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酸の刺激だけで万能細胞作製 新型「STAP」理研が成功:「進化論」的世界観にも影響を与える可能性がある発見
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/689.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 1 月 30 日 14:53:10: Mo7ApAlflbQ6s
 


 生物学や細胞学は、ダーウィン的「進化論」を基礎にしながら研究が進められてきた感がある。
 生物が類として“質的に変化”(進化)するのは“突然変異”によるもので、“獲得形質”は個の変化のみで遺伝しないとされてきた。
 iPS細胞もそうだが、遺伝子操作で細胞や生物の質を変えようという研究は、遺伝子を操作することで人為的に“突然変異”を起こそうというパラダイムの内にあると言える。

 可愛く魅力的な女性に見える小保方(おぼかた)晴子さん(理化学研究所)がリーダーとなって進められている新型万能細胞STAPは、生物や細胞がある環境で生存していくなかでことなる性質を獲得し、それが次世代にも引き継がれる可能性を示唆しているように思える。

 STAPは、再生医療への活用を主目的に今後も研究が進められていくと思うが、現在の生物学の主流的観念である「進化論」をじりじりと瓦解させていくのではないかと期待している。

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2014.1.29 21:42
酸の刺激だけで万能細胞作製 新型「STAP」理研が成功

弱酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法で、あらゆる細胞に分化できる万能細胞を作製することに理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームがマウスで成功した。

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは異なる新型の万能細胞で、再生医療の研究に役立つと期待される。30日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。

 体の細胞を万能細胞に作り替えるには、初期化という作業で受精卵の状態に逆戻りさせる必要がある。iPS細胞は遺伝子を使って初期化するが、今回の方法は酸性の溶液に浸すだけで簡単なのが特徴。開発した小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダーらは、全く新しい万能細胞として「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(STAP=スタップ)細胞」と命名した。
 研究チームは生後1週間以内のマウスの脾臓(ひぞう)から、血液細胞の一種であるリンパ球を採取し、水素イオン指数(pH)5・7の希塩酸溶液に約30分浸して刺激。これを培養すると数日で初期化が始まり、STAP細胞に変わった。

 作製したSTAP細胞は、神経や筋肉などの細胞に分化する能力があることを確認。実際に別のマウスの受精卵に注入し、仮親に移植して子を生ませると、STAP細胞は全身に広がり、あらゆる細胞に変わることができる万能性を持っていた。
 再生医療への応用研究が進むiPS細胞は遺伝子操作に伴うがん化のリスクがあり、初期化の成功率も0・2%未満と低い。これに対しSTAP細胞は、外的な刺激を与えるだけなのでがん化のリスクが低く、初期化成功率も7〜9%。成功率が高いのは生後1週間以内のマウスの細胞を使った場合に限定されることなどが課題だが、研究チームはメカニズムを解明し再生医療への応用を目指す。

 ◇STAP(スタップ)細胞 あらゆる細胞に分化する能力がある万能細胞の一種。酸性溶液で体の細胞を刺激して作製する。STAPは「stimulus triggered acquisition of pluripotency」(刺激惹起性多能性獲得)の略。

 ■iPS細胞を開発した山中伸弥京都大教授の話

 「重要な研究成果が日本人研究者によって発信されたことを誇りに思う。今後、人間の細胞からも同様の手法で多能性幹細胞が作られることを期待している。マウスの血液細胞に強いストレスを加えると多能性が誘導されることを示した興味深い研究であり、細胞の初期化を理解する上で重要な成果だ。医学応用の観点からは、iPS細胞のような細胞の新しい樹立法ともとらえることができ、人間でも同様の方法で体細胞において多能性が誘導された場合、従来の方法とさまざまな観点から比較検討する必要がある」

http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140129/lif14012921430044-n1.html


【Q&A】新型万能細胞「STAP」とは 再生医療・創薬応用に期待
産経新聞 1月30日(木)7時55分配信


STAP細胞の作製方法(写真:産経新聞)

 理化学研究所が作製に成功した「STAP細胞」は、動物細胞では不可能とされていた外部からの刺激で作られた新型の万能細胞だ。再生医療などへの応用を目指して研究が活発化している万能細胞とは何か。

 Q 細胞の万能性とは

 A 皮膚や神経、筋肉、血液など体のあらゆる組織の細胞に変わる能力のこと。受精卵がこの能力を持っているが、人工的な万能細胞が動物や人で作製されている。皮膚などの細胞を、受精卵に近い状態にリセットする初期化と呼ばれる技術が使われる。

 Q 万能細胞にはどんなものがあるのか

 A ノーベル賞を受賞した山中伸弥京都大教授が平成18年に開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)がある。iPS細胞は皮膚などの体細胞に遺伝子を導入して作製するが、ES細胞は受精卵を壊して作るため、倫理的な問題が大きい。

 Q 幹細胞とは

 A 体の細胞に分化する能力があり、その能力を維持しながら増殖できる細胞のこと。万能細胞のほか、神経や血液、筋肉などさまざまな細胞の大本になる幹細胞が体内にある。

 Q 初期化のとき、細胞内では何が起きているのか

 A メカニズムの全容はまだ分かっておらず、今後の課題だ。世界中で研究競争が行われている。

 Q 万能細胞は、どんなことに役立つのか

 A 病気やけがなどで機能を失った細胞や組織を移植で元通りにする再生医療や、創薬への応用が期待されている。iPS細胞の再生医療では、理研の高橋政代プロジェクトリーダーらが加齢黄斑変性という目の病気治療を目指し、昨年から臨床研究を始めた。今夏にも世界初の人への移植が実現する。海外ではES細胞の臨床応用が進んでいるが、倫理上の問題に加え、他人由来の細胞を移植するため、拒絶反応を抑える薬が必要になる。

 Q 創薬の動向は

 A 患者の細胞からiPS細胞を作製し、病気のメカニズムを解明する研究や、薬の有効性や安全性の試験に応用する動きが加速している。


最終更新:1月30日(木)12時6分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140130-00000092-san-soci


2014.1.29 21:47
新型万能細胞開発した30歳女性研究者「『間違い』と言われ泣いた」

 「誰も信じてくれなかったことが、何よりも大変だった」。従来の常識を打ち破る革新的な万能細胞「STAP細胞」を開発した理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)は、成功までの道のりをこう振り返った。

 STAP細胞が打ち破った常識は「動物細胞でも外的刺激で初期化した」「あまりに簡単すぎる技術で実現」など数多い。学位を取得して2年目の若き女性研究者が挙げた成果というのも、その一つだ。

 これほど常識破りだったため、昨年春、世界的に権威ある英科学誌ネイチャーに投稿した際は、「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄していると酷評され、掲載を却下された」。
 だが、「STAP細胞は必ず人の役に立つ技術だ」との信念を貫いて膨大なデータを集め、今回は掲載にこぎつけた。「何度もやめようと思ったけれど、あと1日だけ頑張ろうと続けてきて、いつの間にか今日に至った」と話す。

 昭和58年、千葉県松戸市で生まれた。高校時代にたまたま手に取った科学雑誌の特集記事で「社会に貢献できる」と再生医療に強い興味を持ち、研究者への道を選んだ。
早稲田大大学院を平成20年に修了後、米ハーバード大医学部に留学。担当教官との議論から始めた実験で、動物細胞を外部刺激で初期化できるのではないかという感触を初めて得た。

 しかし、当時の実験データだけでは証明することができず、周りの研究者からは「きっと間違いだ」と言われた。くやしくて、泣き明かした夜は数知れないという。5年越しの努力で、ついに立証にこぎ着けた。

 STAP細胞の再生医療への応用については、「特定の一つの応用に限るのではなく、数十年後とか100年後の人類社会の貢献を意識して研究を進めたい」と将来を見据える。

 「お風呂のときもデートでも四六時中、研究のことを考えていた」というほどの研究の虫。実験で着るのは白衣ではなく、祖母からもらったかっぽう着だ。「おばあちゃんに応援されているような気がするから」と語る。

 実験室の壁はピンク色に塗り替えた。机にはキャラクターが並び「女子」の側面をのぞかせる。研究室にはペットのスッポン。「この子が来てから実験が軌道に乗ったので幸運の亀なんです」と笑顔を見せた。


http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140129/lif14012921480046-n1.html

 

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コメント
 
01. 2014年1月30日 18:08:33 : tNxiernoXk
 iPS細胞の様な細胞は、自然界にはたくさんある。
切っても切ってもどんどん再生して数が増えていくプラナリアはたくさんのiPS細胞を持っている。
トカゲの尻尾切りも後で骨以外が再生していく。これもiPS細胞の仕業。
ネズミや人などが特殊なのである。
自然界では簡単にiPS細胞ができると言うこと。何も珍しくはない。
元々あった機能を動かしただけの話。

02. 2014年1月30日 23:18:16 : MrIoXjTotw
元々あろうがどうしょうが
その存在に気付いて、再現でき
応用できないと意味がないんだよ

気付いて、追試再現できたからこそ、今後、再生医療なり、臓器作成なり
現実に物理的に応用が利いてくるんだよ


03. 2014年1月31日 07:45:44 : krDz6752nY
進化論的世界観にどう影響するのだろう。
もともとある普遍的な仕組みを発現させただけですが。
それが今まで見過ごされていただけでしょう。
山中氏の研究のように遺伝子操作するようなめんどくさいことは自然界で不必要なことと以前から推察していましたよ。
今回のは、卵の単為生殖のようなものかと。
30年以上も前の知識で考えておりますので、間違っていたらすいませんね。

04. 2014年1月31日 10:18:57 : tNxiernoXk
位相差顕微鏡等も簡単に手にはいり、自分の所有物のように使えるし、細胞もいろんな種類が使えて、いろんな試薬も山ほど増えて、設計図を描けば工学部品を組み合わせるようにいろんな実験ができる時代になった。
そのことが一番大きい。

連載「iPS細胞・ノーベル賞までの道のり」(2)
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/kansai1335157732988_02/news/20121230-OYT8T00331.htm
初期化」 両生類以外でも 
◆ガードン博士の成果つないだ岡田・京大名誉教授 

 「ガードン先生の仕事がなければ、私たちの仕事もありえなかった」――。

 今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった後、京都大の山中伸弥教授(50)は、共同受賞する英国のジョン・ガードン博士(79)に対し、記者会見の場などで何度もそう謝意を示している。


山中教授(左)と握手するガードン博士(2008年4月、東京で開かれたシンポジウムで) 
 約30歳の年齢差があるガードン博士と山中教授の研究成果に共通するもの。それは、「リプログラミング(初期化)の成功」だ。

 ガードン博士は、山中教授が生まれた1962年、アフリカツメガエルの卵子の核を壊した後に、オタマジャクシの小腸の細胞から取り出した核を移植し、新しいオタマジャクシ「クローンカエル」を誕生させたという論文を発表した。

 小腸という組織を作っている成熟した細胞の核が、全身のあらゆる細胞に変化できる受精卵の状態に変わることを証明したのだった。

 動物の体は、いったん小腸になることが決まった細胞は、ずっと小腸。筋肉は筋肉の細胞のままで、“運命”が変わることはないという常識をガードン博士は覆した。例えるなら、タイムマシンに乗って時計を逆回転させ、大人を生まれたばかりの赤ちゃんに戻すようなものだ。

 世界中の研究者が驚いたこの現象をガードン博士は、リプログラミングと名付けた。様々な種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)につながる最初の発見だった。

 しかし、ここから山中教授がiPS細胞の作製を発表した2006年まで半世紀近い時間がかかっている。幾つもの技術的な課題が立ちはだかったためで、その一つはクローン動物の作製が長い間、カエルでしか実現しないことだった。ガードン博士の発見は、両生類だけの現象と考えられつつあった。

 この状況を打破するきっかけを作ったのが、日本人の研究者だったことはあまり知られていない。


「ガードン博士は心から自然を愛している」と話す岡田名誉教授
 当時京都大教授だった岡田節人(ときんど)・現名誉教授(85)。動物の再生能力を研究していた岡田名誉教授が、72年、ニワトリの網膜を保護する色素上皮細胞を培養すると、眼球の透明なレンズの細胞に変化した。

 両生類以外の動物の成熟した細胞にも、自らの運命を変えられる柔軟さが備わっていることを初めて示した研究成果だった。岡田名誉教授は「真っ黒な色素が詰まった細胞が、ある朝、すっかり透明な細胞に変わってしもうたんや。それは美しいもんやった」と、目を細めて振り返る。

 実は岡田名誉教授とガードン博士は、同博士がリプログラミングを発表する前からの知り合いだった。2人はともに、動物の体が出来ていく過程を調べる発生生物学の研究者だった。

 60年夏、ガードン博士が来日した。同じ分野で活躍し始めた岡田名誉教授の論文に刺激され、意見交換するためだった。

 クローンカエルの論文を書く際には、岡田名誉教授の論文も参考にしたという。以来、互いの自宅を訪ねたり、手紙をやりとりしたりするようになり、交流は今も続く。岡田名誉教授は、ガードン博士の受賞について、「彼からリプログラミングの実験結果を聞いた時、これは大変な発見やと感激した。50年も前の彼の研究が今、評価されたことが、何よりうれしい」と喜ぶ。

 2人をよく知る日本発生生物学会長で、京都大の阿形清和教授(58)は言う。「2人が発表した成果は当時、学界から異端視されたが、周囲より何十年も先を走っていたんだ」

 ガードン博士が種をまいたリプログラミングの研究が、山中教授で花開くまでの間に、岡田節人という橋渡し役がいたことを、忘れてはいけないだろう。

(2012年11月5日 読売新聞)
サイエンス 最新記事


05. 2014年2月02日 21:01:53 : 1zebHcrCTg
あっしらさんが
>「進化論」をじりじりと瓦解させていくのではないかと期待している。
と書くと、様々な進化論的なものをも見ているのかなと期待します。

ナチスドイツとかいろいろと。


06. 2014年2月02日 21:46:28 : A4GQ7o9O02
環境激変して、例えば火山活動が活発になったりして
ふだんでは初期化しない細胞が、何らかの危機的環境に遭遇すると
初期化して新しい能力をもった器官や個体が誕生する可能性が出てくる?
小進化や大進化を解明するヒントが、ひょっとしたらこのような単純な酸性液に
浸けると初期化が起きることの中に隠されているのかも?

07. 2014年2月10日 15:19:07 : nJF6kGWndY
>進化論」的世界観にも影響を与える可能性

それはない


>生物が類として“質的に変化”(進化)するのは“突然変異”によるもので、“獲得形質”は個の変化のみで遺伝しない

これが間違いであることは、20世紀後半には既にわかっていた

ゲノムや、その制御の変化は単純な配列の突然変異だけではなく、多様な原因で生じる



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