http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/634.html
Tweet |
マグニチュード9の衝撃
最近の巨大地震を発生時期に従って並べると次のようになる。
Mw9.0:カムチャツカ地震(1952年)
Mw9.5:チリ地震(1960年)
Mw9.2:アラスカ地震(1964年)
Mw9.1〜9.3:スマトラ島沖地震(2004年)
Mw8.8:チリ地震(2010年)
Mw9.0:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)(2011年)
これはあくまで最近のものだから、1800年代とか、またはもっと昔にも当然マグニチュード9を超えた地震は起こっていた。マグニチュード10を超える地震はどうやら起こり得ない様子だ。
さて、問題は、1952年から1964年の前後の時期に、日本や中国などで起こった巨大地震があることだ。特に、1945年の太平洋戦争終結の前後に日本で起こった東南海地震や南海地震、そして、中国で起こった次の地震だ。
1975 海上地震 マグニチュード7.0 朝鮮半島の根元の南側で起こった地震
1976 唐山地震 マグニチュード7.5 海上地震の震源域から少し西側で起こった地震
マグニチュード9の地震が起こった時期と正確に同じではないが、ほぼ10年以内に起こっているのだから、一定の影響があったとみていい。
そして、2004年から昨年にかけてのマグニチュード9の地震が起こった期間に中国では次のような地震が起こっている。
2003年 2003年雲南地震(Mw5.9)
2008年 攀枝花地震(はんしかじしん)(Mw5.9)
2008年 四川大地震 (Mw7.9)
2009年 雲南姚安地震(Mw5.7)
2010年 青海地震(Mw6.9)
2011年 2011年雲南地震(Mw5.5)
2012年 雲南貴州地震(Mw5.7)
これらの地震は四川大地震を含めてみな中国の西部で起こっている。これは2004年のスマトラ島沖地震があったからだろう。
問題は昨年の東北地方太平洋沖地震だ。朝鮮半島の根元にある白頭山の噴火が迫っているという話があるが、東北地方太平洋沖地震はその緯度が海上地震や唐山地震とほぼ同じだ。つまり、日本海や朝鮮半島を挟んでほぼ隣り合っていると言っていい。
そして、韓国の東海岸、つまり朝鮮半島の日本側には梁山断層と蔚山断層という活断層があり、そのそばには韓国の原発がある。
つまり、日本で海溝型の大地震が起こる確率は当然高く、特に東海地震は既にいつ起こってもおかしくない。また、富士山噴火もだ。
そして、それだけではなく、韓国の東海岸にある活断層が動き、そこにある原発が事故を起こす可能性もある。
また、当然、海溝型の地震が起こる前の数十年間は海溝型地震の震源域を空白域にしてその周辺でマグニチュード6から8程度の地震が頻発、つまり毎年起こる程度の頻度で起こっていく。
更に怖いことがある。それは1586年に日本で起こった天正地震だ。若狭湾と三河湾の間、中部地方で起こった超巨大地震であり、これが起これば静岡県にある浜岡原発だけでなく、若狭湾にある原発群はかなりの被害を受けるはずだ。
天正地震が起こった16世紀、中国では1556年に華県地震が起こっている。マグニチュード8程度とされている。また、1575年チリ南部沖でバルディビア地震というマグニチュード8.5程度の地震が起こっている。これはほぼマグニチュード9と見てもいい。そしてこの時期日本では慶長伊予地震、慶長伏見地震、慶長豊後地震と言った地震も起こっているのだ。
昨年の東北地方太平洋沖地震はチリに比べたら格段に日本に近い。つまり、それだけ早く日本で別の地震が起こりやすいわけだ。実際、2011年には、3月12日、長野県北部地震マグニチュード6.7が、3月15日に静岡県東部地震、マグニチュード6.4が、そして、6月30日には長野県中部地震マグニチュード5.4が発生している。これらはみな、海溝型地震である東海地震に関連したものとみることができるのだ。
なお、2004年の中越地震や2007年の中越沖地震は東北地方太平洋沖地震の前震と見ることができる。
日本近海でマグニチュード9の地震が起こったということは、日本はもちろんのことかなり広い範囲でマグニチュード6を超えた地震が頻発する時期になったという意味だ。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1248>>TC:38209,BC:15148
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 地震活動期と静穏期に関する基礎事項 taked4700 2012/12/10 20:36:32
(0)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。