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台風15号の影響で、激しく高波が打ち寄せる沖縄県読谷村の残波岬=8月26日
専門家が警戒!“スーパー台風”の恐怖
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120907/dms1209071128012-n1.htm
2012.09.07 夕刊フジ
雷、竜巻、殺人豪雨…。日本の空がおかしい。本格的な台風シーズンにも突入し、自然災害のリスクが高まるなか、気象学の専門家はもうひとつの災害を警戒している。「スーパー台風」の発生だ。大都市に上陸すれば「家屋をなぎ倒し大水害を引き起こす」(研究者)というから恐ろしい。
北陸地方などを6日、猛烈な豪雨が襲い、福井や新潟で道路という道路が冠水した。今年は殺人豪雨など異常気象がやたらと多いが、専門家はいま、ケタ違いの威力を持つ「スーパー台風」の襲来を危ぶんでいる。
スーパー…の由来は、米軍合同台風警報センター(JTWC)で用いられる台風の強さの分類「1年間で最も強いクラスの台風」を表す『Super Typhoon』からきたもので、通常のものより、最大風速が大きいのが特徴だ。
元神戸海洋気象台職員で、気象研究家の幣洋明(へい・ひろあき)氏は「日本で、年に1度くるかこないかの最大クラス、一般的に『猛烈な』と表現される台風が最大風速54メートル毎秒(10分間の平均)ですが、『スーパー台風』はそれを上回る最大風速59メートル毎秒以上になります」と解説する。
8月末に、沖縄などを直撃した台風15号は規模の大きさから最大級の警戒が呼びかけられたが、那覇の最大風速は25・2メートル毎秒だった。これでいくとスーパーは倍以上の威力ということになる。
日本でも過去、上陸したことがあり、1959年の伊勢湾台風(最大風速60メートル毎秒)では4697人が犠牲となり、61年の第2室戸台風(同66・7メートル毎秒)では194人の死者が出た。
この規格外の災害がここ数年、発生しやすい状況にある。
「海水面温度が26度以上になると台風が発達しますが、温暖化によって、この100年間で、海水温は平均0・5度上昇し、台風が発達しやすい環境が整いつつある。さらに、日本近海は0・7〜1・5度と温度の上昇幅が大きい。このまま温暖化が進めば、最大風速80メートル毎秒を上回るような台風が生まれ、衰えぬまま日本にやってくる可能性がある」(幣氏)
最大風速80メートル毎秒が都市を襲うとどうなるか。
「自動車は横転し、木造住宅なら倒壊したり、屋根が吹き飛ぶ危険がある。大きな建物も1枚でも窓ガラスが割れれば、そこから風が吹き込んで内部をメチャメチャに破壊する」(同)
暴風に限らず、水害の危険性もある。元気象庁地球環境・海洋部長の大西晴夫氏は「47年に大型の『カスリーン台風』(同45メートル毎秒)が関東を襲った際には、集中豪雨で利根川と荒川などの堤防24カ所が決壊。死者・行方不明者が2000人近くに上った。台風で堤防が決壊すれば、下流域への被害は甚大なものになる」と指摘する。
国土交通省の試算では、カスリーン台風と同規模のもので利根川上流が決壊した場合、死傷者3500人以上、家屋浸水は30万戸を超え、被害総額は34兆円にのぼるという。
この2倍近くに発達した風速80メートル毎秒のスーパー台風なら、被害はこんなもので済むはずがない。悪夢のシナリオを避ける備えが必要だ。
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