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(回答先: 地震予知失敗で禁錮6年! 学者ら7人実刑 イタリア地裁 (ZAKZAK) 投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 23 日 12:41:17)
記事は誤った事実認識で書かれているようだ。
この裁判は、NHKが特集番組で報じたが、地震予知の失敗とは基本的に無関係である。
「大地震の兆候がないと判断し被害を拡大させた」ということが判決理由だが、判決に対し、「このような判断がまかり通れば、地震頻発国の日本では5分おきに警告を出さなければならないだろう」という国立地球物理学火山学研究所元所長のエンツォ・ボスキ被告の弁護士の非難は筋違いである。
なぜなら、予知の外れや警告を出さなかったことが責められているわけではなく、出されていた警告をわざわざ否定し、住民の避難行動を阻害してしまったことが責められているからである。
この裁判は、科学者が、行政機関の意向(住民パニックを抑える)に沿って地震の予測に関する声明を出したことを俎上に乗せたものなのである。
[簡単な事実経過]
1)ある研究者が、多発する地震と地中からのラドン発生量の変化などの分析から、近いうちに大きな地震が発生すると警告した。
2)この警告が、地域住民の不安を駆り立てた。
3)そのような状況を受け、行政機関が住民の不安を払拭しようと、イタリアの著名な地震学者や火山学者を動員して、研究者の「大地震説」を否定した。
4)警告を発した研究者は、嘘つきや扇動者のように見られることになった。
5)未明の大地震の前に少し大きな地震が起きたが、行政機関が大きな地震は起きないと説明していたので、そのまま眠りを続けようとした。このため、本震で家屋が瓦解して多くの住民が死ぬことになった。
※ 大きな地震が起きるかもしれないという認識をもっていれば、直前の中規模地震で屋外に避難したはずと考える住民が多かったからこそ裁判になり有罪にもなったのである。
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