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株式日記と経済展望
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漢字語は韓国語の語彙の70%、学術用語の90%以上を占めているのに、
それを教えないというのは、近道があるのに回り道をするようなもの
2014年2月1日 土曜日
◆名前さえ漢字で書けない韓国人 2月1日 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/01/2014020100125.html
1970年に「ハングル専用政策」が始まってから44年。今や、小学校で漢字を学んでいない最初の世代は50代に差し掛かった。20−30代はもちろん、40代すらも漢字になじみがない時代になったということを意味する。
ソウルで暮らす成人男女の47.8%が、子どもの漢字名をきちんと書くことができない一方、この問題を深刻に感じて小学校の漢字教育に賛成する保護者は89.1%に達する、という統計結果もある。基礎的な漢字の意味を知らないため、意味が通じない「不通」現象が起こり、「漢字を知らないため知識拡張の道が閉ざされている」という深刻な問題提起もある。「漢字が分からない」現象をこれ以上放置していれば、測定不可能な社会的損失が生じるというわけだ。
ソウルのいわゆる「名門大学」勤めるA教授は最近、ある学生と会話していて非常に驚いた。「金九(キム・グ)先生は暗殺(アムサル)された」と言うと、学生が「あの方は、がん(アム)で亡くなったのですか」と聞き返してきたのだ。暗殺という単語の漢字を知らなかったため、「ひそかに殺す」という意味だということも分からなかったのだ。A教授は「ハングル世代の悲劇が、今や来るところまで来たという感があり、ぞっとした」と語った。
■名前も専攻も漢字で書けない
ハングル専用政策によって漢字が教科書から消えて44年、今や漢字は若い世代にとって、避けたい対象というだけでなく「宇宙語」あるいは「特殊文字」扱いを受けている。スマートフォンやタブレットPCからは漢字の入力システムが姿を消し、ハングルだけで誤記された単語が、正しい表記として「定着」するケースも多い。
大学教授のB氏は少し前、学生に課題を出す際「なるべく漢字を多く使うように」と指示した。学生たちは、課題の表紙に自分の学科を「行正学科」(正しくは行政学科)、「火学科」(正しくは化学科)などと書いて提出した。「自分が専攻の学科で一体何を学んでいるのかすら知らない」というわけだ。別の大学で中文(中国語・中国文学)科の教授を務めるC氏は「大学4年生になっても、大韓民国を『大朝民回』と書くありさま」とため息をついた。
D教授は「ある学生が、書類を取りに洞事務所(地方自治体の支所)に行った際、職員が『(印鑑が必要だが)指章(指紋)でも構いません』と言ったのに対し『指章も持ってきていないんです』と答えたそうだ」と語った。指章が「指」で押す「図章(はんこ)」のことだと知らなかったために、こんなやりとりが起きたのだ。「旅館(ヨグァン)」を「女子(ヨジャ)が住む家」だと勘違いしていたり、「カード決済」を「カード決裁」と書いたり、さらには「調印式」の「調印(ジョイン)」を英語のjoinのことだと思い込んでいるという話もある。成均館大学のイ・ミョンハク教授が2007年に行った調査では、大学の新入生の20.3%は自分の名前を漢字で書くことができなかった。
大学院生も例外ではない。E教授は「助教(教授の雑務を手伝う大学院生アルバイト。日本でいう「助教」とは異なる)に『図書館に行って、国語学概論を探してくるように』と言ったら、手ぶらで戻ってきたことがあった」と語った。開架式の図書館で、書架をいくら探してみても、そんな本はなかったという。D教授は「漢字で国語学概論と書かれたタイトルを読めなかったためだということを後で知った」と語った。
■「図書館資料の90%は死蔵される」
「漢字が分からない」状態の最大の問題点は、「知識の拡大」が不可能になり、知識を広げる道が閉ざされてしまうことだ。成均館大学中文科のチョン・グァンジン教授は「漢字語は韓国語の語彙(ごい)の70%、学術用語の90%以上を占めているのに、それを教えないというのは、近道があるのに回り道をするようなもの」と語った。数学の場合、「楕円(だえん)」が「長めの円形」、「二等辺」が「2本の辺の長さが等しい」という意味だと知っていれば、単語から概念を把握し、入っていけるのだ。
「図書館の衰退」を懸念する声もある。仁済大学のチン・テハ碩座(せきざ)教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)は「漢字が多く使われている1980年代以前の本を大学生が全く読めないということは、韓国各地の大学図書館に所蔵されている資料の90%以上が、そのまま死蔵されるということを意味する」「政界や教育当局は、この問題の深刻さを認識し、まずは最小限の漢字教育から始めるべき」と語った。
魚秀雄(オ・スウン)記者 , 兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
(私のコメント)
今朝のNHKニュースで中国の若者が漢字が書けない事を報じていました。漢字が書けないのは私も同じで手書きでは多くの漢字を忘れてしまって書くことが出来ない。今ではパソコンやスマートフォンで文字を入力しているから漢字を手書きする機会がほとんどなくなってしまった。私も以前のように紙に鉛筆で日記を書いていたら三日も続かなかった事だろう。
パソコンのワープロは思考スピードと同じくらいのスピードで入力ができるから、思いついたことを直ぐに文字にすることができる。慣れた人なら人が話している事をそのまま文字で入力ができる。手書きだと速記などの習得が必要でしたが、キー入力なら素人でも速記のように話を文字に変換する事が出来る。
まさにワープロは日本語に革命的な変化をもたらしており、電話で話すよりもメールを書いて相手に送った方が面倒でなくて済む。「株式日記」も大体4000文字前後を書きますが、主題さえ決まれば4000文字程度の文章は1時間もあれば書ける。一昨日も最初は都知事選挙の事を書いたのですが、株価が大きく動いたので急遽経済記事に話題を変えた。
このような事はしょっちゅうあるのですが、数千文字も書いた記事を没にしても、1時間程度で書いた記事だから没にして別の主題の記事に書き換える事も苦痛ではない。それだけ時代の流れが激しくて、新しいニュースが次々と飛び込んできて、午前中書いた記事を没にして昼のニュースで新しい事が起きればそれに切り替える。
昔のように紙と鉛筆で書いていたら出来ない事であり、原稿用紙10枚に記事を書くにも丸一日はかかっただろう。なぜならばわからない漢字は辞書で引かなければならないからだ。それでいやになって記事を書くことも億劫になってしまっていた。ワープロは自動で漢字に変換してくれるから非常に文章を書く事が楽になった。
漢字は書くことは難しいが読むことは楽であり、ロシア語の通訳だった米原真理氏は原稿を通訳する時も日本語の原稿の方が5倍速く読むことができると書いていた。欧米語の場合は表音文字だからいったん読んで頭の中で音声で意味を理解する。ところが日本語の場合は漢字の形で意味が理解できるから視覚的に理解が出来る。
私は毎日膨大な数のインターネット上の記事を読むわけですが、日本語なら5倍も多くの記事を読むことができるのだろう。英語の記事だとアルファベットの羅列だから、意味を理解するにはいったん読み上げなければならない。英語でも短い単語なら視覚的に理解できても専門用語などの長い単語が出て来ると頭の中で音声変換させないと意味が理解できない。
アメリカ人には失読症が多いという記事がありますが、脳の障害などで文字が音声に変換できない症状の事だ。トムクルーズなども失読症ですがセリフは録音されたものを聞いて覚えるそうです。日本人にも失読症になる人がいても漢字は読めなくても形で意味は理解できるというケースがあるそうです。
朝鮮日報の記事にもあるように、韓国語の学術用語の90%が漢字語なのに漢字が読めなければ理解するのに手間がかかるだろう。ハングルだけでは80年代以前に書かれた本を学生は読むことが出来ない。日韓の歴史問題でのずれも韓国人が過去の問題が書かれた資料が読めないためであり、戦前の新聞記事も読めないのでは日本が証拠を突き付けても韓国人には分からない。
ならば以前のように漢字教育を復活させればいいのでしょうが、韓国人にはそれが出来ない事情がある。韓国の首都のソウルは昔は「漢城」と書きましたが、漢の国の城と言う意味が分かってしまい、中国の植民地であったことがばれてしまう。歴史を直視できないのは韓国人の方であり、過去の歴史を封印する事で韓国人の精神的安定は保たれるからだ。
日本や中国でも戦後などに漢字廃止論が出たことがありましたが、コンピュータ時代に漢字が適応できないと考えられたためだ。和文タイプは専門業者でなければ扱えなかったし文書をタイプ化するのは専門技能が要った。しかしワープロの普及は漢字にとっては救いの神となり漢字廃止論は最近ではほとんどなくなった。
しかし漢字は日本人や中国人にとっても覚えにくく、外国人にとってはもっと覚えにくい。ならば漢字は廃止すべきかという答えにはならない。漢字は確かに手書きでは書けない人が多いがコンピューターの使用を前提とすれば覚えなくても使用できればいいわけだ。日本語なら漢字か書けなくてもひらがなで間に合わせる事も出来る。
インターネット上では英語がグローバルスタンダード言語になりましたが、日本人も漢字を捨てて英語に吸収されていくのだろうか? おそらくドイツ語やフランス語などの欧米言語はやがては英語に吸収されていくのかもしれませんが、韓国の例を見ても分かるように今まで使っていた文字を廃止してしまうと歴史と文化の断絶が起きる。
日本語はインターネット使用言語ランキングから見ても世界第4位の言語であり、決してマイナーな言語ではない。だから英語を翻訳して出版しても成り立つのであり、医学や化学の専門用語も翻訳する事が出来る。しかし韓国のようにハングルだけとか中国のように漢字だけの場合には医学や化学などの専門用語を翻訳する事は不可能に近い。日本語ならとりあえずはカタカナ表記すれば済むからだ。
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