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大震災から間もなく1年…毎月11日前後に大地震が起きる理由
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120305/dms1203051811017-n1.htm
2012.03.05 夕刊フジ
図解
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20120305/dms1203051811017-p1.htm
茨城・千葉で発生した最近の主な地震
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20120305/dms1203051811017-p2.htm
東日本大震災の発生からまもなく1年を迎えるなか、千葉、茨城周辺を震源とした活発な地震活動が新たな大地震発生を予感させている。3・11巨大地震の震源域に接するこの地域では、過去に三陸沖での地震後にマグニチュード(M)8クラスの地震が起こり、10メートル級の大津波が襲来し甚大な被害を招いただけに無視できない。しかも、3・11以降、11日前後に比較的規模の大きい地震が発生し、「“クセ”が付いた」(研究者)とも指摘される。不気味なシグナルは何を意味しているのか。
このところ茨城、千葉で地震が相次いでいる。4日に茨城県北部でM3・3(最大震度3)、1日に茨城県沖でM5・4(同5弱)。2月29日には千葉県東方沖でM5・8(同4)、同28日には茨城県沖でM5・1(同4)とまさに連発といった感じだ。
不気味なことに、3・11巨大地震の発生後、東日本で毎月11日前後、1カ月周期で規模の大きな地震も起こり続けている。4月11日に福島県浜通りを震源とするM7・1(最大震度6弱)を皮切りに、7月10日の三陸沖でM7・1(同4)、今年に入っても1月12日に福島県沖でM5・8(同4)があった。「昨年4月の大型余震が1カ月周期の“クセ”を付けたとみられる」(研究者)という。
2月11日前後には最大震度4を上回る地震は発生しなかったが、地震学には「活動が収まったようにみえる『静穏期』の後に大地震が起こる」という説も。実際、阪神・淡路大震災は長い静穏期にあった神戸で発生しているだけに安心はできない。
頻発する茨城、千葉での地震活動について、東海大教授で同大地震予知研究センター長の長尾年恭氏は次のように分析する。
「単に3・11の余震活動のゆらぎなのか、地震活動が新しい段階に入ったのか、現時点では不明。現状では茨城、房総沖の地震活動を注意深く監視するしか手はない。ただ、房総沖が活動する場合は、日本海溝での発生が予想される」
日本海溝は東日本の海岸線にほぼ沿う形で、沖合約250キロにある海溝。北米プレート、太平洋プレートがぶつかり合う境界付近に存在する。東日本大震災は同海溝に沿って南北500キロ、東西200キロの広範にわたって断層が破壊された。
千葉県沖の同海溝付近では1677年11月、延宝(えんぽう)房総沖地震が発生している。地震の規模はM8・0。揺れの被害は大きくなかったものの、最大10メートルの津波が発生したため、約1900戸の家が流され、569人が死亡したといわれる。典型的な「津波地震」だ。
気になるのは同地震が起こった年の4月、三陸沖でM7・9の延宝陸中地震が発生していること。約6カ月半後の延宝房総沖地震を誘発したといわれている。そのため、「東日本大震災の影響が房総沖に及び、前兆として小型地震が頻発している可能性がある」(地震学者)との見方もある。
千葉県では2006年度、「千葉県の津波対策調査」を実施。延宝房総沖地震によるシミュレーションでは、津波高は九十九里浜で8メートル超に及ぶ。また07年の地震被害想定調査では、防潮堤など津波防災施設の効果がなかった場合、死者1653人と算出している。
延宝房総沖地震では南は八丈島、北は宮城県南部まで津波が達しており、福島にも押し寄せていた。
武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)は、「福島第1原発では鉄骨でようやく支えている原子炉があるなか、小規模の津波でもダメ押しになってしまう恐れがある。また、東京湾には2−3メートルの津波しか到達しないだろうが、もともと津波に弱い人工海岸が多く、ゼロメートル地帯を中心に浸水が広範にわたるのではないか」と警告した。
被害は原発だけでなく各産業にも及ぶ。茨城県南部には製鉄所や化学工場、火力発電所を有する国内最大級のコンビナート、鹿島臨海工業地帯がある。東日本大震災では岸壁の損傷、液状化による用地の陥没など深刻な被害を受け、震災直後はすべての港湾施設が使用不可能に。新たな地震で再び津波にのまれれば、ゼロから復旧作業に取り組まなくてはならない。
漁業も東日本大震災によって宮城県の石巻、気仙沼、女川といった国内有数の大規模漁港が機能不全に陥った結果、寄港の場所が千葉県の銚子港へと振り替えられた。
そのため、同港では昨年の水揚げ量が22万5000トンと国内トップに。房総沖地震で銚子が被災すれば「首都圏での魚の流通は考えられないほど悪化し、加工業など関連業種にも悪影響が及ぶ」(漁業関係者)とみられる。
果たして今年の3・11前後はどうなるのか。
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