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静けさ保つ地震活動の不気味…「M8」巨大余震への準備期間か
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120814/dms1208141131006-n1.htm
2012.08.14 夕刊フジ
福島県の内陸部で12日に最大震度5弱の地震があったが、東日本大震災に関連する海域での地震活動は不気味に沈黙している。今年に入り、震源域とその周辺海域で目立って規模の大きなものはなく、5月24日を最後に強い地震は皆無だ。マグニチュード(M)8級とされる最大余震はいまだ発生していないとの見方が濃厚。静穏期に蓄積されたエネルギーは一気に解放されてしまうのか。
福島県古殿町で12日、震度5弱を観測した強い地震は、規模がM4・2(推定)。震源がごく浅い場所だったため、小さな規模でも強く揺れた。内陸部で発生したため、海で起こった東日本大震災との関連はないとされる。
東日本大震災関連の地震は現在、静穏期のさなかにある。沖合での地震は5月24日にあった青森県東方沖を震源とする最大震度5強(M6・0)から、沈黙は3カ月近くも続いている。
東海大教授で同大地震予知研究センター長の長尾年恭氏は、「このまま活動が収束することはあり得ない」と指摘する。
「余震が1、2年で終わることはなく、10年、数十年の単位で続いていく。3・11の巨大地震では、最大余震が起きていない可能性がある。いつ発生してもおかしくない状況下だけに、日頃からの心構えが重要だ」
一般的に、最大余震は「本震よりマグニチュードでマイナス1程度の規模」(地震学者)とされている。東日本大震災の場合、本震がM9・0だったため、最大余震はM8級となる可能性が高い。本震の約30分後にあった茨城県沖のM7・7を最大余震とみる向きもあるが、まだ起こっていないとの見方も根強い。
3・11と同じく、大津波を起こした過去の巨大地震はどうだったか。2004年12月に発生、死者22万人とされるインドネシアのスマトラ島沖地震(M9・1)では、本震から約3カ月後にM8・6、約2年9カ月後にM8・5の大地震があった。その後もM7級が相次ぎ、今年4月にもM8・6が発生。本震から7年以上経過しても、動きは活発だ。
東日本大震災の震源域とその周辺では、今年に入ってから最大震度6弱以上の地震が発生していない=表。規模の小さな地震しかないため、地中でのストレス蓄積が懸念される。加えて、武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は、ある特徴に着目した。
「茨城や千葉など、活動が南に移ってきている印象を受ける。今は動きが静まったようにみえても、この状態が続くことはない。規模の大きな余震が、本震より南側の海域を震源に発生する可能性は十分にある」
昨年3月11日、千葉県浦安市など首都圏各地に深刻な液状化被害をもたらしたのは、本震の約30分後にあった茨城県沖M7・7といわれる。東京23区では本震の震度5強に続き、震度5弱の揺れに見舞われた。仮に同じ茨城県沖でM8級の最大余震が起これば、東京を中心に3・11を上回る人的被害や建造物の損壊、交通マヒにともなう大量の帰宅困難者が発生する危険がある。
3・11の巨大地震は新たな活動も生み出した。3日には東京湾を震源とするM5・4の地震が発生。ここ10年近く静かだった地域で、さらに震源が1703年の元禄大地震(M7・9−8・2)に近かったことから、専門家に注目された。元禄大地震では江戸に津波が押し寄せ、関東一円で6700人が死亡したといわれる。
前出の長尾氏は、「基本的には今後、首都直下での活動が活発になっていく。元禄時代と同タイプの大地震は次の発生まで猶予があるとされてきたが、過去の経験則は当てはまらない。(3・11の)巨大地震の衝撃で地中の秩序が一変してしまった」と警告した。
3000万人が生活する1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)には、東日本大震災の最大余震だけでなく、直下型地震の恐怖まで加わる。今はたまたま静かなだけ。油断は禁物だ。
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