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東京直下に断層密集!?新宿、銀座、築地、月島と続々
http://gendai.net/articles/view/syakai/138537
2012年9月5日 日刊ゲンダイ
東京都心の直下には断層が密集しているのか。
首都大学東京などの共同研究チームの調査で、田端から飯田橋を通って四谷まで延びる長さ7キロの断層が見つかったが、銀座や築地の下にもあるというのだ。
調査しているのは、研究チームの豊蔵勇・元日本活断層学会副会長ら。上野から銀座に延びるものと、汐留付近から築地を通り上野に延びるもの、ほかに飯田橋、市谷、九段、勝鬨橋、月島の7つの断層の存在を見いだしている。豊蔵氏が言う。
「いずれもまだキチンと調査をしないと分からない。築地や銀座にあるとされる断層も、新宿の断層より曖昧な段階ですが、活断層なのかどうか、調査はしたほうがいいです」
銀座や新宿は日本を代表する繁華街。近くには国や都の中枢機関が集中し、大企業の本社も多い。交通の要衝でもある。そんな場所の断層が動けば、被害は計り知れない。もっとも、開発が進む都心部は自然の地形が失われている。断層は分かりにくく、調査は簡単ではない。
地殻変動解析を専門とする元前橋工科大教授の濱嶌良吉氏はこう話す。
「1450万年前の“日本海拡大”の終了とともに、日本列島は“くの字”に曲がりました。その時にできたのが日本列島を横断する柏崎千葉構造線で、その後、太平洋プレートの潜り込みにより現在の位置まで戻っています。東京は柏崎千葉構造線の南端部になりますが、戻るときに地層が壊れ、その後の圧縮作用で複雑な断層系ができた。有名な立川断層はその一部です。東京直下には多くの断層ができているのは間違いない。ただ、断層系の全容を把握するには堆積層が厚く困難です」
備えがあれば被害は抑えられる。キチンとした調査と対策が急務である。
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