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東京湾岸 液状化の恐怖
http://news.livedoor.com/article/detail/6517959/
2012年4月27日 日刊ゲンダイ
<いだま対策手つかず!!>
3・11大震災で甚大な被害が出た千葉県が液状化予測図を作成した。それによれば、M9クラスの巨大地震が発生し、震度6強の揺れが2〜3分続いた場合、東京湾、九十九里海岸の各沿岸部、利根川沿いを中心に52市町村で液状化が起きると想定している。
ここで危惧されるのが、石油タンクが立ち並ぶコンビナート地区だ。液状化対策が全く手つかずだからだ。地震防災を専門とする早大創造理工学部教授の濱田政則氏はこう警鐘を鳴らしている。
「今回の震災でも東京湾臨海部の埋め立て地では、多数の地点で液状化現象が発生しました。臨海コンビナートは、ほとんどが戦後から昭和30年前半までにできていて、液状化対策をしていないのです。液状化対策が認識されたのは1964年の新潟地震です。それ以前にできたのです。首都直下地震が起これば、東日本大震災の3〜4倍の強さの揺れに襲われるでしょう。液状化はさらに広がるだけに、心配です。95年の兵庫県南部地震の際も、臨海コンビナートが液状化し、3〜4メートルも護岸が動いた。その結果、配管系が曲がり、ガス漏れが起きた。石油や重油のタンクは置いてあるだけで杭を打っていないのです。東京湾北部地震では、川崎市の護岸は7メートル動くとみられます。また、東京湾には600基余りの浮屋根式タンクが建設されている。これは火災を起こしやすく、03年の十勝沖地震では浮屋根とタンクの上部施設とが衝突し、火災が起きた。衝突による火花が原因とされています」
コンビナートには市街地との距離が十分とられていない地区もある。それだけにますます心配だ。
<石油タンクがゴロゴロ転がる>
支障が出るのは、一部の住民だけではない。東京湾には現在、タンク類は約5000基あるが、液状化によって護岸が動けば、タンクが倒壊し石油などが海上に流出する可能性がある。
「広がった油を回収するには航路を閉鎖するしかない。国交省の試算によると閉鎖期間は2カ月にも及ぶ可能性があります。原子力の代わりに、首都圏電力の80%を賄っている火力発電も当然ストップする。湾内には1日平均約200隻強の中・大型船舶が航行していますが、東京湾が閉鎖されれば、入ってこられない。物流はストップです」
濱田氏は、この問題の解決に向け、今年4月から2年計画で本格的に研究を始めている。
「どこが危険なのか、被害想定を出して湾全域の対策を立てたい。国がリーダーシップを取るべきです」
防災対策が万全とは思っていないが、こんな大きな“穴”があいていたとはビックリだ。
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