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首都“巨大地震”の引き金なのか!長野「震度5弱」は危険な兆候
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120714/dms1207141455007-n1.htm
2012.07.14 夕刊フジ
長野県で起きた震度5弱の地震が、専門家の注目を集めている。江戸時代後期に今回の震源地近くで起きた地震の後、南海トラフや首都直下で大地震が相次いで発生。同じような連鎖地震が起きてしまう可能性があるというのだ。東京での大災害につながる引き金は引かれてしまったのか、不安は尽きない。
不気味な縦揺れだった。気象庁によると、10日午後0時48分ごろ、長野県北部を震源とするマグニチュード(M)5・2と推定される地震が発生、周辺地域で最大震度5弱を観測した。
震源の深さは約9キロで、活断層で形成される「信濃川断層帯」の近くで起きた。実は、この断層帯で1847年、8600人超の死者を出した「善光寺地震」(M7・4)が発生。専門家は10日の地震が、信濃川断層帯を刺激し、善光寺−と同タイプのものを誘発させやしないか危ぶんでいる。
注目すべきは、善光寺−とその後の連鎖だ。『地震の日本史』(中公新書)などの著書がある地震考古学の第一人者、東京大生産技術研究所の元客員教授、寒川旭(さんがわ・あきら)氏が解説する。
「善光寺地震の約7年半後、南海トラフの東端を震源とする安政東海地震(M8・4)が発生。その32時間後には安政南海地震(M8・4−8・5)が続いた。さらに翌年には、江戸の街を襲った唯一の直下型地震である安政江戸地震(M6・9)が起こっている。これらの地震は3つまとめて『安政三大地震』と呼ばれている」
安政三大地震ではそれぞれ甚大な被害が出た。安政東海地震では現在の静岡県、山梨県で震度7の地域があったといわれ、房総半島から四国まで最高10メートルの津波が発生。犠牲者は3000人規模といわれる。続く安政南海地震でも津波被害は広範にわたり、大阪の中心地が川を遡上(そじょう)した波にのまれた。合計で数千人の死者が出たとされる。
さらに、荒川の河口付近が震源といわれる安政江戸地震は、人口密集地となった大都市を直撃。日比谷や大手町、神田などで大名屋敷が倒壊したとの記録が残され、死者は4000人に及んだという。
東京都では4月に発表した首都直下地震による被害の新想定で、安政江戸地震に似た東京湾北部地震(M7・3)を、被害の前提となる想定地震の1つにしている。最大震度7、最悪ケースでは死者9700人と推計。そのうち、火災による死者は4100人に及ぶ。
これら大地震の連鎖は、再び繰り返されるのか。武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は「どこかでエネルギーが解放されれば、どこかにひずみが生じてしまう。安政三大地震はともにフィリピン海プレートの活動が影響したとみられる。長野の動きがフィリピン海プレートにストレスを与え、南海トラフや首都直下を刺激する危険はある」と警告した。
首都直下地震をめぐっては今年に入り、4年以内に50%以下の確率で発生するとの一部研究が報じられ、関心を集めた。地中の動きに何らかの法則があるならば、歴史は大いに参考となる。現在の東京に大都市が形成されてから唯一の直下型大地震は、どのような流れの中で発生したのか、この機会に再確認しておきたい。
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