http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/612.html
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去年から取り組んでいるロケットストーブ。
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/874.html
その内部構造は大きく分けて断熱部と放熱部から構成されています。
断熱部では
面白いのは炎の熱が生み出す上昇気流を利用し、強い吸い込み力を焚き口に発生させ、その風力で薪の炎と煙を下向きに燃焼させ、薪の先端だけを少しずつ燃やして、従来の薪ストーブの4〜7分の1の薪の省エネを実現している所です。
更には、解放された焚口から、煙が漏れることなく、ダイレクトに薪の炎が楽しめる所。
薪の焚き口を唯一の空気の取り込み口とする、このロケットストーブ。
メリットはまだあります。
放熱部では
下降気流が先の上昇気流に加算され、流れを早めます。
その力強い流れがストーブ内で生み出されるので、横引き煙突6mが可能になり、
その横引き部分も放熱部となって、熱エネルギーを室内で殆ど回収出来、野外への排熱ロスはたったの30°
だから少ない薪のチョロチョロ燃えでも、室内が快適に暖まる。
youtubeでは自作されたその世界中の数々のチャレンジを見る事が出来ます。
しかし実際には煙が漏れない室内型ロケットストーブを作る事は至難の業と見え、
ほとんど9割が野外型か、良くて物置設置に留まっているのが現状のようです。
大きく作ればそれは可能にはなります。
けれど一般家庭にはそんな空間のゆとりがありません。
たとえ大きく作ってこの性能をクリアしたタイプでも、問題は残ります。
殆どの室内型が採用している垂直焚き口タイプ。
その焚き口は上向きに口を開け、そこに薪は垂直に立った状態で入れるわけですから、ヒートライザー(上昇気流部分)に至るまでの横道(バーントンネル)を経なければなりません。
このタイプの火流れは、燃焼が安定している時には一見何の問題も無く、パーフェクトに見えます。
けれどその点火時や薪の補給時に上昇気流(=焚き口からの空気の取り入れ=吸い込み)が弱まり、室内に若干煙漏れが起きます。
そこで改良
バーントンネルを省き、焚き口を斜めにして、ヒートライザー直下に接続させ、燃焼させるという方式を採りました。
これで点火時や薪の継ぎ足し時に、吸い込み力がたとえ弱くても煙は上のヒートライザーに真っ直ぐ導かれ上昇するので、室内への煙漏れも起こらなくなりました。
更に
吸い込み力が弱くても機能するので、ヒートライザーの高さも半分にしました(狭い家用なので横引き煙突機能を省き、排熱ロス+30°アップの取捨選択の上で)。
こうして工夫改良の末、煙漏れどころか冬の突風、強風下でも煙の逆流現象も起こらなくなり、
自宅に据え付け、年初厳寒期の室内暖房も快適でした。
今日はそこに十年に一度という大型の台風26号がやって来ました。
そろそろ肌寒くもなり千載一遇の機なので、早朝から猛烈な北西の突風が吹き付ける中、火を付けました。
結果は...見事、全く煙の逆流が起こりませんでした。
外は猛烈な嵐で。にもかかわらず室内では薪が炊ける。外に火の粉も飛びません。
これってちょっとした奇跡だと思うんですよ。
嬉しくてついお知らせ。
現在はこのコンパクト性を生かした煉瓦製を試作中。
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