http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/135.html
Tweet |
地震縦波の影響調査を
首都圏での地震で震度7が予想されると言うことが話題になっています。それだけ震源域が浅いところにあるからだということです。およそ震源域が20キロから30キロ程度の深さにあるとされるのです。関東大震災の震源深さが15キロぐらいだと言うことですから、20キロよりも浅い可能性もあるでしょう。
「関東大震災体験記」https://docs.google.com/viewer?a=v&q=cache:2EhJhrbXgqoJ:navi.city.hadano.kanagawa.jp/bousai/dl/taikenki.pdf+%E6%B1%A0%E3%81%AE%E6%B0%B4%E3%81%8C%E5%85%AB%E5%B0%BA%E3%82%82%E3%81%AF%E3%81%AD%E3%81%82%E3%81%8C%E3%82%8A%E3%80%80%E3%80%80%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD&hl=ja&gl=jp&pid=bl&srcid=ADGEEShaQnAifz27RRpn7GL7-OOXR1jNa8T5ygZsZ85nPQHuy6MyojNZWgh3dwac4YjJIG82yxdZnF8JI8o4bjMzN1341TpzQjpzEo4kmzZ9lpGSAZJ7dJt4CqHaJYT69045ik_oQQYO&sig=AHIEtbRfcv7snuFMGYBoGOvACsEPm_r1lAと言う文書が神奈川県の秦野市のホームページにあります。そこから、縦揺れに関係する記述を抜き出してみましょう。
1.関東大震災の時の私の体験では、 ゴー・ドスン と音がして、上・下運動が五・六分間位と思います。以後十分位横振りでした。その短時間の出来事は、何も考えられず、闇の中で起った様でした。人が地面より四・五十センチ上・下運動していました。
2.私は、あの日、友達と七町八反へ、鈴虫を捕りに行く約束をしていた。自転車で友達の家の前まで来た時、突然大地の上下動が起こり、三尺余り上の石垣にほうり上げられ、夢中で生け垣にしがみついた。
3.あの時の地震は、横に揺れず上下に揺れて、顔が地面に当って、ゴロゴロころがってしまいました。
(これらの揺れは多分震源域の真上でのものではないので、地震縦波による影響ではないのです。多分、表面波という二次的な地震波による縦揺れです。)
阪神大震災に関連して「縦揺れと横揺れ「0.5」のトリック〜国によって水増しされたデータ〜」http://www.stop-hamaoka.com/kaisetu/hiritu.htmlと言うページには、原発の耐震性が縦揺れに関しては横揺れの半分でいいことになっているが、現実には縦揺れが横揺れの半分ではないと言うことが述べられています。
ウィキペディアの「兵庫県南部地震」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E5%8D%97%E9%83%A8%E5%9C%B0%E9%9C%87の項には「六甲アイランドにある竹中工務店の地震計は横揺れ319ガルに対し縦ゆれは507ガル、神戸市東難区の神戸大学地下の観測では縦ゆれ367ガル、横揺れ300ガルだった」とあります。
気象庁の強震波形(平成16年(2004年)新潟県中越地震)http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/kyoshin/jishin/041023_niigata/1756/nigata_main.htmによれば、観測された縦揺れの最大値は1059ガルでした。
重力加速度が980ガルですから、980ガル以上の上下方向の加速度があればものが跳び上がります。
多くの原発の耐震性能は改修されて耐震性を高めたものでも水平方向1000ガルですから上下方向は500ガルです。内陸性の地震、つまりいわゆる直下型の地震である新潟県中越地震では縦揺れの最大値は1000ガルを超えているのですから、原発の耐震性はまったく保障されていないのです。つまり、日本各地にある原発の直下である程度の大きさの地震が起これば、地震縦波の影響で一気に破壊されてしまいます。
ちなみに新潟県中越地震はマグニチュード6.8でした。関東大震災はマグニチュード7.9とされていますから、今後首都圏を直撃する地震は新潟県中越地震よりも大きい可能性が強いはずです。
更に問題であるのは、地震縦揺れと地震の縦波とは同じではないと言うことです。地震の縦揺れはいろいろな原因で起こります。地震横波が来る角度によって地表面では縦揺れになることもあるのです。また表面波という地震波はやはり縦揺れを起こします。それに対し、地震縦波は衝撃波とかエネルギー波とも言われ、必ずしも揺れを伴うものではなく、単にハンマーで殴ったような衝撃を与えるのです。普通日常生活で体験する縦揺れがほとんどこういった衝撃を伴わないのは、単に地震の震源が直下ではなくて有る程度はなれたところにあり、かつ、地震縦波が横波に比較して減衰しやすいこと、更に減衰はやわらかい地盤で起こりやすく日本の住居はほとんど堆積層の柔らかい地盤の上に作られているため、減衰して非常に弱くなった縦波しか経験していないからです。
もし、都市部の直下でマグニチュード7を超えた地震が起これば、かつその震源深さが15キロ程度であれば、その震源域の上にある建築物は大きな縦波に直撃されます。この場合の耐震性はほとんどシュミレーションされてはいないはずです。
更に、原発は基本的に岩盤の上に直接建築されます。日本の場合、火成岩の硬い岩盤ではなく、泥岩や砂岩といったやわらかい岩盤の上に造られているのですが、それでも普通の地盤に比べて格段に硬いので地震縦波を伝えやすいはずです。つまり、都市部で受けるよりもより強い地震縦波を原発は受けることになるのです。
地震の本震は数分間は続き、その間、何回もいろいろな方向から揺れが襲います。何度も何度もいろいろな角度から揺さぶられるわけで、たとえ強い縦波を乗り切った場合でも、その後の横揺れで最終的に崩れてしまうと言うこともありえます。
311の地震では想定外の揺れが襲い、想定外の津波が大きな被害をもたらしたとされます。次なる首都圏地震でまた想定外の被害を出さないためにも地震縦波がどんな影響を与えるのか、その検証が必要です。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から連番号を付しています。<<1025>>
TC:37458, BC:150555, PC:?, Mc:?
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。