http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/862.html
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NHKの番組じゃなの、ストーカーてえのは日本だけの話でもねえんだね。殺人までいかねえが、女性のストーカーが多いってのもヒジョーに意外じゃった。
ストーカーが激増している要因は、スマホやインターネットの普及で、相手への思いを断ち切りにくくなってる、て識者の見方じゃが、うんにゃーそれは周辺条件でないけえ?
48歳の男で、これまで三人にストーカーして、今もNPOのカウンセラー受けているのがおったが、いろいろ話しているうちに、子どものころ、実母から「おまえはダメだ、ダメだ」と言われ続け、親戚にも顔向けできねえとまで虐待された。そすて飼っていた愛犬に実母が餌をあげずに、ガリガリに痩せこけ、最後は家までかじって死んでいった。その家が今の残っている、と。男はそこで泣き出してしまった。
NPOの担当者の話じゃ、これらの人たちは、自分がいつ見捨てられるかってんで、人に対する依存心がヒジョーに強いんだと。虐待は連鎖するとも言われておったな。ストーカーの深層は成人するまでの間の心の深けえ傷がある、って一端が解明されつつあるようじゃが、これからの研究課題でないかえ。急がれるねえ〜。
NHKスペシャル ストーカー殺意の深層〜悲劇を防ぐために
ストーカー加害者と向き合って(2014年7月11日)
http://www3.nhk.or.jp/news/stalker/index.html
番組の取材スタッフたちは、なぜストーカーの被害者ではなく「加害者」に向き合おうと思ったのか。実際に出会った「加害者」から何を感じたのか。去年三鷹市で起きた女子高生殺害事件を機に加害者の取材を続けている、古関和章ディレクターの報告です。
“加害者と向き合うしかない”遺族の訴え
今回の取材のきっかけとなったのは、去年、東京三鷹市で女子高校生が元交際相手からストーカー行為を受けた末に殺害された事件です。まず「クローズアップ現代」で、10月の「危険はなぜ見過ごされたのか 〜検証・三鷹ストーカー殺人事件〜」、12月の「ストーカー加害者の告白 〜心の闇と対策〜」の2本の番組を制作しました。
なぜストーカーの心の内に殺意が芽生えるのか、そして、なぜ社会は悲劇を防ぐ有効な手だてを打てないのか。番組を制作する過程で、加害者の内面に焦点を当てていくようになりました。
私たちが加害者の内面に向き合う必要性を強く意識したのは、ある遺族との出会いがきっかけでした。平成24年に神奈川県逗子市で起きたストーカー殺人事件で命を奪われた三好梨絵さん(当時33)の兄です。「どうすれば妹の命を守れたのか」と、事件後、後悔の念に駆られながらみずから警察関係者や専門家を訪ね歩き、自分なりに答えを見つけようとしていました。そのなかで、この事件の加害者が警察から警告され、逮捕までされていたにもかかわらず凶行に及んだという事実に注目したといいます。警察の警告によって8割の加害者がその後のストーカー行為はおさまると言われていますが、強い殺意を持っている加害者は、その警告がむしろ逆効果になっているのではないかと考えたのです。梨絵さんの兄は、こうした加害者を止めるためには厳罰を科すだけでなく、心の内面にアプローチしていくしかないのではないかと考えるようになったといいます。
「既存の規制や取締りの強化だけでは悲劇を防ぐことは難しく、被害者を守るためには、加害者と向き合うしかない」
そのことばに背中を押されるように、私たちの取材が始まりました。
ストーカー加害者と向き合い続けるNPO
今回、取材の現場となったNPOヒューマニティは15年前から活動を始め、ストーカー被害の相談に乗ってきた団体です。理事長の小早川明子さんは被害者の相談に乗り続けるなかで、逗子の事件の遺族と同じように加害者の心の内面に迫る必要性を痛感してきました。これまで1500件にも及ぶ相談を受けてきたなかで、唯一命を守ることができなかった被害者が三好梨絵さんだったのです。「優しく、我慢強い方でした」と振り返る小早川さん。「自分だって苦しいはずなのに、ほかの多くの被害者のことまで案じていました」。
小早川さんは梨絵さんからストーカー被害の相談を受けるなかで、加害者の危険性を認識していましたが、その切迫の度合いを見極めきれなかったことを今も悔やんでいます。“加害者に向き合っていくしかない”そして“その仕組みが社会にほとんどない” この2つの事実に気づかされたという小早川さんは、加害者と向き合う必要性が社会に少しでも伝わればと、私たちの密着取材に応じてくれました。
加害者は“好きだから追いかけているわけではない”
5月。NPOの事務所で私たちが出会ったのは、一見するとどこにでもいそうな20代の男性でした。小早川さんが飼っているチワワを抱きかかえると穏やかに笑みを浮かべていました。
「よろしくお願いします」という男性の丁寧な挨拶から始まった取材。それまで恋愛経験も人並みにしてきたという男性は、外見から想像できないストーカー加害者としての過去を話し出しました。
高校で知り合った女性とメールのやりとりをするうちに恋愛感情を抱いたという男性は、「会いたい」という誘いを拒絶されると何通もメールを送信しました。その果てには「殺すしかない」というメールを小早川さんなどに送りつけ、逮捕もされました。
いったいなぜそこまで心理がエスカレートしてしまったのか。男性は「途中からは恋愛感情は消えていた」といいます。“好きだから追いかけているわけではない”というのです。ではなぜメールを何通も送るなどのストーカー行為を繰り返したのか。「一言、女性に謝ってほしかった」のだと男性は答えました。
男性によると、女性からのメールには「(仕事の悩みなどは)ほかの人には伝えていない」などと書かれていて、男性は自分が特別視されていると考え、女性に恋愛感情を持ったといいます。それなのに女性の家族から「これ以上続けたら法的措置をとる」と忠告され、あたかも自分から女性に言い寄ったというように解釈されていると感じ、納得がいかなかったというのです。自分をその気にさせた女性にも非があるのだから謝ってほしいという一心で、メールを送り続けたと男性は少し語気を強めて語りました。
小早川さんによると、ストーカーの多くは「相手に対して、言い分や疑問があって追いかけている」といいます。他人からすれば些細な出来事でも本人にとっては人生に関わるような重大事で、その言い分や疑問が解消されないかぎり、ストーカー心理から抜け出すことは難しいというのです。「誠実な態度を見せてほしいとか、約束を守れとか、謝ってほしいというのはストーカーの共通言語です」と小早川さんは話します。
連絡の遮断が生む“絶望”と“殺意”
そして小早川さんは、こう続けました。
「ストーカー行為をしているあいだは、その言い分や疑問が聞き入れられるかもしれないという希望を持っています。しかしその連絡手段が断たれてしまったとき、あきらめる人もいれば、中には一転して絶望に陥ってしまう人がいるのです」
20代の男性の場合は警察に通報されたことが、ストーカー行為をおさめる結果にはつながりませんでした。当初は警察から連絡が来て、「やっと言い分を聞いてもらえると期待までした」といいますが、「警察から一方的にストーカー扱いされた」ことで、逆に怒りが増幅したといいます。女性への連絡を禁じられた男性は仕事なども手につかなくなり、体中に怒りが蔓延して止まらないような状態に陥っていきます。希望が一転して絶望となり、怒り、そして恨みへと発展していったのではないかと小早川さんは見ています。その果てに、「殺す」というメールを送る事態にまで至ってしまったのです。男性は取材に対し、「殺そうという意志はなかったが、その状態が続いていたら、もしかしたらやっていたかもしれない」と述べています。
心の「足場」が狭い人たち
男性の主張には、多少は理解できる点と到底共感することはできない部分があると感じました。たとえば好意を持った相手に拒まれる悲しさは誰もが持ちうる感情だと思いますし、その気にさせた相手が悪いという言い分は、そのような感情を持つことは人によってはあるかもしれません。しかし、そのことがきっかけで執拗にメールを送りつけたり、「殺す」と脅すような行為にまで至ったりすることはまったく理解できないと、私たちは男性に問いかけました。すると男性は、「しがみつくものがそこしかなかったから」と答えました。当時、男性は大学を中退してアルバイトをしていました。「もし自分が企業に就職していたり、新しい出会いがあったりしたら、絶対にストーカー行為はしていなかった」と語りました。
「先が見えないと、どうしても心がすり減っていってしまう…」
小早川さんによると、これまで出会った多くの加害者に共通するのは“心の足場が狭い”ことだといいます。それは友人や職場の同僚などとの人間関係が疎遠であったり安定した仕事に就けなかったり、あるいは幼少期に受けた心の傷が癒えていなかったりするなど、絶えず心に不安が充満していて、自分に自信が持てない状態だといいます。そうした大きな不安の解消を異性との恋愛に求めるため、拒絶されたときに忘れていたはずの不安がよみがえり、自分の言い分や疑問の解消に執着してしまうのだと小早川さんは分析しています。
「多くの場合、恋愛以外の社会生活がとても無味乾燥に見えます。恋愛がオアシスみたいなもので、それを取り上げると干上がってしまう感じがします」
被害者のために加害者と向き合う
小早川さんは、まず男性の心に残っている言い分や疑問をどのように解消させていくかを見極めたうえで、自分自身の心の不安と向き合えるようになってほしいと、カウンセリングを続けています。
小早川さんは最後に繰り返しました。
「私が加害者と向き合うのは、被害者の安全と安心のためです。人の人生を邪魔するストーカーは絶対に許せない。だからこそ彼らと向き合い、被害者への執着を無くさせ、新たな一歩を踏み出させたい。それが被害者のためなのですから」。
小早川さんがこれまで向き合ってきた加害者は500人余り。その多くが長い年月にわたるカウンセリングのなかで、ストーカー行為をやめていったといいます。悲劇を繰り返さないために、これ以上の被害を防いでいくためにも、加害者と向き合うこうした活動の重要性が今こそ社会に突きつけられていると、取材を通して感じました。
世界のストーカー対策最前線は (2014年7月11日)
http://www3.nhk.or.jp/news/stalker/2014_0711_02.html
ことし5月、警察庁の主導でストーカー加害者に対して精神科医の診察を促す試みが始まりました。実はこうした加害者の心理にアプローチする取り組みは海外では10年以上前から進められてきました。中でも日本が参考にしようとしているのがオーストラリア・メルボルンです。世界最前線の取り組みから日本のストーカー対策は何を学ぶべきでしょうか。久保志穂ディレクターの報告です。
ストーカー研究の先駆地で オーストラリアメルボルン
ストーカーによる凶悪な事件は、日本のみならず世界各国で早急な対応が迫られる問題となっています。ここ10年間で加害者の心理にアプローチするさまざまな取り組みが進められてきました。中でも主導的な役割を担ってきたのがオーストラリア・メルボルンの取り組みです。
オーストラリアではモナッシュ大学の研究チームが中心となり、20年以上も前からストーカー加害者の心理に着目した研究が進められてきました。その当時、世界では「ストーカー」ということばは役者や政治家・王室関係者などの有名人を標的にした「スター・ストーカー」に対して使われることが多く、研究や対策もスター・ストーカーに限定したものが多かったと言われています。しかしメルボルンの研究チームは早くからストーカー加害者には対象や動機、背景の異なるさまざまなタイプが存在し、それぞれに合わせた対応方法を取らなければ再犯を食い止めることはできない、と警鐘を鳴らしていました。当時、オーストラリアで元交際相手によるストーカー殺人事件が相次いだことも背景にありました。
そして、世界で初めてストーカー加害者の危険度の判定法と、その対応策を示したマニュアル「ストーカー・リスク・プロファイル(SRP)」が開発されました。ストーカーを「ふられ型(rejected)」「うらみ型(resentful)」などの5つのタイプごとに分類し、それぞれに再犯に及ぶ危険性の見極め方、対応策が記されています。これにより、ストーカー加害者の心理を分析し、それぞれのタイプに合った具体的な対応が取られるようになりました。
このマニュアルは改訂を重ねながら、今ではイギリスやアメリカなど世界中の警察や医療機関で使用されています。
ストーカー問題の“駆け込み寺”
2004年、メルボルンでは「ストーカー・リスク・プロファイル」を活用し、ストーカー加害者への危険度判定や治療を行う専門組織が設立されました。「司法行動科学センター(通称:フォレンジケア)」です。司法省と衛生省(日本でいう法務省と厚生労働省)が共同で予算を出して立ち上げた、世界でも類を見ない施設です。
ここにはストーカーを専門とする精神科医や心理士、ソーシャルワーカー、リサーチャー30名ほどが勤めています。ストーカー加害者へ心理療法や生活支援を行うことはもちろん、被害者からの個別の相談にも応じています。また、警察や裁判所・地域の医療機関と連携し、専門的な立場から助言を行うことも重要な役割です。ストーカー問題に関するあらゆる相談を一括して受け入れて対応する、言わば駆け込み寺のような存在なのです。
取材をして特に驚いたことが、対応する問題が必ずしも「ストーカー」に限ったものではないという点です。「DV(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)」や「薬物依存による暴力行動」「放火」「脅迫行為」露出・強姦などの性的行動」など、既存の医療機関や刑務所などでは対応が難しいあらゆる問題行動が対象となり、それぞれに専門家が存在しています。一つの組織でさまざまな問題を一括して対応する理由は、ストーカーなどの問題行動をその行為ごとに分けて対応することに限界があるからです。
ストーカー加害者の中には、過去に「DV」を繰り返してきたケースや、ストーカー行為が止まったあとに「放火」「脅迫行為」などの別の犯罪に及ぶ加害者が多いという現実があります。1人の加害者が複数の問題を抱えていることは少なくなく、どのような行為が表面化するかに過ぎないのです。一つの組織で情報を共有しながら、あらゆるリスクを想定し、その問題ごとに専門家が対応していく。ここまでやらなければ、事件が繰り返されることを未然に防ぎ、社会全体を守ることに繋がらないというのです。
ストーカー加害者への治療は
警察による再三の警告をも無視して強行に及ぶストーカーが後を絶たないなか、カウンセリングによって加害者の「心」に働きかけ行為を止めさせる取り組みが注目を集めています。しかし、実際に「心」は変えられるでしょうか。メルボルンを取材した最大の目的が、ストーカー加害者への治療はどのようなものかを知ることでした。メルボルン「司法行動科学センター」では、ストーカー研究の世界的権威であるマクエヴァン博士を主導に年70名ほど(新規で)のストーカー加害者の治療を実施しています。
治療の主な内容は「心理療法」と「薬物療法」。心理療法では「認知行動療法」を基本としたカウンセリングを用いて、相手に強く依存・執着してしまう考え方のゆがみを正したり、自分の行為が相手を苦しめている、犯罪行為であるということを自覚させたりする訓練が行われます。また、最近の研究では、ストーカー加害者の多くが衝動的にわきあがる怒りや不安の感情を抑えることが出来ずに犯行に及んでいることが分かってきました。そのため、衝動的な感情を自の力でコントロールしていく「アンガーマネージメント」という方法を身に付ける訓練も導入されています。
また、多くの加害者が対人関係を築くための基本的な能力「コミュニケーションスキル」が不足しているため、相 手の意図を読み取ったり、自分の感情をことばで上手く伝えることが出来ずにいることが分かってきました。複数人でロールプレイをしながら、ことばのやり取りを練習することも治療の一環となっています。
「薬物療法」も一部で行われています。加害者の多くは「不眠症」「うつ病」「双極性障害」などの精神疾患を併発しているため、そうした不安定な心の状態を薬で抑えながら、並行してカウンセリングを行っていくことが推奨されています。
こうした治療を短くても半年間、長ければ3年以上に渡り継続して行っていきます。マクエヴァン博士の研究では、加害者へ治療を行うことで再犯率を20〜25%は抑えられることが分かっています。仮に再犯を起こしたとしても、専門医に繋がっていることで、殺人や傷害などの深刻な事件に発展することを防げると期待されています。
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