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6月、千葉県いすみ市の大原港に推定十万トンものイワシの大群が打ち上げられる“怪現象”が起きた。このイワシたちの不可解な行動の裏には、磁石の針や電子コンパスの表示を狂わせる“磁気異常”が関わっている可能性がある。
実は、大原港がある房総半島北端の「犬吠埼」から南端の「野島崎」まで約170kmの太平洋沿岸部ではここ数年、広範囲に渡り磁気異常が発生している。
この現象にいち早く気付いたのは、10年以上前から房総半島で魚類の生態調査に取り組んできた海洋学者の辻維周氏だ。
「私が知る限り、この房総半島の磁気異常は2008年に犬吠埼で観測され始めました。短くて数秒間、長ければ数十秒間も、磁針が東西どちらかの方向にブレてしまいます。その幅が90度を超えることも決して珍しくありません」(辻氏)
この異常現象は何を意味しているのか。昨年1月に他界された大阪市立大学名誉教授(当時)の弘原海清博士(理学、情報地質学)は1995年1月の「兵庫県南部地震」をきっかけに、地震予知に利用できそうな多くの自然現象を研究してきた。
結果、大地震の発生前には、巨大な圧力が集中した地殻内部に細かいヒビ割れ(クラック)が走り、その際に起きる放電現象(ピエゾ効果)が磁気異常を発生させると主張している。
大量のイワシが打ち上げられた大原港は、2012年1月の時点では異常は見られなかったものの、6月の調査時には磁針が西へ90〜120度、振動するようになっていた。つまり、イワシたちの不可解な行動は、ピエゾ効果で放射された強い電磁波が原因だったのかもしれないのだ。
果たして、浜を埋め尽くしたイワシたちは「大地震の前触れ」を示すものだったのか。弘原海博士は生前、磁気異常と大地震の関連性について、次のような言葉も残している。
「1923年9月の関東大震災前にも、房総半島各地で磁気異常が発生したと聞いています。とにかく今後も粘り強く観測を続け、変化を見届けることが大切。そうすれば、地震活動との関わりも必ずはっきりしてくるでしょう」と述べている。
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/07/14/12653/
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