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首都直下地震、起きやすい可能性 大震災でプレート沈み込み加速 防災科研が分析
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120307/dst12030702010003-n1.htm
2012.3.7 02:00 産経新聞
東日本大震災の影響でフィリピン海プレート(岩板)の沈み込みが加速し、関東地方を乗せた北米プレートとの境界部にひずみが蓄積しやすくなっていることが防災科学技術研究所の観測で6日、分かった。首都直下地震などプレート境界型の大地震が起きやすくなった可能性が高い。5月の地震予知連絡会で最新の分析結果を報告する。
フィリピン海プレートの沈み込みが大震災後に加速したことが分かったのは初めて。大震災の影響が関東のプレート境界にも及んだことを示しており、防災科研の木村尚紀主任研究員は「プレート活動を注意深く見守りたい。関東でも安心せずに地震へ備えることが必要だ」と話している。
沈み込んだフィリピン海プレートの先端部がある茨城県南西部の地下約40〜60キロで、定常的に起きている微弱な地震を観測。この地震はプレート境界の滑りを示しており、規模などから沈み込む速度を調べた。
その結果、大震災から3カ月間は少なくとも通常の約6倍に加速したことが判明。大震災直後はさらに加速したとみられる。速度は低下傾向にあるが、現在も通常より速い状態という。
首都圏では複数のプレート境界型地震が想定されている。関東大震災を起こしたマグニチュード(M)8級の関東地震は、次の発生が約100年後とされるが、首都直下地震のひとつである東京湾北部地震(M7・3)は切迫しており、発生が懸念されている。
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