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壊滅的な打撃を与えた茨城県つくば市の竜巻。専門家は異常気象の連鎖を警戒する
“殺人竜巻”6月が危ない!関東や東海は警戒必要と専門家
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120508/dms1205081124006-n1.htm
2012.05.08 夕刊フジ
GW最後の休日に、茨城県つくば市などで猛威をふるった大型の竜巻。惨状を招いた低気圧は東北地方などでも大雨被害をもたらしたが、天災の連鎖はまだ止みそうにない。専門家は異常気象の連発と地球温暖化の関連を指摘。関東地方などで「第2、第3の竜巻が6月にも発生する危険がある」と警戒している。
気象庁によると、茨城県つくば市北条地区で発生した竜巻は、過去2番目の強さで、竜巻の規模を表す藤田(F)スケールでは「F2」(風速50〜69メートル)と推定される。
建物を破壊し続けながら、直線距離で約15キロも移動。栃木県南東部での竜巻被害を含めると、産経新聞の集計では1人が死亡、53人がけがをしたほか、住宅など計1995棟に被害が出る大惨事となった。
台風と違ってなじみは薄いが、2006年11月、北海道佐呂間町での竜巻(国内最大級F3)では死者9人、負傷者31人を出すなど過去、度々大きな被害を起こしている。竜巻には「ひょうが降り、雷が鳴る」という前兆現象が起きることもあるため、異変を察知したらとにかく建造物の中に逃げるしかない。
実のところ、気象学者は今回の竜巻を含め、連動した別の自然災害に注目している。
筑波大の吉野正敏名誉教授(気象学)は「発達した低気圧の影響で東北地方でもひょうが降り、落雷があった。これほど規模が大きい連鎖災害はあまり例がなく、さまざまな地域で続発するのも明らかに異常」と話す。
連休中の先週末から全国で大雨となり、静岡県伊豆市の天城山では5月3日、降り始めからの雨量が観測史上1位の787ミリを記録した。
今年に入ってから記録的な大雪、爆弾低気圧にも襲われている。やはり何かがおかしい。
「観測史上異例の現象が次々に起きている。地球温暖化が気候変動に影響を与えているのは間違いない」と指摘するのは、気象研究所の元室長で『異常気象学入門』(日刊工業新聞社)の著書がある気象評論家、増田善信氏だ。
「上空約10キロの大気層である対流圏の上部の気温が下がり、地表部分の気温が上がることで発生する上昇気流。これが竜巻になる。爆弾低気圧を引き起こす積乱雲も同じような原理で発達する。気温差に応じて規模は大きくなるため、温暖化で地表部分が温められると、こうした災害のリスクが上がる」(増田氏)
増田氏は自著などで数年前から「温暖化で竜巻や集中豪雨が増加する」と警告してきた。
「前線の動きが活発になる6〜7月は竜巻が起こりやすい状態が続く。気温が上昇しやすく、風が集まりやすい場所は特に危険で、地形からいって関東の内陸部や東海地方の太平洋沿いなどでは警戒が必要」
竜巻は、発生予測が困難な災害。大事なのは、事前の対策だ。
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