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「「ラテントがん、すなわち潜在がんはがん以外の原因で亡くなった人を解剖したときに、初めて発見される微小がんのことです。当然、存命中は前立腺がんが発病していないから、がんの症状も現れていないし、本人もがんであったことなど気づいていません」(赤倉さん)
潜在がんの頻度は非常に高い。50歳を超える男性の20パーセントが有し、歳を重ねるごとに増えていき、80歳以上の男性の35〜45パーセントが潜在がんを持っている。」
がんサポート情報センターから
http://www.gsic.jp/cancer/cc_14/ysc01/
不要な治療を避け、天寿を全うする前立腺がんの待機療法
定期的に血液検査を行いがんの増殖を予測、治療を施さずにがんと共存する方法
東京厚生年金病院泌尿器科部長
赤倉功一郎さん
血液検査で経過を観察して進行を見極め
前立腺がん検診で発見された早期がん患者にぜひ知ってもらいたい情報がある。このような早期がんはあわてて治療しないことだ。ひょっとすると無用な治療かもしれないからだ。ただちに治療せず、当面は経過を観察していくという新しい形の治療が最近になって始まっている。待機療法と呼ばれる治療だ。腫瘍が増大すれば治療するが、顕著な変化が見られないときは経過観察を続ける。その結果、無治療のまま天寿を全うしてもらうという患者サイドに立った治療法だ。
「日本で待機療法が生まれた背景には、近年、年を追うごとに急増している検診による早期前立腺がんの発見があります」
と指摘するのは東京厚生年金病院泌尿器科部長の赤倉功一郎さんだ。
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「検診による早期がんの発見の急増は、いいことばかりではありません。それによって本来、治療が必要のない早期がんを治療し、障害や副作用からQOL(生活の質)の低下を招く患者さんもいます。そうした現実を克服するための治療法として登場してきたのが待機療法なのです」(赤倉さん)
療の必要ない潜在がんを判別して過剰な治療を行わない
では、前立腺がん検診で発見されても、治療が必要のない早期がんとはなんだろうか。専門的にはラテントがんと呼ばれる、潜在がんである。
「ラテントがん、すなわち潜在がんはがん以外の原因で亡くなった人を解剖したときに、初めて発見される微小がんのことです。当然、存命中は前立腺がんが発病していないから、がんの症状も現れていないし、本人もがんであったことなど気づいていません」(赤倉さん)
潜在がんの頻度は非常に高い。50歳を超える男性の20パーセントが有し、歳を重ねるごとに増えていき、80歳以上の男性の35〜45パーセントが潜在がんを持っている。
前立腺の潜在がんが検診で発見されるようになったのは、ひとえにPSA検査の開発と普及によるものといえる。
PSA検査は前立腺がんから分泌され、血液中に流出した前立腺特異抗原(PSA)という糖タンパクを測定し、がんの有無や進行度などの診断に役立つ腫瘍マーカー検査の一つだ。
「PSA検査は非常に感度が高いことから、潜在がんのような微小がんの存在が推測可能となり、針生検による確認ができるようになったのです」(赤倉さん)
しかし、そもそも潜在がんは、病気としてのがんを発病させることはない。従って、潜在がんへの治療はすべて過剰治療となり、検診で発見されたそれへの治療はすべて患者にとって不要な負担なのである。
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