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巨大地震の規模 地盤の動きで推計
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120504/t10014895931000.html
巨大地震の発生直後に、規模をいち早く把握して、より正確な津波警報の発表につなげるため、国土地理院は、GPSの観測点で捉えた地盤の動きから地震の規模を推計する、新たな手法を開発しました。
年内にも、気象庁の警報発表に活用される見通しです。
去年3月の巨大地震の際、東北や関東では大規模な地殻変動が発生し、GPSによる観測では、宮城県の牡鹿半島が最大で5メートル余り東へ動いていたことが分かっています。
国土地理院は、地震が起きた際に、全国1240か所にあるGPSの観測点の動きから、巨大地震の規模を直ちに推計する手法を開発しました。
新たな手法では、GPSで観測される地盤の動きを1秒ごとに解析することで、地震でずれ動いた断層の大きさ「震源域」を割り出し、地震の規模を示すマグニチュードを推計します。
去年3月の巨大地震の際に観測されたGPSのデータで試みに計算したところ、地震発生からおよそ5分後に、マグニチュードが「8.6」と推計され、巨大地震であることが分かったということです。
国土地理院は、地震の規模や震源域を即時に推計できるシステムを年内にも整備し、気象庁にもデータを送って、津波警報の発表や変更などに活用してもらうことにしています。
国土地理院地殻監視課の川元智司係長は「地殻変動は、断層の大きさが直接反映されるため、早い段階で地震の規模が把握できる。より正確な津波警報の発表に貢献したい」と話しています。
“巨大地震か”見極める方法は
地震の発生直後に津波の高さをより正確に予測するには、地震の規模を把握する必要がありますが、マグニチュード8以上の巨大地震の場合は、正確な規模が判明するまでに時間がかかります。
このため、気象庁は、巨大地震かどうかを直ちに見極めるための新たな対策を進めています。
去年3月のマグニチュード9.0の巨大地震の直後、気象庁は、観測できた揺れの波形から、地震の規模を示すマグニチュードを7.9と推計しましたが、実際の規模を大きく下回り、結果として、最初の大津波警報で発表した津波の高さも実際より低くなりました。
巨大地震の場合、波形のデータで規模を正確に計算するには、最短でも数十分程度の時間がかかり、数分のうちに発表しなければならない津波警報などには間に合いません。
このため、気象庁は、発生した地震が巨大地震かどうかを直ちに見極めるためのシステムの開発を進めています。
このうち、地震の揺れの中から、巨大地震特有のゆっくりとした周期の揺れ「長周期地震動」を抽出するシステムは、周期100秒から500秒という非常にゆっくりとした揺れがどの程度含まれているかを見極めることで、マグニチュード8以上の巨大地震かどうかを3分程度で判定します。
また、地震の直後に震度5弱以上の強い揺れが観測された地域の広がり方から、地震の規模を推計する新たなシステムも開発しています。
気象庁は、今後、国土地理院のデータも含めて、複数の手法を組み合わせることで、巨大地震の「見逃し」を防ぎ、より的確で迅速な津波警報を発表してゆきたいとしています。
5月4日 19時11分 NHK
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