隙間に地下水が浸透。凍結して亀裂を押し広げ、崩落が起きたといわれる。
地震の影響が及びそうなのは笹子トンネルだけではない。
「東海道線の丹那トンネル(7804メートル、静岡県)も断層を横切って造られている。並行して東海道新幹線の新丹那トンネル(7959メートル)もある。これら交通の大動脈だけでなく、断層を横断するトンネル、橋などを徹底して点検すべきではないか」(島村氏)
1934年開通の丹那トンネルは工事中の30年に北伊豆地震(M7・3、最大震度6)が発生。東西からまっすぐ中央へ向けて掘り進んでいる際に地震があり、南北方向にずれた中央部は微妙なS字カーブでつながっている。大地震が起きれば同トンネルが寸断される恐れもある。
■M8の余震、M7の首都直下地震が来る
東日本大震災により、安定していた地中の秩序は一気に崩れた。震災の影響でトンネルや橋が次々と崩れる前に、徹底した点検、修理が必要だ。
東日本大震災から1年9カ月が経過しても大規模な余震が収まらない。12月7日には東北地方の三陸沖でM7・4の大きな揺れが襲ったが、巨大地震の余震は少なくとも100年以上、最大200年にわたり続くのが地震学会の定説だ。
しかも、最大余震は本震から「1」低い規模が起きる可能性が統計上判明している。先の震災はM9・0だっただけにM8・0は「いつでも起きる」(地震学者)ことになる。
気象庁によると、2004年12月のスマトラ沖地震(M9・1)では、震源域周辺で07年9月にM8クラスの地震が2回発生。本震から7年以上たった今年4月にも、M8・6の地震が起きた。
「いつでも起きる」は、首都直下地震も同じで、東大地震研が公表した「M7級が4年以内で50%以下の確率で発生する」との予測を忘れてはならない。大きな揺れから期間が過ぎると、のど元過ぎれば…になりがちな大衆の心理。不断の警戒が必要だ。
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