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新宿に活断層か!「M7級」直下の恐怖…大学研究チームが調査
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120818/dms1208181503010-n1.htm
2012.08.18 夕刊フジ
東京都心の直下に活断層の可能性がある断層が存在するとの調査結果を、首都大学東京などの共同研究チームがまとめた。マグニチュード(M)7級の地震を起こす恐れがあり、本格的な調査が必要だとしている。阪神・淡路大震災のような都市直下地震が、首都のど真ん中でも発生してしまうのか。
この断層は東京都北区田端から新宿区四谷付近までほぼ南北に延び、長さは少なくとも約7キロ。国の中枢機関が集中する千代田区霞が関や永田町から約2キロの近距離にある。
地質調査に詳しい日本活断層学会・元副会長の豊蔵勇氏らが、工事現場などで採取した地下のボーリング調査の試料を分析した結果、上端は深さ数メートルの地下にあり、東側へ傾斜している正断層と推定。数十万〜7、8万年前までの間に数回ずれた痕跡があり、「数万年間隔で地震を繰り返す活断層の可能性がある」と結論付けた。活動した場合、M7級の大地震を起こす危険があるという。
都市の直下で発生した1995年の阪神・淡路大震災(M7・3)では、最大震度7の激震で多くのビルや家屋が倒壊した。同じような地震が東京を襲う可能性もある。ただ、「阪神後に都市の建造物は直下型地震に対する耐震化がかなり進められた。活断層と推定される場所でM7級、最大震度7の大地震が起きても、都心部でのビルなどの倒壊は限定的ではないか」(地震工学者)とみられている。
もっとも、活断層かどうかの評価は研究チーム内で温度差がある。豊蔵氏は「断層のずれが蓄積されており、活断層の可能性が高い」と主張。これに対し、首都大学東京の山崎晴雄教授(地震地質学)は「他の場所で起きた地震の影響で地滑りを繰り返しただけかもしれない」と慎重な見方を示す。
都内の活断層は立川断層帯が知られるが、これまでに都心で明確な証拠は見つかっていない。今回の“活断層”は首都の中心部に位置し、研究チームはボーリング調査で断層の活動間隔などをさらに詳しく調べる必要があるとしている。
調査結果は20日に埼玉県熊谷市で開かれる日本第四紀学会で発表される。
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