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株式日記と経済展望
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建築に必要なのは機能性と実用性と建設コストであり、デザインに拘ると失敗する。
ザハ・ハリドのデザインは斬新だが1300億円の予算が3000億円になる。
2013年11月4日 月曜日
◆景観、安全、維持費…「新国立競技場」めぐり縮小求める意見相次ぐ シンポに700人 10月31日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131031/art13103108300003-n1.htm
2020年東京五輪の主会場として東京・神宮外苑に建設される新国立競技場をめぐり、計画変更を促すシンポジウムがこのほど、東京都新宿区の日本青年館で開かれた。モニター中継された別会場も合わせて約700人が参加。建築家の槇(まき)文彦氏ら登壇者からは、五輪史上最大級(総床面積29万平方メートル)となる競技場について、景観や安全、維持費も含めたコスト面から縮小を求める意見が相次いだ。
著名建築家ら約30人を発起人とする実行委員会が主催。槇氏のほか大野秀敏・東大教授、宮台真司・首都大学東京教授ら5人が登壇した。
地下駐車場や商業施設、博物館などの関連施設を盛り込んだ国際公募の条件について、槇氏は「なぜこれだけの広さと設備が必要なのか、(事業主体から)一切説明がない」と批判。若手・中堅建築家に不利と思われる応募資格も含めて「粗雑」だったと断じた。都市計画家の大野氏は「人口減少時代にふさわしいモニュメントを」と訴え、宮台氏は社会学の観点から「オリンピック後に東京がどういう街になるのを私たちは望むのか。浅薄なニーズに寄りかかることなく考える必要がある」と話した。
大野氏らは近く賛同する有識者らと連名で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)などに見直しを求める要望書を提出する方針。
新国立競技場計画をめぐっては、下村博文五輪担当相が既に、国際公募で選ばれたイラク出身建築家のデザインを忠実に実現すると、整備費が最大約3千億円になるとの試算を公表。縮小を検討する方針を述べている。
JSC新国立競技場設置本部の高崎義孝課長は「(国際公募で)決まったのはあくまでグランドデザイン。現在、基本設計の前段階として規模、コストなどを精査しており、五輪など国際大会を開く基準を満たしつつ、無駄のないよう最適化に努めたい」と話している。
伊東豊雄建築設計事務所によるデザイン案
私は機能性実用性コスト面で一番すぐれていると思う。
(私のコメント)
今日は新国立競技場の話題になりますが、選ばれたザハ・ハリドのプランは巨大なUFOのようなデザインであり、奇抜で斬新だが、実際に建築するとなると3000億円くらいかかるらしい。予算は1300億円だから1700億円も予算がオーバーする。これではデザインがいかに優れていても作るべきではないだろう。
設計自体も広大な敷地を国立競技場として占有してしまって、いろいろと問題があるようだ。オリンピックが終わった後もこのような巨大な施設を使いこなすのは難しい。それともオリンピックが終わったら解体するのだろうか? テレビでもコンペの選考過程をやっていましたが、審査員の安藤氏の独断で決められた面が大きい。
私自身は、オフィスビルやアパートを自分で基本プランから外装から内装に至るまで決めて建てた事がありますが、一番重要なのは機能性と実用性をポイントにすべきであり、コストをいかに少なくすることが重要だった。敷地も変形な敷地であり条件的にも良くはなかったが工夫とアイデアで克服して使いやすさを追求した。
基本プランや外装などは都内のビルを見て回って決めていきましたが、奇抜なデザインや奇抜な色彩のビルなどは失敗している設計が多い。出来るだけ目立ちたいといったオーナーの意向が反映されたのでしょうが、周囲から浮き上がってしまって失敗してしまう。材料などもガラス張りの外観などでは断熱性能が悪くて空調で苦労する。
アパートなども周囲の環境に配慮して、ペンション風の外装にしましたが、切妻屋根で太陽からの断熱と雨水の流れやすさを考慮した。一戸建ての家は屋根の形や瓦などの色などによって印象がだいぶ変わります。これからは太陽光電池パネルなどを乗せる事も考慮して設計すべきだろう。
国立競技場にしても、オリンピック以外では9万人もの収容人員が満員になる事は無く巨大さがお荷物になるだろう。その為には多目的施設にする必要があり、開閉式の屋根を取り入れて天候に左右されないスポーツ施設にする必要があり、晴天時は屋根を開けて開放的にして雨の日や寒い日などは屋根を閉めて、観客が濡れないようにする。
東京ドームなどは、野球ばかりでなくイベント会場やコンサート会場としても使われて年中フル稼働だ。しかし収容人数が5万人だからもっと大きな屋内施設が必要になる。新国立競技場ならグラウンドを含めて10万人規模のコンサートも開けるし見本市会場としても、都心にあるから便利だろう。
私が見たところでは、伊藤設計事務所のプランが一番実用的で機能的でコスト的にも優れていると思う。デザイン的にはいちばん平凡であり、パットしませんが安い材料と技術で建設が可能だ。オリンピックで使い終わった後の事も考えれば平凡なデザインの方が良く、奇抜なデザインの競技場は使いにくくて、維持費用もばかにならない。
伊藤設計委事務所のプランなら1300億円で作る事も可能だろう。競技場としてもコンパクトで周囲の敷地を占有しないで済み、管理や維持費も一番安くて済むだろう。ザハ・ハリドのデザインの競技場では巨大であるだけに維持費や管理費用が大変だ。材料もどんなもので作るのだろうか?
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