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首都直下型地震・南海トラフ地震での被害想定の一部が立て続けに発表された。
東北地方太平洋沖地震以降、地震の活動期に入ったと言われる日本。果たして、次の巨大地震はいつ、どこで起こるのか。
◎東海・東南海・南海連動型地震
今、一番懸念されているプレート境界型地震が南海トラフで起きる巨大地震である。 ここでは、東海・東南海・南海地震が繰り返し起きており、これらが連動した時には、 M8.5超の巨大地震と大津波が発生している。
この地震には、周期性があり、大まかな発生時期は予測できる。前回の東南海・南海 地震がそれぞれ割合小規模だったため、最短周期の90年で来るのではないかと考えら れる。そうなると、発生時期は2030年頃というのが妥当である。また、巨大地震が頻発 した平安時代を見ると、三陸沖で発生した貞観地震の18年後に南海地震が発生してい た。この数値をそのまま引用することはできないが、やはり2030年頃というのが妥当で はないだろうか。
◎いつ起こるか分からない断層型地震
南海トラフ地震が2030年だからと言って、巨大地震がそれまでに来ないとは限らな い。東北地方太平洋沖地震以前にも、兵庫県南部地震・鳥取県西部地震・新潟中越地 震・福岡県西方沖地震・能登半島地震・新潟県中越沖地震など多くの断層型地震が起き ているように、今後もM7超の巨大地震が頻発する可能性もある。東京・名古屋・大阪と いう大都市の直下で起きる可能性もあり、そうなれば甚大な被害が出る。
具体的に言えば、南関東の未確認活断層でM6.7〜M7.2の地震が起こる確率が30年以内 に70%、大阪直下の上町断層帯でM7.5の地震が起こる確率が30年以内に3%以上であ る。また、これらは東北地方太平洋沖地震の前に想定されたもので、現在さらに確率は 上がっている。
また、懸念されるのが、原発の直下で起こる地震である。日本に活断層が無いところ はない訳であるから、今の日本は地雷原の上に原発を建てているようなものである。
あと5年以内にどこかの断層は高い確率で動く。しかし、それがどこかというのは今 の地震学では分からないのである。
◎日本海溝沿いでのアウターライズ地震
アウターライズ地震とは、一般的に海溝の海側で発生する正断層型の地震のことであ る。これが日本海溝沿いで起こる可能性がある。
起こればM8級になり、揺れはあまりなくとも、3.11並み大津波が東北に襲来すること になる。そうなれば、壊滅的被害が出るばかりか、福島第一原発が破局的大事故を起こ すことになろう。誠に、再稼働云々の前に福島第一原発の津波対策を万全に行わなけれ ばならない。
◎M9クラスの可能性もある十勝沖・根室沖連動地震
東海・東南海・南海地震と同じように、十勝沖・根室沖でも巨大地震が繰り返されて きた。ここで異常なデータが観測された。
2007年から2009年までの1年あたりのGPSに基づいたひずみ蓄積量から推測すると、 4cm/年〜の領域は道東の海溝寄りから色丹島沖の広域に及んでいる。さらに根室半島の 沖合を中心に8cm/年の膨大なひずみ蓄積量が推定されている。また、根室にある検潮所 の潮位が示す地盤沈降速度は年1cm、100年で1メートル下がるペースだ。「通常では 考えられない非常に速いスピード」と産総研活断層・地震研究センターの宍倉正展・海 溝型地震履歴研究チーム長は述べている。
この巨大地震の周期は400年とも言われ、前回が1611年であることから切迫性は高い と考えられる。
そうなれば、危険なのは東通原発・六ヶ所再処理工場である。これもまた破局的大事 故を起こしかねない。
◎誘発される火山噴火
M9.5のチリ地震、M9.2のアラスカ地震、M9.0のスマトラ島沖地震では一年以内に火山 が大噴火している。それらのことを考えれば、富士山に限らず、日本中の活火山で噴火 の可能性がある。
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