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東京を大津波が襲ったら…これが専門家が警告する被害エリアだ!
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120312/dms1203121138002-n1.htm
2012.03.12 夕刊フジ
都内の危ないエリア
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20120312/dms1203121138002-p2.htm
昨年3月に東日本大震災が起こって以来、津波の危険性が改めてクローズアップされている。首都直下型地震の発生が懸念される東京でも、関心は高まるばかりだ。そんな中、「地名」研究の専門家が、東京に津波が襲来した場合に甚大な被害が出る意外な地域を指摘、危険性に無自覚な都民に警告を発している。地名が暗示する不気味なサインとは−。
「低地に街並みが広がっている東京に、東日本大震災のように10メートル級の大津波が押し寄せれば、都内のほとんどの地域が水没する。都民は、自分が住む土地の高低差の感覚を失っていて、その危険性を認識できていない」
こう語るのは、『地名に隠された「東京津波」』(講談社)を上梓した筑波大元副学長で名誉教授(教育学)の谷川彰英氏。ノンフィクション作家の肩書も持つ。
長年、全国の地名の由来を研究してきた谷川氏は、3・11の大震災を機に、都内に点在する「水」に関する「地名」に着目。高低差が明示された「東京市高低図」(1925年刊行)を参考に、津波が襲来した場合に被害が想定される「低地」をあぶり出した。
「墨田・江東・江戸川・葛飾区の広範囲に広がる『海抜ゼロメートル地帯』には水に関係する地名が数多く散見されます。越中島や向島など『島』がつく地名は文字通りそこが島だった可能性が高い。ほかにも、葛飾区の『柴又』は、もともと『嶋叉』と言われていたというのが定説。これは水が島を避けるように流れた地形を暗示する地名です。これらの地域は、(10メートル級の)津波に直撃されればひとたまりもない」(谷川氏)
こうした下町エリアは、海抜の低さから、かねてより危険性が指摘されてきた。だが、谷川氏によると、一般的に知られた危険地帯以外でも“要注意エリア”があるという。
「例えば、千代田区の日比谷。この『日比』は当て字で、もとはノリ・カキなどの養殖で使われた『ヒビ』という枝つきの竹のことを表しています。その由来通り、この地は港の入り江だった場所で、津波が東京湾から北上してきたら真っ先にやられてしまうでしょう」(同)
日比谷は、皇居や丸の内のオフィス街などに隣接する東京の中心街。
マグニチュード(M)7級の首都直下型地震「東京湾北部地震」などの大地震を想定し、東京都が作成した防災計画では、日比谷公園が避難者のための給水所に、日比谷に近接する中央区銀座の泰明小学校が避難所にそれぞれ設定されている。「都内でも比較的安全な場所」と目される場所だけに、こんな“隠れリスク”があったとは驚きだ。
政治の中枢機能が集まる永田町界隈にも注意が必要なスポットが点在する。
「赤坂見附駅から虎ノ門方面へ向かう外堀通りの一帯は、かつて『溜池町』と呼ばれた地域。ここはその名の通り、溜池だった地域で、海抜も周囲と比べて低めで水害には脆弱です」(同)
このほか、水で浸食された谷を意味する「谷」、くぼ地を暗示する「窪」「久保」、下町では「江」「川」が付く地名が要注意とし、「砂」「浜」付くエリアは液状化が心配されるという。
首都圏で大地震が起きても、東京湾内での津波・浸水被害は「沿岸地域を除いてそれほど大規模にはならない」というのが地震学者の見方。だが、谷川氏はこう警告する。
「先の大震災でも千葉県の木更津で(想定している以上の)2・28メートルの津波を観測した。最悪の事態を想定した対策が必要です」
地名によって浮かび上がってきた“無防備都市”東京の実態。自分の住む街の成り立ちを知ることが、防災意識の向上につながりそうだ。
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