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首都直下地震 震度6強と7では雲泥の差
http://gendai.net/articles/view/syakai/135531
2012年3月8日 日刊ゲンダイ
タンス固定の防災グッズも役立たず
大惨事になりそうだ。
首都直下地震の対策を検討している文科省の研究チームは7日、直下地震の震度の見直しを発表した。東京湾北部でマグニチュード7級の地震が発生した場合、従来想定の震度6強より大きい震度7の揺れが予想されるというのだ。理由は震源のプレート境界が従来予想より10キロ浅いことが明らかになったため。震源が近いほど揺れが大きくなるからだ。
震度6強と7では数字の上では大した違いはないが、実はかなり違う。気象庁によると、6強では「はわないと動くことができない」だが、7では「自分の意思で行動できない」。つまり、どうしようもできなくなるのだ。ちなみに昨年3月の東日本大震災では東京23区は震度5強だった。
「震度6強に比べると7は途方もなく揺れます」と警告するのは武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)だ。
「7は青天井の数字。これ以上の数字はないのです。震度7の揺れがきたら何が起きるか。1978年以前に建てられたビルはガラスと建物の接合技術が古いため、割れたガラスが下に降ってくる危険性が高い。ビルの側壁にかかっている縦長の看板も危ないです。地震の揺れは台風の風のように一定方向に働くのではなく、根元を支点にグルグル振り回すから、看板のフレームが折れて落下することもあるのです。家庭でタンスと天井の間にかませてタンスが倒れないようにする防災グッズがありますが、揺れが大きいと天井が破れたりしてタンスが倒れてしまいます」
東京湾は形がフラスコ状だから、それほど大きな津波は来ない。せいぜい2、3メートルだが、土地の低い埋め立て地の工場や地下鉄が大量の浸水を受けることは大いに考えられる。国の中央防災会議は震度6強の被害想定を死者1万1000人、経済被害112兆円としているが、これが数倍に増える可能性も高いのだ。
それにしてもなぜ、いまになって震度7に変更したのか。
「昭和時代の考え方にとらわれたからです。国や研究機関は1923年の関東大震災のような大規模地震は300年は起きないとみていた。震度7はないだろうという考えです。ところが東日本大震災が起きた。そのため不安になって数字を変えたのでしょう」(島村英紀氏)
役人の保身根性か……。
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