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「まなぶ」を問う
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/643.html
投稿者 あやみ 日時 2013 年 11 月 10 日 13:33:57: oZZpvrAh64sJM
 

つれづればなhttp://turezurebana2009.blog62.fc2.com/blog-entry-132.htmlより転載

現代では意味が違うことば同士が実はある頃に枝分かれした同じことばであることはよくある。とくに日本語の祖語やまとことばの成り立ちを見つめるとそれによく出会う。日本語はおもしろい。

最近日本人の学力が下がったとよく耳にする。教育の制度や政策が槍玉に挙げられるが本当のところは如何なるものか。
学力の学の字の訓読み「まなぶ」の一語を吟味したい。まず「まなぶ」とは何ぞ哉。

1.「学ぶ」の古くからの意味を下から選択せよ。

い)教育をうけること
ろ)思考すること
は)真似すること
に)記憶すること


「まなぶ」は古い日本語、大陸から漢語と漢字がやってくる前の日本で使われていたやまとことばである。名詞の「まな(合・真・正・似)」に助動詞「ふ」が膠着して(くっついて)まねをする、近づく、匹敵させる、などを意味する動詞となった。つまり「まなぶ」と「まねる」は今ではずいぶん意味が違ってしまったが元は同じ言葉であった。他動詞であるため目的語を取る。つまり何をまね、何に近づくかが問われる。そしてそれは「真−まこと−真事」を以って他にはない。「まなぶ」とは「まこと」に近づこうと尽すことである。時を経て平安時代ごろに「まねぶ」が「まなぶ」から分かれた。

記憶も思考も、学ぶという大きな目的を遂げるための行動の一つに過ぎない。たとえ教育を受けようが受けまいが「まなぶ」ことはでき、あるいはできない。ひとえに当人と「まこと」との間の問題である。「まね」が模倣や盗作という後ろめたい意味を持つようになったのはおそらく雅語として分かれた「まねぶ」のなかに「虚飾」らしき意味が芽生えたからであろう。    

正解  は)


2.「まこと」の説明として適当なものを下から選択せよ。

い)科学的に証明・立証が可能なもの
ろ)文献や資料に裏付けられた歴史的事実
は)教育者の一言一句
に)自然の摂理のなかにあるもの


まず根底にこの世をこの世たらしめる「摂理」、やまとことばで言うなれば「ことわり−理、事割り」が存在する。事を割る、筋道をたてる、混沌とした事象の中から核心を割り出す。潮の満ち引きと月の満ち欠けの間の「ことわり」、木から落ちた実とそこから芽生え育つ分身のあいだの「ことわり」、それらを謙虚に見つめて導き出せば、ことわりをつかさどる目に見ぬ力の存在に触れることができる。「ことわり」こそが「まこと」の在り処である。科学とはそれをを数式、あるいは図を以って体系付ける作業に過ぎない。が、どういうわけか世間ではこの科学ばかりに権威が集まった。すると人々は物事を科学の窓からしか見ぬようになり科学で証明できないことは議論から落ちこぼれる。そこであたかも科学こそが真理であるという考えが罷り通るようになった。
もちろん、「まこと」の在り処は物理・科学の庭だけではない。先人たちの歩んだ道や我々が日々使う言葉のなかにも「まこと」は必ずや在る。歴史・文学はその上に何とかと立っているだの分野、まして文献や資料はさらにその所産でしかない。教育とは図式化・言語化された端末情報を教えるただの手段・制度であることは言うまでもない。   
正解  に)


科学の権威を「安置」するため場所、それは学会や大学である。子供たちはただ大学というものに属するためだけの教育を十年以上も受け、競争をし、秤にかけられ
る。そして大学に受け入れられるとその後は出身校の名を肩書きに職業生活を送る。だから大学に権威があればそれだけ有難い。一般人だけでなく専門家にとってもそれは同様である。

3. 大学(university)を世界中に創設した機関を下から選択せよ。

い)創価学会
ろ)国連安保理事会
は)日本船舶振興会
に)イエズス会

古代のメソポタミアやギリシアにて展開された数学、天文学、医学、哲学などの学問はローマ帝国が東西に分裂した時点で東ローマにとどまり欧州の根源である西ローマには波及しなかった。理由はギリシア語で残された文献がラテン語を公用語とした西ローマでは価値が理解されなかったことにある。科学などは神の御業に干渉する呪わしき行為として糾弾され書物は炎にくべられた。そして何よりこの地の権力者たちは学問よりも腕力が好きだった。
そのまま中世を迎えた欧州だが、人々は神を讃える傍らでその心は悪魔や吸血鬼への恐怖に病んでいた。疫病、飢饉、天変地異、この世の全ての凶事は悪魔が目論み手先の魔女たちが引き起こすと説かれ、それを退治できるのは高潔な僧侶の祈り、あるいは銀の十字架などととされていた。しかしそれは教会が神の出先機関としてさらなる尊敬と信頼と寄付を集めるために作り上げたいわば虚構、人々の心を支配し教会に縛るものでしかなかった。
逆に東ローマでは学問が好まれ過去の文献も温存された。そしてイスラム教徒に圧される形で東ローマ帝国は領土を徐々に失いやがて消滅するが、この地に残った古代の学問はイスラム教徒たちによってペルシア語やアラビア語に訳され解釈が深められながら注釈がつけられた。さらにウマイヤ朝のあったイベリア半島ではそれらがラテン語に翻訳され徐々に西欧にもたらされる様になった。置き去りにしてきた古代の学問「科学」に欧州はそうして出会ってしまう。そして虚構が傾いた。

数学や天文学や医学という技術の土台となる分野だけをとっても「科学」の魅力を思い知り、そして錬金術に至ってはもう神への冒涜などとは言っていられなくなった。そこで教会は科学と信仰の融合を急いだ。「科学」とは「神の御業」つまり「自然」を神から与えられた理性で「理解」する行為だとする立場を築き、聖書の窓から科学を説くことを試みた。与えられた命題をとことん討論し、論理により真理を導き出すという、教会で培われたこの学問の形式を指してスコラ学という。

欧州各地に大学を開設したのも、スコラ学者を育てたのも修道会のイエズス会であった。神学とともに科学全般を教育した大学では同時に論理学教育にも重きを置き、論理により真理を導き出すという姿勢は教育の中に定着する。そしてそれは大航海時代、イエズス会がキリスト教の布教とともに世界中に大学を創ることで世界基準としてひろまる。    

正解  に)

やがて実験や観察による証拠を論理の根拠とする自然科学の台頭を受け、根拠を信仰にもとめたスコラ学は机上の空論として批判の対象となる。しかし役目を終えたあとで批判されようとそれは大きな問題ではない。重要なのは、信仰に支配されていた中世欧州において科学がスコラ学を通して見事に消化吸収されたという事実、その後の科学と信仰の別居、そして論理によって解き明かされないものは価値がないとする考えが教育を凌駕しその支配が今も続いているという惨劇である。

4. 日本と科学の出会いはいかなるものであったか。(複数回答可)

い)イザナギとイザナミの二神が諸物を生み出した。
ろ)大陸からの渡来人が、暦学、稲作、養蚕、機織、鋳金、薬学など多くの技術をもたらした。
は)戦国時代に望遠鏡、地球儀などがキリスト教と一緒にイエズス会の宣教師によって持ち込まれた。
に)開国後に近代の科学や思想が海外から流入し、福沢諭吉らがそれを啓蒙した。

キリスト教社会からの科学の流入は宣教師によるものである。聖書と鉄砲を餌に日本を西欧の軍事経済網に組み入れようとするイエズス会の魂胆を見通した豊臣秀吉は禁教令を出し伴天連どもを追放したが、ここで西洋の科学と縁が切れたわけではなかった。鎖国と言われるほどには閉鎖的ではなかった江戸時代、オランダとの貿易を介して西洋の知識は日本に届き「蘭学」と呼ばれ、軍事知識とキリスト教思想が侵入して日本の体制を揺るがさない限り幕府は蘭学を認めた。果たして日本でこの時代に浸透した「科学」は医学、暦学などであり、先祖から伝わる「暮らし」を毒することなく在来の知との摺り合わせを繰り返しながら学ばれた。おそらく西洋からすれば軍事知識を欠いた科学などは肉のない料理のように見えたであろう。
しかし黒船が日本の門戸を蹴破り近代の科学と思想が怒涛のごとく流れ込んだ。蘭学は洋学と名を変え、それまで欠けていた武器、軍制、法制の知識、資本主義、近代思想は肩で風を斬りながら「在来の知」の居場所を奪う。古きものを守ろうする者に対し福沢諭吉は「ばかもの」呼ばわりをした(「改暦弁」)。

太古、この世のすべてのものごとは互いに離れた陽と陰が「あふ(合ふ、逢ふ、和ふ、会ふ)」ことで生まれ起こると考えられていた。世界の古代文明を掘り下げればみなここに行き着く。陽陰とは「天と地」「日と月」「男と女」「魂と躯」…、原子も宇宙も引力も繁殖もこれに尽きる。そして「あふ」ことは別れることの始まりである。生と死は互いに呼び合い、永代に繰り返す。イザナギとイザナミの出会いと別れはそれを神話として饒舌に語るものである。   

日本人が遠いとおい先祖から受け継いだ知とは「生き方」である。それは「死に方」とも言い代えることが出来る。どのように生き、どのようにそれを終え、それをどのように子孫に伝えるかである。新しい何かを学ぶときも「ことわり」の中の「まこと」に真摯に問いかけその答えを待った。「ことわり」に叛けば子孫に害が及ぶことをよく知っていた。大陸から来た新しいものごとも時をかけて日本に馴染ませた。しかし宣教師や黒船が持ち込んだのは「殺し方」であった。    

正解 い)ろ)は)に)


5. 琉球大学遺伝子研究チームが福島で大量に見つかった蝶の奇形は放射性物質に遺伝子を破壊されたことが原因となったという発表を行ったが、根拠の一つとして突然変異促進剤を投与したときに起こる変異と同様の異常が見られることを挙げている。これの意味するものとして「不適当」なものを下から選択せよ。

い)福島の蝶に突然変異促進剤投与の事実がある
ろ)福島の蝶に放射性物質による汚染の疑いがある
は)突然変異促進剤とは放射性物質を指す場合がある
に)放射性物質を使って遺伝子を組み替えてまで生体に干渉することが当然になった

放射能が遺伝子を傷つけることはもう常識となっているが、「突然変異促進剤」というものは一般には聞き慣れない。これは抗生物質や農作物などの研究開発に利用されており、多くは放射性物質によって遺伝子に損傷を与えて突然変異を促して「強い」種を発見することが目的である。突然変異は人類が今日まで長い時のあいだに自然に体験してきたことではあるが、人の手によって、人の利益のために行われてきたわけではない。自然環境を構成する膨大な要素が同時に影響し合いその淘汰の中で生き残りをかけてごく微小な変異が生まれるのである。今しかし遺伝子研究の現場ではこのような実験が繰り返され社会にとって有益と判断された「異変」は時を移さず市場に放たれる。こうして開発された薬品や食品は日々我々の口に入る。その害の有無を判断するのもまた学者であって我々ではない。そして学者が無害を証明すれば誰も口を挟むことは出来なくなる。だが「ことわり」に手出しをすれば、その咎めがどのような道をたどりどのような形で与えられるかは学者には証明しきれまい。

正解 い)


6. 2011年から続くシリア内戦に対する世論が緩慢なものからに急激に厳しくなった理由として適当なものを下から選択せよ

い)反政府組織の中にアルカイダの活動が認められたため
ろ)サウジアラビアが子飼いのチェチェン人テロ集団をロシアにけしかけたため
は)シリア北部で国際法に違反する化学兵器が使用され多くの死者が出たため
に)トルコ軍がシリア国境にパトリオットミサイルを配備したため

二年以上続くこの内戦ではすでに何百万という死者、そして孤児、そして手足を失い、故郷を後にすることを余儀なくされた人々がいる。しかし世論はそれを直視せず中東は戦火があって当然という見方すらされていた。だがある日、化学兵器使用という一線を越えたそのとたん、世界は態度を変え一斉にシリアの子供たちのために泣き出した。   
正解 は)


化学兵器の使用を擁護するつもりはない。あってはならない事である。なら、ふつうの爆弾でなら市民の命を奪ってもよいというのだろうか。どちらも同じ殺人ではないか。国際法に触れさえしなければどのような非道も合法なのか。国際法とは誰が何を基準に作るのか。

人の子であれば、子の親であれば誰にでも浮かぶ疑念であろう、しかしそれが世論に声となって響くことはなかった。疑念よりも論理が先に立つからである。疑念が湧いて出る場所は「魂」である。逆に論理は「魂」を切り離し状況証拠あるいは経験からの共通項で組み立てるものである。我々が学校で学ばされてきたのは後者である。―化学兵器は残忍だ、残忍な化学兵器がシリアで使われた、だからシリアの内戦を終わらせて子供たちの人権を守らなければならない― あまりに、あまりに不毛なな思考。


学力が落ちた云々ではない。「学−まなぶ」対象のほうにに問題がある。学校という所で教えられていることは「まこと」を根とする枝葉のようなものである。世のことわりを体系付けた学問の表層だけを知識と呼ばされただやみくもにそれを拾い集めるが、評価されるのは集めた枝葉の量であり、そのために葉の色や姿を見つめる暇は与えられない。根から離れた知識は遠からず枯れて朽ちる。気づけば何一つ学ぶことなく人生を終えることになる。その空虚さ、不毛さが露わになることを恐れた個人も社会もただ「まねる」ことで殻を築く。他人から借りてきた思想と知識で武装する。そうしておけば世の中から嘲笑を買うことも抹殺されることもなさそうだから、である。

科学こそが真理であるという錯覚がここにある。それが科学そして科学を拠り所として生まれた思想、法律、経済に過度の権威を与えてしまったこと、そして権威を得たものがこの錯覚の発信源であることは畢竟、中世欧州の教会と神の関係を考えれば現代がその焼き直しに過ぎないことはよく分かる。科学は真理に築かれた「ことわり」を視覚化・具現化して我々に見せただけであり真理そのものではない。「まこと」をつかさどる世界は凡そ不可視である。


錯覚を捨てねば「まねる」ことはできても「まなぶ」ことはできない。この世の霧が晴れるまで、ひたすらまなぶことにつとめてはどうか。
 

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コメント
 
01. 2013年11月10日 18:00:42 : mlbKok8w0A
あやみ さん

安芸ガラスです。

>人の子であれば、子の親であれば誰にでも浮かぶ疑念であろう、しかしそれが世論に声となって響くことはなかった。疑念よりも論理が先に立つからである。疑念が湧いて出る場所は「魂」である。逆に論理は「魂」を切り離し状況証拠あるいは経験からの共通項で組み立てるものである。我々が学校で学ばされてきたのは後者である。―化学兵器は残忍だ、残忍な化学兵器がシリアで使われた、だからシリアの内戦を終わらせて子供たちの人権を守らなければならない― あまりに、あまりに不毛なな思考。

同意します。


02. 宮島鹿おやじ 2013年11月10日 19:24:02 : NqHa.4ewCUAIk : DocNDonHXH
あやみさん

拝見しました。

>科学こそが真理であるという錯覚がここにある。それが科学そして科学を拠り所として生まれた思想、法律、経済に過度の権威を与えてしまったこと、そして権威を得たものがこの錯覚の発信源であることは畢竟、中世欧州の教会と神の関係を考えれば現代がその焼き直しに過ぎないことはよく分かる。科学は真理に築かれた「ことわり」を視覚化・具現化して我々に見せただけであり真理そのものではない。「まこと」をつかさどる世界は凡そ不可視である。

私の述べたいことはまさにこれです。

英語がわかるもの、数式が読めるもの、そういったものは生き残り、それができないものは死ね、と、暗黙のうちに進められているように思います。
誰が生き、誰が死ぬべきかをあたかも神のように錯覚してふるまう傲慢な人々が明らかにいるように思うのです。


03. あやみ 2013年11月10日 22:03:39 : oZZpvrAh64sJM : XcSY3mFfVE
安芸ガラスさま

コメントありがとうございます。
「魂」のはなしは「精神論」と名づけられ、疎外を受けます。
人間は魂の入れ物だというのにおかしな理屈です。


04. あやみ 2013年11月11日 00:41:26 : oZZpvrAh64sJM : lrc2vjdipk
おやじさま コメントありがとうございます。

生き残ってよいといわれた人々もある鋳型に嵌めらることが条件で許されるのだと思います。「基本思考」を教育が押し付け、何度も何度も試験をうけて「基本思考人間」を作るのでしょう。

ちなみに本文には「「まこと」をつかさどる世界は凡そ不可視である」と書きましたが、中には見えてしまったかもしれない特殊な人(例:トマス・アクィナスおじさん)もいるという意味です。

(トマス・アクィナスとは 宮島鹿おやじさまの主催の「シュレティンガーの猫たち」というスレッドのコメントの中で登場した、晩年に「神秘体験」をしたことで生涯を捧げた神学を「藁屑」と呼ぶに至ったスコラ学者です)


05. あやみ 2013年11月11日 17:00:32 : oZZpvrAh64sJM : lrc2vjdipk
04に書きましたスレッドのタイトルは間違いです。大変失礼いたしました。

正 「シュレディンガーの猫の代わりにされたこどもたち」
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/353.html


06. 宮島鹿おやじ 2013年11月15日 04:28:26 : NqHa.4ewCUAIk : DocNDonHXH
おはようございます。

「シュレディンガーの猫たち」というタイトルのほうが、元のタイトルよりも、直截的で、心に迫るものがあるように感じます。全然、失礼なんかではありませんよ。

ここのところ、「また、濃いプルームが飛んできている」と思い、それにばかり気をとられて、考察もあまり進みませんでした。しかし、もし、そのことが事実であるとすれば、事態は新たな段階に進んだと言えると思うのです。

知る人ぞ知るというバンドで「Gauze(ガーゼ)」というグループがありますが、その人たちの曲に、「大きなサツマイモ」というものがあります。歌詞を以下に紹介させてください。


「大きなサツマイモ」

あなたは知っていますか?
この国には百万個もの地雷があるのを
(一体そいつをどうするつもりだ?)
作る為に金を使い 除去する為にも金を使う事を

人間としての誇りは無いのか?

対人地雷禁止条約

大きなサツマイモに注意と看板が立ち並ぶ
(金の為なら何でもやるのか?)
地雷と義足がセットで売買されている事を

人間としての誇りは無いのか?

対人地雷禁止条約


・・・・


最近、ふと思うようになったのは、地雷と義足がセットであるならば、
放射能汚染とセットになるものがあるのではないか、もしかしたら、その一つとして「ノーマライゼーション」「ユニバーサルデザイン」といったものがあるのではないかという、暗い幻想に囚われたりします。

地獄の黙示録という映画の中で、主人公が「我々は、『まず、撃ってから』治療する」というものがありました。



07. あやみ 2013年11月15日 19:48:38 : oZZpvrAh64sJM : lrc2vjdipk
おやじさま、早起きですね。

予防医学には保険が効きません。「病気」という事実が先行しないと国民の利益を保護するための行政が行われませんね。

「人間としての誇りは無いのか」
この問いを受けたものが「人間」をどのように定義しているか、「人間性」や「誇り」の拠りどころが近代主義であるのと神であるのとでは、それによって答えがかわります。

対人地雷禁止条約、化学兵器禁止条約、核拡散防止条約、突然変異促進剤、そういったものは「近代」の産物ですよね。


08. 宮島鹿おやじ 2013年11月22日 05:10:37 : NqHa.4ewCUAIk : DocNDonHXH
あやみさま

おはようございます。

また、早起きしました。歳のせいですね。
こちらは、寒さもひとしおとなってきました。

かつては、屋外で七輪で焼き鳥などを焼いて食べるのが楽しい季節でしたが、「何が飛んでくるかわからない」のでそれもできませんね。

七輪は、焼いて食べるよりも、あかあかと炭が燃える様を見るのが楽しみでした。なんともいえぬあたたかい色です。

本当の雑談となりました。


09. 2013年11月22日 10:47:18 : Or1nkLXgLU
宮島鹿おやじ様

安芸ガラスです。
焼き鳥、美味しいです。

今の季節、炭もいいですね。


10. 宮島鹿おやじ 2013年11月22日 21:10:15 : NqHa.4ewCUAIk : DocNDonHXH
安芸ガラス様


炭はやはり備長炭がいいですね。美味しく焼けます。


11. 2013年11月23日 12:10:54 : HNh9GP6NWM
宮島鹿おやじ様

安芸ガラスです。

ほ〜ぉ備長炭ですか。
私は甕に竹炭ひき水道水を飲んでいます。

祖母は山で炭を作り町で売っていたようです。
子どものころは、甕に水を入れる、薪で炭を作るのは、子どもの仕事でしたね。
私の家は水道がひかれていたので、友達と遊ぶために、一緒に、井戸から水を汲み、天秤で友人宅の甕に入れました。

薪の方は早朝ですね。
今の季節でしょうか。寒かったですよ。
事前に作った炭を灰から取り出し、新聞を使って火を作っていましたね。
朝メシの準備でした。


12. 宮島鹿おやじ 2013年11月24日 03:55:33 : NqHa.4ewCUAIk : DocNDonHXH
安芸ガラス様

山で炭を作り、井戸の水を汲み、米飯を炊く。
何か、美しい夢幻を聴くような思いがします。
しかし、それらは、現実にあった何気ない日常ですね。

思いを新たにする必要がありますね。


13. 2013年11月24日 04:49:05 : s8sLoQEPIF
宮島鹿おやじ様

安芸ガラスです。

>しかし、それらは、現実にあった何気ない日常ですね。

そうです。
人間は(自然からの贈与の下で)自分の力でしか生きていけないことではないでしょうか。
この論調で、道元に共感します。


14. あやみ 2013年11月24日 05:15:37 : oZZpvrAh64sJM : GpYDosiX8A
おやじさま、安芸ガラスさま

>美しい夢幻を聴くような思いがします

私は先端技術の国から、えらく不便な国に移住しました。
やったこともない薪割りもいい年になってからおぼえました。朝早く石炭ストーブを焚きつけ、その天板の上で沸かしたお湯でお茶を入れ…

でも、どんどん便利な国になってしまいました。人々が「そこにある幸福」を見失いつつあるのを感じたとき、とても切なくなります。


15. 宮島鹿おやじ 2013年11月25日 18:25:49 : NqHa.4ewCUAIk : DocNDonHXH
安芸ガラス様

「自然からの贈与の下」について同意します。


あやみ様

例のスレで、以前、「迅速さ」を追求するような展開について、お叱りをいただきましたが、確かにその通りであると、実感しています。


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