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深部探査船「ちきゅう」による震源地掘削を直ちに止めさせよ
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2012-04-15 陽光堂主人の読書日記
このところ、大きな地震が相次いで起きています。インドネシア・スマトラ島のアチェ州沖で11日に起きた地震はマグニチュード8.6でしたが、幸いなことに被害は比較的少なかったようです。
同沖の活断層帯を長年研究しているシンガポール地球観測研究所(EOS)のケリー・シエ所長は、今回の地震は2000年に1回の規模で発生したと指摘し、今後甚大な被害をもたらす地震が起きるリスクを高めたとの見方を示しています。
どこの国にも不安を煽る専門家が存在するようで、被害が軽微だったのが気に入らなかったのでしょうか? シンガポールの研究所の見方が正しいとは限りませんが、この辺は巨大地震が頻発していますので注意が必要です。マグニチュード9を超えた2004年のスマトラ沖地震では、津波で大きな被害を出しました。
今回の地震は、ゆっくりとした横揺れがかなり続いたそうですから(4分ぐらいという話もあります)、昨年の東北太平洋沖地震の時とよく似ており、少々不気味です。月は違えど、同じ11日という点も、引っかかるものがあります。
メキシコ中西部でも、11日午後(日本時間12日朝)、マグニチュード6.5の地震がありました。こちらも目立った被害は報告されていません。
太平洋の周辺で地殻変動が激しくなっていますが、この危険な時期に何と、地球深部探査船「ちきゅう」が東北太平洋沖地震の震源地で穴を掘っています。(4月1日から5月24日まで実施) 未曾有の巨大地震の原因を探るためだそうですが、いたずらに刺激して地震を誘発したらどうするつもりなのでしょうか。全く信じられません。
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)のHPには、今回の試みについて次のように記されています。(http://www.jamstec.go.jp/chikyu/exp343/j/outline.html)
いま地球科学ができること
プレート境界断層で発生した摩擦熱は、地震発生後2年ほどで周囲の地層に奪われ、計測が困難となります。また、プレート境界断層を構成する岩石も変質し、摩擦特性の分析が極めて困難になるため、早期の調査・研究が必要です。海溝型地震において地震発生後早期にプレート境界断層の温度計測を実施することは初めての試みとなります。
国際研究チームは、東北地方太平洋沖地震の発生直後から検討を開始し、緊急掘削研究課題として統合国際深海掘削計画(IODP)に掘削提案。緊急性と科学的重要性が評価され、海底地形や構造探査などの事前調査と、技術的な検討を重ねた掘削計画に基づき、このチャレンジングな航海に旅立ちます。
震源断層の摩擦熱を直接計測する
東北地方太平洋沖地震で大きな滑りが伝わったと考えられている日本海溝の海溝軸付近において、地球深部探査船「ちきゅう」による深海科学掘削を行い、実際に巨大地震を引き起こしたプレート境界断層を構成している岩石サンプルを直接採取し、その種類と物性を明らかにするとともに、断層面の摩擦熱の長期変化を地震発生後早期に直接計測することを目指しています。これにより、海溝軸付近まで大きな滑りが伝播したことを実証した上で、巨大地震発生時のプレート境界断層の摩擦特性(断層が高速で滑ったときの摩擦熱、断層帯の岩石の化学的性質、間隙率等)を分析し、巨大津波を発生させた海溝軸付近でのプレート境界断層の滑りのメカニズムを明らかにします。
この航海によって得られるプレート境界断層の摩擦特性に関する知見を、プレート境界断層の滑り量シミュレーションに活用することで、東海・東南海・南海地震等、他の海溝型地震による地震・津波の想定に寄与することが期待されます。
探査船「ちきゅう」は牡鹿半島の沖合約220キロメートル地点を目指す。(北緯37度56分 東経143度55分)
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未踏の地球深部を探る大きな挑戦
水深が約7,000メートルもある日本海溝の海溝軸付近において、探査船「ちきゅう」により海底から約1,000メートル以浅まで掘削することを目指しています。これは海面からの総距離が約8,000メートルもの深度となり、科学掘削では世界最深となる大水深掘削調査です。
これまでの深海掘削計画の歴史においても、当時の米国科学調査船が水深7,034メートルの海域(マリアナ海溝)で海底下15.5メートルまでの掘削にしか成功しておらず、「ちきゅう」でしか成しえない大きな挑戦となります。
掘削航海の計画
「ちきゅう」が向かう日本海溝は、東日本をのせた北米プレートの下に太平洋プレートが沈み込む場所です。その海溝軸付近において深海底から約1,000メートル以浅までを最大2孔掘削する計画です。掘削と同時に物理検層データを取得し、掘削孔内に断層面付近の摩擦温度を計測する為の長期孔内計測システムの設置を目指します。また、この工程に成功した後、断層帯の岩石サンプルの直接採取にも挑戦します。
これらの掘削孔には、後にJAMSTECが保有する7,000m級無人探査機「かいこう7000II」が潜航し、長期孔内計測システムから観測データを回収することを計画しています。 (下線は引用者による)
地震の巣であるプレートが沈み込む場所に、1000メートルほどの穴を二つ開けるというのです。正気の沙汰とは思えません。それぐらい針を刺す程度だから影響がないと考えているようですが、地盤が不安定化する危険があります。
開けられた掘削孔に無人探査機が潜行するというのも、怪しい話です。まさか爆弾を仕掛けたりしませんよね。
この計画は可笑しなところがあって、震源断層の摩擦熱を直接計測するのが目的の一つになっていますが、JAMSTECのHPにアップされている動画の中で、日系の研究員が摩擦熱は殆ど失われていると述べています。地震から1年以上経っているのですから当然です。危険で無意味な掘削を何故行うのでしょうか?
もう一つ怪しいのが、国際研究チームが、統合国際深海掘削計画(IODP)に掘削提案し、許諾を得ていることです。この「統合国際深海掘削計画(IODP)」は、米国の提案で作られた国際プロジェクト「国際深海掘削計画 (IPOD) 」が元になっています。つまり、米国主導のプロジェクトなのです。
深部探査船「ちきゅう」の建造・運用は、JAMSTECの一部門である地球深部探査センター(CDEX)が行い、運航業務及び掘削業務は日本マントル・クエストが担当しています。当然、資金は日本政府から出ているはずですが、採掘計画は米国が主導権を握っているのです。日本側が費用の負担をし、美味しいところを米国が持ってゆくといういつもの構図です。
実際に、「ちきゅう」には外国人が多数乗り込んでいます。日本政府及び日本の研究者は、ガイジン様とともに研究させて頂けることに喜びを感じているのでしょうか? 動画を見ていると、そうした感を禁じえません。
311の大地震では、震源地で「ちきゅう」が穴を掘っていたという誤情報が流布されていますが、実際には穴を開けようとして準備していたら、巨大地震が起きてしまったようです。この話は、JAMSTECの動画の中にも出てきます。
それでも懲りずに掘削を試みようというのですから、呆れたものです。日本の金を使って日本を壊滅させる巨大地震を引き起こすというマンガチックな構図にならないよう、強く自制を求めたいと思います。
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