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今朝こんな夢をみた
日本の都市の上空
機関車ほどもある大蛇が
その全身を包む程の黄金の竜の飾り物を背にのせて
上空に向かって這いずり上がって行く
私はそれを日本固有の吉兆のイメージと捉えて紹介していた
かように言葉に語れる夢の内容やイメージとは
覚醒時に肉体の五感(現実)に意識が戻る時
時間と空間的現実に合わせた翻訳が為される
つまり肉体から意識が離れている間
体験している世界での体験内容が
「出鱈目で在る」と言われるような事はなく
どちらかといえば歪みの無い分
そちらが意識の世界の本拠地としてより「現実」的なのである
覚醒時に於けるこの物理次元での
あなた方の物事への関心度そして理解度は
夢見時に於けるあなた方の明晰さに比べて遥かに低い
故に基本的に物事への関心は全て怖れが土台になっている
あなた方の現実と夢の世界は陸続きである
あなたの「現実」とは常に
現在のあなたがベースとなって生まれている事を知れば
あなたは自身の現在受け容れている観念に注意を払う様になるだろう
三つ子の魂百迄というが
自我の顕現とは肉体の発達完成に由来する
それまでは意識の垣根の不明確な場所に存在するあなたの意識は
より自由度の高い場所に位置して本源からの知識を利用している
故にその頃の記憶が不鮮明であるのもこうした理由からで在る
(もっとも私は二歳児にして漢字が読めていたし
長嶋茂雄の引退の話題に世の中が湧いていたのを鮮明に記憶している)
あなた方にはもっと目を向けるべき世界があることを知って欲しい
しかし現在のあなた方は物事への「否定性」が勝る為それを赦さない
本来すべての知識たりえるものとは
そこへの肯定と純粋な信頼によってのみ
その知識の持つ効力を得られるのである
その否定性故にでっちあげられたこの世界の支配構造は
自ら換える事が出来る事を知って欲しいと思う
その世界はあなた方が各々を自ら頼りない存在とみる信仰によって生まれたのだ
自らの存在性を否定することで神なるものを必要とする体裁が整う
ルールがなければ他人を信じる事も出来ない
自分を信じる事も出来ない
(赤子の時にはそれが無いが)
あまりにも幼い教育しかない
だがそれが真実だ
(ということをも認めることができない/否定性)
現在も尚人間へ不信を取り上げそれを強制する
人の心を外から縛り上げ
アメと鞭によって統率された組織的人間を創り上げようとする
それこそが否定性から生まれた道徳的観念である
「我々は縛り上げられねばならない」とする
徒な観念に依って生まれているのだ
そうして世界が回されて来た
かつての真の教育者達は自らの命をかけても
それらの間違いを糺し知識を広めようとした
私が好きな人の言葉に
「憂(ウ)きことよ なおこの身の上に 積もれかし
限りある身の 力試さん」 /熊沢蕃山
がある
人間の心そのものとは理(ことわり)そのものであると謳った
陽明学者の見解はまさにこの「生」を肯定する言葉に見て取れる
肉体と精神を鍛えることによる経験とは
即ち新たな霊性の発現及び進化である
あなた方は何かを「良い」のだとすれば
そうでないことはすべて「悪い」と視て
そう判断されたことはしてはならないし出来ないのだと考える
それが「良い」とか「悪い」とかいった判断すら「幼い」と云う事を知る事だ
"何かは「良い事」であり
だからそれをすることは「良い」のでありその逆もまた然り"
そのような判断すら誰かに決められたレールを歩く事に過ぎないのである
これは支離の立場、即ち
すべてに於いて否定性の見解に終始する朱子学(官僚的学問)の見解である
もし誰かの背中を追い続けることが「良い事」だと教わったとしても
それを抜く事が「悪い」ということかどうかは自分の頭で考える事だ
それではいつまでもを何かを追い抜く事は出来ない
もし世の中とは「そういうものだ」と教わっても
同じ道を行かなければ自然と追い抜く事にもなるだろうし
師の歩みが止まったとしてもその背中を見つめ続け
あなた迄その歩みを止める必要は無いのだから
時間軸的枠組みとは
現在が変わればそれに連なる過去も未来も変化する事を指す
あなた方の自己及び世界に対する考え方がまさに今変われば
それに伴い過去も変化しその変化の証拠をこの未来にも発掘する事になる
当然限りなく否定性を満喫出来る過去というものに縛られていれば
そこに地続きである現在も未来も否定的な経験に満ちたものとしてある
時間と空間の概念を既知の有り体の認識で理解している限り
あなた方はずっとそこに囚われのままである
容易に考察するに最近の歴史的事実の改変や新説の流布は
現在のあなた方の意識のなんらかの変化を現しているかも知れない
あなたの現在に感情がすぐれないのは何故かを考えてみて欲しい
それについてあなたは関与していないというのだろうか
あなたを取り巻く部外者があなたの気に入らない振る舞いをし続けるから
あなたがその影響を受け続けているとでも?
"物事に対する否定性が蔓延している
否定的な道徳観念が世界を支配している"
だからといってそこから逃れられないと感じるのは
そのような考え方があなたを支配しているからで
その考え方(観念)を採用しているのはあなた自身である
善を謳って悪を睨し正気を気取るひとりひとりが
他者から批判の目を逸らさないのは確かである
何故そうしなければなら無いのかについて語る理由の全てもまた
全ての存在性への否定から生まれている
その物語をあなた方は必要として来たのだ
何故に?
あなた方はその激情から抜けだせないと感じる
何故に?
あなた方を踊らせ苦しめる体験や感情は
あなた方の受入れた物事へ対する考え方や捉え方がベースとなっている
皆がその観念に同意している
そして不自由さを満喫している
あなた方が新たに意識的に自然であることを理解し
そこに心というものを育む事が出来る様になるには
あらゆる経験が必要である
故に先程のあの命を賭して語り残した儒学者の言葉が蘇って来るのである
鮮烈な感情がなければ朧げな記憶としての経験しか生まれない
肯定することに優れれば
明晰さがただ広がるだけである
明晰な見解を示すかに見える論者にしても
他者や社会に対して批判的な言動に終始する間は
それは全力で自己的存在を否定し続けており
その拭えぬ自己矛盾に自己嫌悪しているという証を露呈しているということになる
他者を批判し憐れむ者は
自己をもそのように批判し憐れみを受ける必要を感じている者である
現段階の人間の社会に際しては
ただ讃えられることにのみ意識を集中すればいい
というのが私の見解である
人の好みは千差万別である
それをコントロールし統率しえる事など誰にも出来ない
その人間が求めることを誘導しまたは制して
コントロールしようと云う試みは無意味な事である
それは否定性に当ると云う事を知る事である
それを自己肯定的か自己否定的かに分けて
判断は可能としてもしても批判はしない
他者を批判する必要性を感じるかどうかは
自己に批判的かどうかという問題として視る事ができる
もっとも思考をコントロールせずとも
自身の感情に意識を集中して
肯定的なものに変化させれば
おのずと思考もポジティヴなものに変化する
意識をポジティヴな感情に集中させる試みが成功しても
観念が変化しない限りすぐにまた舞い戻ってしまうだろうが
あなた方は自身を否定し続け全体を否定し続け
まだこのまま先へ進もうとしているが
そこに待ち受けている人類の経験は
あなた方の現在の感情と
そしてそれを生み出す観念にあるのだと云う事
更なる自己嫌悪と自己的存在の否定の為の物語とならないようにする為には
あなた方の大事にして来たもの(幼い考え)を
捨てなければならないのだと云う事を此処に伝えたいと考える
あなた方はひとりひとりがそうしてドラマの主人公であり続ける
あなた方はかつてもこれからもたったひとつの真実など必要としていない
歴史事実への認識はこれ迄幾度も塗り替えられて来ているが
その都度ドラマ性だけが書き換えられていることをみても理解出来る事だ
ひとつのドラマ性がすべての人間に必要な訳でもない筈であるのに
それを何故に統一しなければなら無いのか
あなた方の否定性の結晶である自らの滅亡の為の戦争は何故起こりうるか
それはあなた方の自己そして他者への否定性から生まれている
それが人へ対する愛から生まれていると言いはるのだとしても
それは欺瞞である事を認めなければならない
それは無償の愛とは別物の
諸条件を必要とする愛という名の取り引きに過ぎないということを
そしてまた信頼関係もまた条件的に認められている限り
それは信じていないことによる否定性が前提としてある
否定性が前提として生まれた文化を我々はこよなく愛してきたのも事実である
だがそもそもそれらが何故生まれたか
そしてこれからそれら文化はどうなっていくのか
それを永遠に守らねばなら無いとする考えもまた欺瞞でしかない
永遠性とは無限に変化し続けて行く中にある
永遠の誓いなどいつか破られる為に在るのであり
はじめからそのような偽りを何故誓う必要が在るのかについても
疑問視することすらタブー視されることはこっけいである
タブー視には神の権限なるものが大抵そこに働いているが
その枠組みは誰が作ったのか
すべてはあなた方の想像する力の中に在るものだ
それが神であるとすればそれは神であり
あなた方全体性はそのようにしてひとつである
限りない
どこまでも永遠に全ては在る
あなた方はいま新たなものを手に入れようとしてる
あなた方が真の意味で心を活用し
肯定性の中に視たいものを視る力を手に入れる事が出来た時に
あなた方の未来は喜びに包まれてある
ひとつひとつの意識的在り方がそれぞれの世界をもつ
そうした世界がもうすぐ来る
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