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株式日記と経済展望
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日本人の英語力は思わしくないにもかかわらず経済大国になったのは世界7大
不思議の一つと いう笑い話もあるが、いまだに日本の競争力が世界最上位
2013年2月22日 金曜日
◆翻訳力は国家競争力だ〜日本は英語力はないが翻訳で力をつけてノーベル賞受賞者を輩出した 2月5日 カン・チョルグ培材(ペジェ)大日本学科教授
http://blog.livedoor.jp/kana2013/archives/23957251.html
2008年1月、李明博(イ・ミョンバク)政権がスタートする時、大統領職引継ぎ委員会が前面に 出したものの一つが'英語没入教育'だった。小中等教育機関で学生たちが習う主要教科目を英語で 進めて高校を卒業するだけで英語を自由に駆使できるようにしようということだった。結局、 断念したが全国民の英語公用化が本当に国家競争力を向上させられるかについて筆者は強い疑問を持っている。それでは隣国日本は英語教育に関連してどんな歴史を持っているだろうか?
日本人の英語力は思わしくないにもかかわらず経済大国になったのは世界7大不思議の一つと いう笑い話もあるが、いまだに日本の競争力が世界最上位圏を守っているのは事実だ。フランス の文学社会学者ロベール・エスカルピは「翻訳は反逆だ」といったが、筆者はこれを「翻訳は国家 繁栄の近道だ」と言いたい。なぜなら日本のケースがこれに該当するからだ。
日本は明治維新以後、翻訳を通じて大衆に多様な文化を供給し、これが学問の広がりと発達に つながって日本の経済発展を支えてきた証拠がある。ところが日本でもやはり我が国より150余年先行して1870年代から英語共用化論と翻訳の必要性に関する論争があった。まず日本の初代 文部省長官だった森有礼(1847〜1889)という人物は「日本が独立を守るためには国語を英語にすべき」として英語義務教育を貫徹させたが、結局はこのような主張のため国粋主義者の凶刃に 倒れた。
森有礼と相反する見解を持っていた馬場辰猪(1850〜1888)という人物は、日本で英語を共用化す ると上流階級と下層階級の間に格差ができて話が通じなくなるという理由で英語共用化論に反対 した。結局彼の主張が順次力を得ながら日本は翻訳主義を選んだ。これにより日本はあたかもス ポンジが水を吸うように西洋文明を受け入れ、全世界を一つの巨大な教室として数多くの西洋書 籍を大々的に翻訳し始めた。
すなわち英語自体が重要ではなく、西欧の知識が書かれた本が重要で、これを大衆化させるに は翻訳だけが最高の実を結ぶという確信があったので可能だった。そのため、1870年、政府機関に翻訳局を設置して国家が西洋書籍を組織的に翻訳し英語水準に関係なく誰でも近代的知識に 触れられるようにしたのだ。その頃、日本はそれこそ翻訳の洪水に溺れていた時代であった。
筆者は今日、日本が19人というアジア最多ノーベル賞受賞者を輩出した原動力をまさに高度に 累積した翻訳力に求めたい。150年余り前から国家主導の下、数多くの外国文献を翻訳して供給した結果、世界的研究成果に対する接近性が高まって、その結果、優れた研究業績のおかげで 多様な分野のノーベル賞受賞者を輩出したのだ。
ところが翻訳はあたかも公共財とおなじで市場にまかせれば効率的な生産量を得ることはできな い。特に我が国の様に実用書籍中心の風土では純粋学問や専門書籍は出版社の収益にならな いから翻訳物を扱わないとする現実が存在する。2013年、大統領引継ぎ委員会は今からでも遅く ないから教育部傘下に翻訳局を置いて知識情報社会に露出した多様な階層に専門的な学術書 籍を供給すればどれほど良いだろうかと思う不可能な想像をしてみた。
(私のコメント)
昨日は、サムスンが日本の企業から最新の技術情報を、日本人の技術顧問団経由で盗み取って、DRAMや液晶パネルやリチウムイオン電池などを作って、ウォン安で世界に売りまくっている事を書きました。つまり日本はDRAMや液晶パネルやリチウムイオン電池や電磁鋼板や・・・・・(数が多すぎて書ききれない)などの技術仕様書は、社内文書であり当然日本語で書かれている。それをコピーしてサムスンに渡せば産業スパイは数百万円もらえる。
世界性先端の技術仕様書は当然日本語で書かれているから、韓国人の技術者達は膨大な日本語の資料を読んで理解しなければなりません。中国にしても事情は同じであり、中国は日本企業にスパイを送り込んで膨大な技術仕様書をコピーして中国に持ち帰る。その為には中国の技術者も日本語で書かれたマニュアルを読めなければなりません。
最近の日本人の科学者のノーベル賞ラッシュは何を意味しているのだろうか? 高度な専門分野の科学は専門用語が理解できなければ分かりませんが、多くの新興国は留学生をアメリカに送り込んで人材を育成している。確かにアメリカはノーベル賞大国であり、アメリカの大学や研究所はノーベル賞学者を多く抱えている。このようにアメリカは世界から優秀な人材を集めて研究レベルを上げている。その為には留学生もアメリカで英語を学びつつ専門分野を研究しえいる。
アメリカに留学する学生の割合は、中国やインドが多いのは分かりますが第三位は韓国だというのは驚きだ。それに対して日本人のアメリカ留学生は減り続けていて第七位だ。アメリカは今でも科学技術大国であり、最先端のハイテクを身につけるにはアメリカに留学して英語を学んで専門技術を身につける必要がある。それなのに日本人の留学生が減り続けている理由は何なのだろうか?
アメリカの製造業は空洞化して、宇宙航空産業やコンピューター産業くらいしか残ってはいない。それに対して日本は製造業大国であり、民生用の製造技術に関しては世界のトップにある。アメリカやロシアは高性能ジェット戦闘機は作れても自動車が満足に作れないと言うのはどうしてなのだろうか? 電気自動車に関してもGMのボルトは製造が止まってしまった。韓国製のリチウムイオン電池に問題があったからだ。
アメリカにしてもリチウムイオン電池の技術は欲しい筈ですが、韓国企業を通じて技術を手に入れようとしたのだろう。ボーイング社もリチウムイオン電池の事故で新鋭機が飛べないでいますが、機体に使われている炭素繊維も日本企業の技術だ。リチウム電池については、まだまだ完成された技術ではなく改良していかなければなりませんが、リチウム電池の爆発火災は自動車でも航空機でも実用化には、日本企業が頑張らなければなりません。
このように製造技術に関しては日本は世界の最先端を行っており、技術者を養成するならアメリカに学ばせにいくよりも、日本に留学して学んだ方がいいと思うのですが、世界的常識としてはアメリカ留学と英語がスタンダードになっている。日本は原発の全面停止でエネルギー問題に直面していますが、発電技術や省エネ技術も世界の最先端を行っています。
評論家の日下公人氏は、22世紀は日本語が世界の公用語になると「冗談」を言っていますが、今のところそのような事を言っているのは日下氏と「株式日記」くらいのようだ。なぜならば日本語の国語辞典の「日本国語大辞典」で50万語ありますが、それに対して英語の語彙数はWebster's Third new International (450,000 words)と日本語の語彙数のほうが多い。年々新語が増えていきますが日本語と英語の競争になっている。いわば造語競争ですが、日本語は漢字やカナやひらがなを使った言葉が無限大にある。英語はアルファベットしかなく27文字では数学的な限界がある。
カン・チョルグ教授が言うように、日本語には翻訳能力や造語力があり、英語がどんなにリードしても日本語に翻訳されてしまうから遅れる事はない。むしろ日本語を英語に訳す時に該当する英語が無い場合の方が遥かに多いだろう。これは科学技術分野でも同じ事が言えるのではないだろうか?
◆22世紀には、日本語と英語が世界の二大公用語として使われるようになるだろう。アメリカ帝国が滅びれば英語も廃れていくようになる。 2009年7月4日 株式日記
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